エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774196053

感想・レビュー・書評

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  • アジャイル、スクラム、技術的負債といった言葉だけが先行することが多いけど、その成り立ちと、不確実性つまり不安の扱い方の観点で説かれていて、腑に落ちた。
    個人がいかに自律的であるか。そして組織、ビジネス、プロセス、システムをエンジニアリングすること。エンジニア組織論ではなく、エンジニアリング組織論。学び多き良書だった。

    #エンジニアリング組織論への招待 #不確実性に向き合う #要再読

  • 世には表層的な「アジャイルなプラクティス」について取り上げることに終止した書籍が多い中,コミュニケーションや組織論などといった社会科学の背景からキチンと解説した良書.

    「アジャイル」を一面的に良いもの,推し進めるものとして紹介する書籍とはことなり,「ウォーターフォールとアジャイル」という対立軸の有意な側面とそうでない側面について論じて,アジャイルのムーブメントを相対的に論じているところもとても好感が持てる.

  • 「ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである」と言われながらも、実際に社会学的観点からエンジニアリングの問題を語った本ってそんなに無かったので、良い本が出たなと。過去にもTeam GeekやDevOps系の本で類例はあったかもしれないが、科学的な視点を織り交ぜつつ、丁寧に論を進めている本はなかなかなかった。

  • ‪涙が出た。ガチで「僕はこの本を10年待ってた」クラスの名著。どうも組織間の連携が上手くいってない気がする。少なくとも個人的には何となくストレスを感じてる。そんな漠然とした不満が第1章を読んで氷解。情報の非対称性と限定合理性、そして怒りという感情の正体。第2章以降も本当に濃い。ソフトウェア開発に携わる全ての人に読んでほしいし、自分もこれからの人生で何度も繰り返し読むと思う。‬

  • 仕事の現場で起こっている問題を体系的に整理されており、その点は共感できた。
    ただ、その問題の解決策については実践的なものはなかった。
    この問題は一つの答えがあるわけではないので仕方ない気もする。

  • エンジニア組織を経営するための指南書。巷の「アジャイルについての本」とは一線を画し、マネージメントに焦点を当てた経営書/教科書といった印象を受けた。

    本書で一環として説かれているエンジニアリングの本質は「いかにして不確実性を減らすか」。優れたエンジニア組織はこの命題に対して自発的に取り組むことができる組織であり、筆者は著書の中で、リーダーとして求められる思考と行動を3つの段階に分けて解説する。

    一つ目は自身の思考を変えること。VUCAの時代、世の中は不確実性に溢れ、物事の因果関係がとても複雑であるため、「論理的思考」もUpdateが必要。経験主義ではなく仮説思考へ、ロジックツリーのような分析ではなく全体を一つのシステムとして捉える思考へ。

    二つ目は他人の思考を変えること=メンタリング。目指すは「自ら考える人材を作る」ことであり、心理的安全性を与えつつ、相手に傾聴し、認知を示しながら自己効力感を高める。

    三つ目は組織への落とし込み。基本はメンタリングを個人だけでなく、チーム全体に対して行うこと。ことエンジニア組織については、不確実性に立ち向かうためのマネジメント手法(注:開発手法ではない)として優れているアジャイルを導入し、抽象的で自由度のある指示でも動ける組織を目指すべき。

    本書では特に3点目に紙面が割かれており、個別具体的なアジャイル導入論が展開されており、教科書のよう。特に役に立ったのが、①アジャイルに対するよくある誤解をどう解くか、②大きな組織におけるコミュニケーション問題を解決するための4つの処方箋、③技術的負債を組織設計で解決する考え方。

  • 神の本

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