シェルプログラミング実用テクニック (Software Design plus)
- 技術評論社 (2015年5月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774173443
作品紹介・あらすじ
UNIX/Linux流のプログラミング手法を習得!コマンドの設計思想を理解する。テキストデータの流れを意識する。プログラムよりもデータが大事。コマンドを自在につなげてプロセスをあやつる。ワンライナーでCPUを使い切る。
感想・レビュー・書評
-
タイドルどおり、シェルプログラミングの本だが、装丁や分厚さから想像していたよりもずっと軽いノリの文体で、まるでブログかなにかを読んでいるかのようだった。
Unix哲学にしたがい、コマンドとパイプを駆使して様々な処理を行なうレシピを解説してくれる。ただ、初心者向けとも思える基礎を説明したかと思えば「詳細はmanを参照」と途中でぶつ切りになっていたりして、対象読者がいまいち定まっていない印象を受けた。(「はじめに」では「読者は中級者以上かもしれません」と述べつつも、初心者から上級者まで読まれることを想定しているようだが……。)
単なるテキストの処理だけでなく、かなり大きなデータやバイナリファイル(画像、Excelなど)でさえもシェルスクリプトで扱えることを知れた。が、全体的にかなりマニアックな内容だとはいっておく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
豊富な例からUNIXのコマンド哲学を体感することができる。
本書籍の主眼であるワンライナーについて、学べることも(期待していたほどではないが)あった。が、残念なのが、、、
・著者は遊び心ありありの方のようで、文が冗長(というか読みにくい)。
・汎用的なタイトルと、文中で多用される俺俺ツールとのギャップが大き過ぎる(このタイトルを付けるセンスを疑う)。 -
ワンライナーシェル芸人向け
-
図書館アルバイト学生さん推薦図書
【所在] 3階開架
【請求記号】 007.64||UE
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/173361 -
自費で買って後悔した本.
一言で言えば、内容が浅すぎる.
以下長文
3つの点でダメだとこの本に3800円は釣り合わないと思った.
まず、形式的なことだけど、文体が軽すぎること.
熱血アセンブラみたいに、口語みたいな文体で書いてる技術書はいくらでもあるけど、「これはUNIX的ではないので気に入らない」だとか、Microsoft Word の悪口を間接的に書くだとか、そういったことは書籍ではやらないで欲しい. 元々、USP研究所が出してる本は決して紙や印刷について質の良くない、同人コピー本のようなものばかりだったが、そのノリでこんな綺麗な表紙の本を出してしまったから、私の期待が一気に落とされた、というのがある.
内容は、広く浅く、が極端だった. 初心者を対象にしてるのか、中級者程度も対象としてるのかと言えば、できれば広い読者層に満足してもらおう、としたのだろうな、と感じ取れる. しなしながら、一つ一つの内容が浅すぎる. 本当に、コマンドの使い方をちょっとずつ紹介するだけみたいなところがあった (全部が全部ではないけども. 第七章は個人的には満足した).
内容があまりにも薄いので、買ったのが先週の日曜日で、今朝読み終えた. 400ページ程度ある本なので、3,4週間は掛かるつもりでいた.
三点目、一番気に入らないのが、Tukubaiなる、彼らが作成したコマンド群を、「シェルプログラミング実用テクニック」なる本(つまり本書)で平気で使っていること. 読む気がそがれる. いや本当に、レジに持って行く前にそこまで立ち読みすれば良かった. 絶対に買わなかった.
読んで良かったと思える箇所の前後を集めて、何ページになるだろうか. 実際に数字を出して見るほどの皮肉に労力を費やす気はないけどさ、大して内容の無い本から内容を掠め取るために400ページしっかり読み込んで、これで3800円. そういえば至るところでawk が用いられている. awk自体をPythonと同じプログラミング言語だと考えると、「シェルプログラミング」とはちょっと違うな、とも、でもまあ切っても切れないほど、シェル芸においてawkは使われるしな、とも. それなら初めから、書店ですぐ近くに置いてあった「プログラミング言語AWK」(https://www.usp-lab.com/book.awk.html) の方を買えばよかったなと. これもUSP研究所だけど、訳書だし. 似たものとに「AWK実践入門」がある. これまたUSP研究所で、表紙は本書の左右対称バージョン(凝ってる)のやつ. 本書で凝りたので、これは見送る.