失敗から学ぶユーザインタフェース 世界はBADUI(バッド・ユーアイ)であふれている

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774170640

作品紹介・あらすじ

世の中には、間違ってしまう、操作に悩んでしまうBADUI(バッドユーアイ)が溢れています。こうしたBADUIはデザイナが作ることもありますが、それ以外の人によって作られていることも多いものであり、世の中の誰もがBADUIの作り手となっています。本書は200を超えるBADUIについて写真と状況説明、そしてユーザの失敗理由とともに紹介しています。こういう状況なら自分ならどうするかと予想し「使いにくいことの原因は何なのか」「どうしたら使いやすくなるのか」を考えることで、ユーザインタフェースに対す知識を得ていただければと思っています。

感想・レビュー・書評

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  • 「ユーザインタフェース論」
    樫村雅章先生 参考図書
    https://library.shobi-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=00067651

  • * コンセプトはとても面白く、この本を読む前から「BADUI」という言葉は知ってたくらいに、ユーザービリティを考える際に重要な悪い事例集。
    * 出てくる例も面白いんだけど、解説する文章が如何せんまわりくどくつまらない。写真集くらいにしてテキスト超ミニマルにした方がいいと思った。最終的には文章読むのやめて写真見るだけになってしまった。
    * アメリカに留学してた時にどうやって出したらいいのか、どうやって温度変えられるのか、どうやってシャワーに切り替えられるか、という「これはわざとか」くらいにわかりにくい事例が載ってて面白かった。

  • 【投票者イチオシ】日常の至るところに、Bad UIが隠されていると思うと面白いです。https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001133406/?lang=0

  • この本が読みにくいのはわざとか?…フロのシャワーは永遠に解決できないのだろうか…

  • BADUIのウェブサイトの書籍化。改めて紙の本を読むまでもないようなものであるが、ひとまとまりになっていることには価値がある。

  •  人により何が良くて何が悪いのかというものがよくわかる内容。ここに記されているBADUIはすべてがすべて共感できるものではなかった。あれ、そうなの分かるじゃんというものもちらほらと混じっている、これがすべて共感できたり反感ばかりだとまたおかしなことになったしまうのだろう。

     だからこそ人が使う物を作るのは難しい物であり楽しい物でもある。日本の技術はそこに手が届くところにあるのだが使い方を間違ってしまい反対の方向に進もうとしている。進路変更を見極める時期にきたのだろう。

     このパターンを使ってゲームでもできないか?

     手がかり ドアの取っ手 蛇口のハンドル タッチし規ボタン
     フィードバック 自動券売機 コンピュータシステム 風呂の自動湯はりシステム
     対応付け 部屋のスイッチと証明の関係 ハンドルの操作方向と操作対象の関係 トイレのサインとドア
     グループ化 対象と矢印との関係が分かりにくい案内板 混乱するエレベータボタン 勘違いしてしまう時刻表
     慣習 形や色が分かりにくいトイレのサイン ONが赤色OFFが緑色の家電製品 戻ると次へが逆転しているコンピュータシステム
     一貫性 ある生活空間において同じ意味なのに違う色が利用されていたり、ボタンの位置が通常と違う事例、数字の並びがおかしい事例、一貫性が欠けているために操作が困難な事例
     制約 自動販売機での操作順 USBメモリや電池の向き 複数の操作の可能性があるユーザインタフェースにおいて、それらの操作順、操作方法といった制約をユーザに提示することの重要性
     メンテナンス 経年劣化 文化の変容
     人に厳しいBADUI 記憶力が試される 人の心を折る 詐欺的なユーザインタフェース

     10ヒューリスティクス
     システム状態の視認性
     システムと実世界の調和
     ユーザコントロールと自由度
     一貫性と標準化
     エラーの防止
     記憶を最小化
     柔軟性と効率性
     美的で最小限のデザイン
     ユーザによるエラー認識、診断、回復のサポート
     ヘルプとマニュアル

  • 2015年2月刊。
    街で見かけたBADなUIを集めた本。
    照明スイッチ問題(赤と緑のどっちがON?)や、蛇口問題(止めるにはレバーを上げる?下げる?)などなど。
    豊富な写真を見ているだけでも楽しい(ここにも多数→ http://badui.org/ )。
    字が小さいのが難点。

    【引用メモ】
    「何故良くできたユーザインターフェースではなくBADUIを扱うのですか?」という質問を受けることがあります。(中略)BADUIは困ったり悩んだりしてしまうため、何が悪いのかという点に気づきやすく、印象に残りやすいものです。(p.12)

  • ダメなユーザーインターフェース(BAD UI)をひたすら紹介している本。
    BAD UIと言ってもシステム的なものばかりではない。書類、食券売り場、自動販売機、もちろんwebのインターフェースも。「あー、あるある」と思うことも多いし、「なんでこうなった!?」っていうものも、そして何より「これは気をつけよう」と参考になるものも多い。
    写真が多いし、文字も細かくて多い、分厚い、とても読み応えのある本だった。

  • 明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 中村聡史准教授の著書。

    BADUI(イケてないUI)を集め、ツッコミを入れたり、どうしてこうなったか解説している。とにかく収集量が膨大である。ページ数は多いが、写真が多いのでサクサク読める。

    これを読んだら、日常生活でBADUIを探したくなるはず。

  • ユーザーインターフェースというのは通常、何も意識せずに自然に操作して、動作して当然なのだが、時々予想外のUIに出会う。引き戸のような取手がついた開き戸とか。
    本書にもたくさんでてくるが、ホテルのユニットバスのカランも分かりにくいものが多い。

    「そうそう」と思うようなものから、重箱の隅のような内容まで、世の中にあふれるちょっとヘンなUIが満載されている。まえがきにもあるが、一昔前に流行したトマソンを彷彿させる。

    3D円グラフでは手前に配置されたデータ部分が実際よりも大きく見える、というのは目新しかった。やはりプレゼンでは使うべきでないグラフ表示なのだろう。

    Web(badui.org) も参照

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