現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
- 技術評論社 (2017年7月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774190877
作品紹介・あらすじ
日本最大級となる60万件以上の求人情報サイト「イーキャリアJobSearch」の主任設計者ほか数多くの経験を持つ著者が「現場でこんなことに困っていた」「解決策としてこうやった」「その結果こうなった」というリアルな経験と「なぜ、そうするのか」をふまえて解説!
感想・レビュー・書評
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オブジェクト指向の設計法を具体的に学べて良かった。また読み直したい
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# 書評☆3: 現場で役立つシステム設計の原則 | 失敗の原因はデータクラス/機能クラスによる手続き型設計
## 概要
- 書名: 現場で役立つシステム設計の原則
- 副題: 変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
- 著者: 増田 亨
- 出版日: 2017-07-18
- 読了日: 2020-01-31 Fri
- 評価: ☆3
- URL: https://book.senooken.jp/post/2020/02/04/
## 評価
書名どおり,現場で役立つシステム設計の方法について書いてあった。いろんなところで参照されており,評判が高かったので興味を持って読んだ。
内容としては,プログラミング言語Javaを例としたオブジェクト指向設計について論じたものであり,リファクタリングやドメイン駆動設計やDB,Web APIとの連携の設計についても書いてあった。
一番印象に残っているのが,「Chapter 3 業務ロジックをわかりやすく整理する」だ。変更しにくく,似たような処理が至るところに記述される状態ができる原因として,データクラスと機能クラスを使った手続き型設計を指摘していた。これはたしかにそのとおりだと思った。
内容全体として,オブジェクト指向に沿った設計を行い,業務の関心事項の単位でクラスを作ることでうまく設計できるという話だった。
いろいろ書いてあったが,結局はオブジェクト指向を意識してやれば大丈夫という内容だった。
## 結論
既存コードの失敗例を上げながら,なぜダメなのかどうすればいいのかをオブジェクト指向に従った形で解説されていた。
オブジェクト指向を理解して実践できていれば,当然と思うような内容がやや多かった。リファクタリングなどの話も交えていて,まあまあよかった。
ただ,巷での前評判が高かったので,それと比べるとやや過大評価に感じた。
あくまで著者が考える方法のひとつであり完璧とも思わない。それに,知っていても実際に自分の場面で適用できるかどうかはある程度経験が必要になる。
そういう意味で,普段の開発に問題を抱えている人が読むと参考になるだろうと感じた。 -
ドメイン駆動設計についてわかりやすく書いていて、エリックエバンスの原著を読まなくても、エッセンスをつかめる良書でした。
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実務の中でドメイン駆動の設計開発をどのようにしていったらいいか、具体的な手順と留意点が書かれていました。ドメイン駆動開発の入門書としてとてもいい本だと思いました。
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オブジェクト志向で開発、設計する意義や具体的な開発方法が紹介されていて、とにかく分かりやすかった
オブジェクト志向の説明は抽象的でとっつきにくいものも多い印象だが、本書はタイトル通り現場に沿ったものであることをとても感じた
少しずつ日々の開発に取り込んでいきたい -
よかった。また読み直したい。
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オブジェクト指向の実践方法が具体的にかつ比較的にわかりやすく記されていて良かった。
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オブジェクト指向プログラミングとドメイン駆動設計の考えを実践的なシステム設計に落とし込むやり方が書いてありました。
もともとオブジェクト指向プログラミングやドメイン駆動設計を勉強していたが、より具体的なイメージがついたなと思います。
ちょっと真似できないなと思う内容もありましたが、非常に参考になる内容も多かったです。
ただ、これからシステム設計を始める人が初めて読む本ではないなと思いました。
(外部設計を担当することになったから勉強したい、みたいな)
オブジェクト指向やドメイン駆動設計を軽くでも知っている人が、より実践的な知識、手法を知るための本だと思います。 -
初心者向けかと思いきや、かなり高度な内容も含まれている
しかも、それがかなりわかりやすく、簡潔に書かれている
タイトルに「原則」とあるが、まさにその通りだと思う