ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く! 託す! 隠す! (これで安心!)

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774191690

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  • ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く! 託す! 隠す! (これで安心!) 単行本(ソフトカバー) – 2017/8/5

    古田/雄介
    1977年、名古屋市生まれ。一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー(LxxE)理事。名古屋工業大学卒業後、建築現場監督と葬儀社スタッフを経て雑誌記者に転身。2010年から故人がインターネットに遺した情報の追跡調査をはじめ、2015年には亡くなった方のサイトの事例をまとめた『故人サイト』(社会評論社)を刊行。複数の媒体でデジタル遺品等に関する記事を執筆している


    デジタル遺産の内、金融資産と家族写真は必ず遺族にわかるようにしたい
    2018年1月8日記述

    古田雄介氏による著作。
    2017年8月19日初版第1刷発行。
    著者は1977年、名古屋市生まれ。
    一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー(LxxE)理事。
    名古屋工業大学卒業後、建設現場監督と葬儀社スタッフを経て雑誌記者に転身。
    2010年から故人がインターネットに遺した情報の追跡調査をはじめ、2015年には亡くなった方のサイトの事例をまとめた『故人サイト』(社会評論社)を刊行。
    複数の媒体でデジタル遺品等に関する記事を執筆している。

    本書内で(ページ的には真ん中あたり中心)具体的な
    端末の中への調査方法などを紹介している。
    ただ2017年7月20日での最新情報をもとにしているので注意。とは言えども基本的な考え方、対処の仕方は未来になっても役に立つ。

    特に1995年のウィンドウズ95の発売から日本でも広く普及していったPCそして現代はスマホ、タブレットと多様になっている。
    オンラインとオフラインの違い、ブログ、SNSなど
    それぞれの特徴を捉えておくこと。
    普段から使っている方には理解が早いだろう。
    特にネット銀行、ネット証券などでの金融資産、そして家族写真。
    この2種類をきちんと遺族、家族に伝えることが出来れば
    最低限何とかなりそう。後は故人が変なデータ?を持っている場合だけれど、それを家族にわからないように隠す方法を示しているのも本書の良い点だろう。

    本書で印象に残った点をあげていくと

    デジタルだから劣化しないは間違い
    →情報端末の劣化は意外と早い。他の家電よりも早い。
    (自分もPCは6年ほどで動きが悪くなり止む無く変えている。
    スマホは2~3年ごとという著者の指摘には納得だ。
    実際、劣化して動きが悪くなって変えているし。
    まあ、だからオフラインよりクラウドやオンラインの情報の方が多いように感じる)
    モノとしての経年劣化、パスワードの忘却と散逸、実用性とメンテナンス性の低下
    サポートもいつか切れてしまう。
    保存と拡散管理が大切になってくる(オフラインデータ)

    オンラインデータ(ブログ、SNSなど)は原則的に契約者の生死とは連動しない。
    運営側も利用者が健在なのか亡くなっているのか知る方法が無く自ら率先して調査することも普通はありません。

    遺族の相続に関して利用規約や会員規約を調べる際に
    WindowsならCtrl+F を使うとブラウザの右上に検索窓が表示される。
    相続や、死亡、亡などで検索してみると必要箇所が見つかりやすい。

    デジタル遺品サポートを活用するのも良い
    著者の組織であるルクシーや日本デジタル終活協会、
    DoctorHomeNetデジタル遺品サポートサービスなど

    完璧な生前準備は存在しない。
    家族の為にデジタル遺産メモをつくり一覧表にしておく。
    年次、日付も記入しておく。
    上にも記載したけれど、ネット銀行、ネット証券は
    必ずわかるようにしておくこと。
    写真についても日頃から家族にコピーをあげるなど
    日頃からやっておけば万一の事態が起きても被害を最小限に抑えることが出来ると思う。

  • 人の人生いつ終わるかわからない。私も同じ。とりあえず死後、家族に伝えておくべき金融機関の情報は共有したが他に何かないかと思いこの本を読んだ。
    当たり前の話だが本人にしかわからないパスワードで守られたSaasの情報は強力で,連想しやすいパスワードとかそう言った脆弱性がない限りデジタル情報にアクセスするのは無理だということを改めて認識した。

  • 自分が死んでしまったとしたら、何をどう探されてしまうのか?見られてはまずいもの(家族バレを想定していないSNSやblogなどの履歴がその代表)は、どう隠せば良いのか?
    という視点で読んだのですが、どちらかというと「家族に死なれた人」向けの部分のボリュームが多くて、結局どう隠せば良いのかはわからず。
    ……家族はPCに疎いからきっとわざわざ探そうとしないはず。多分。と思っておきます。

  • 僕が死んだら

  • PCやスマホなどのデジタル機器が遺品として残ったことについて、整理方法が書かれています。
    チェックリストで具体的に判断できるようになっています。
    こういう細かい遺品に関しては、エンディングノートを活用すればいいと私なりに思います。

  • いつ何があるかわからないから、私も準備した方がいいのかなと思いました。

  • デジタル環境を通してしか掴めないもの。装置、データ、ネット環境。見えにくい、鍵が強固、劣化しない、指数的増加。遺族として把握・調査・処理する方法とテクニック。自分の資産を把握分類し、整理する方法。今後起きそうな問題。

    価値の上昇に伴うセキュリティの強固化。継承はまだこれから、という現状。

  • 情報端末の劣化は意外に早い。デジタルだから劣化しないのではなく、技術の進歩が速いため。

    パスワードは10回以上試さない。勝手に初期化する可能性がある。

    パスワードをリセットする。
    未払いアフィリエイトは引き継げない。

    デジタル遺品研究会ルクシー
    日本デジタル終活協会
    Dr.Home Net デジタル遺品サポートサービス
    macdoc.jp

    デジタル資産の整理表は1年に一回は更新する。

    死後削除アプリ
    「僕が死んだら・・・」「死後の世界」
    Googleアカウントの無効化ツールで、自由文を発言する設定を選べる。

  • 表紙より抜粋。

    『デジタル遺品にはどんなものがあり、どんなリスクをはらむのか。遺族として何をすべきか、何ができるのか。本人は生前にどんな準備ができるかを分かりやすくまとめた一冊。』

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著者プロフィール

古田雄介

1977年名古屋市生まれ。記者・ライター。名古屋工業大学卒業後に上京し、建設工事現場監督と葬儀社スタッフを経て、2002年に編集プロダクション入社。07年以降フリーランスの記者として活動。16年から一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシー代表理事を務めた。著書に『ここが知りたい! デジタル遺品』(技術評論社)、『故人サイト』(社会評論社)、『中の人』(KADOKAWA)など。

「2020年 『スマホの中身も「遺品」です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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