古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編

著者 :
制作 : 群馬県立自然史博物館 
  • 技術評論社
4.05
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本棚登録 : 296
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774199139

作品紹介・あらすじ

大人が楽しめる、超リアルなビジュアルブックの第一弾です。

古生物……その姿を見るだけでワクワク、ドキドキ。
古生物の図鑑は、眺めているだけでも楽しいものです。

しかし、こうした図鑑で忘れがちなのが「スケール感」。古生物はすでに絶滅しているだけあって、大きさがいまいちピンとこないこと、多くありませんか。もちろん「全長1m」「頭胴長3.5m」といった数字は記載されているのですが、数字だけではちょっとよくわからない……。

そこで、この「リアルサイズ古生物図鑑」です。さまざまな時代のさまざまな古生物を、現代の(身近な)風景に配置してみました。“一般的な図鑑"に登場するあの古生物が「え、これこんなに大きかったの! ?」「あらっ、イメージより全然小さい」といった具合に、サイズ感を直感的につかんでもらえます。

もちろん、その古生物が実際に暮らしていたシーンも科学的に再現してあります。さらに、古生物を「上面」「正面」「底面」「側面」といった角度から描いた三面図的復元図も掲載。古生物の全体像を把握する資料としてもご活用いただけます。

感想・レビュー・書評

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  • 食事中には読めない本。
    メシ食ってるときに本を読むのはもちろんマナー違反なんやけど、それはそれとして、この本はもし食事中に読んだら確実に食欲なくします。はい。

    昔々の地球には進化の方向性を手探りしているへんないきものたちがたくさんいました。
    この本は、現在の我々の日常生活の一コマに、そんな古生物たちを溶け込ませて、そのリアルなサイズ感を見てみようというステキな試み。
    リアルすぎて食欲なくしますね。はい。

    「アノマロカリス」としてぼくが認識していたのは「アノマロカリス・カナデンシス」というらしい。こいつは数十cm〜最大1m。
    こいつ単体で見ると、大っきいけどまああるやろなってサイズ。でも、カンブリア紀のほかの生き物たちのサイズ感を知るとアノマロカリスは相当デカい。軽くひく。
    オパビニアは手のひらサイズで茄子の影から出てくるし、ハルキゲニアはアサガオの子葉の上でもぞもぞしてるし。

    オルドビス紀にはアノマロカリス類の「エーギロカシス」ってやつがいたそうで、こいつは2mある。そのサイズはマグロと比較されている。なんかヤダ。。

    でも三葉虫はどの子もちいさくて愛しいね!と思っていたらデボン紀には「テラタスピス」ちゅうマンホールの蓋くらいの三葉虫の仲間がうぞうぞしていたらしい。げげげ。

    デボン紀に現れた「史上初の腕立て伏せができたサカナ」の「ティクターリク」のイメージが神々しくて良かった。こうして生物は長い時間をかけて上陸したのである。

    やれやれ。

    全然どうでもええ話やけど、ムツゴロウさんやったら彼ら全部を愛するんやろうな。映像が浮かぶね。ムツゴロウさん。。

  • 地球の長い歴史の中で、多くの生き物が現れ、消えていった。その姿は化石で知るしかない。博物館では実物を見ることも可能だが、多くの場合、図鑑や映像で見ることになる。
    そうした時に忘れがちなのが、「サイズ感」だ。全長1m、頭胴長3mと数字で記されていても、いま一つピンとこないまま、読み飛ばしてしまうことも多い。
    この図鑑ではこのサイズ感に着目し、現代のさまざまなシーンに、あんな生き物、こんな生き物を潜ませ、「ああこれくらいの大きさなのか」「コンパクトだな」「バカでかいな」と実感してもらうのが狙いである。
    時代としてはエディアカラ紀からペルム紀まで。約6億3500万年前から約2億5200万年前までに当たる。ざっくりとした区分では先カンブリア時代末期と古生代に相当する時代で、恐竜が現れる中生代より前の時代になる。
    生物が出現し、目に見えるサイズに到達して、時には驚くほど大型化した生物も現れた時代である。さてさて、そんな彼らを実際に目の当たりにしたらどんな感じなのだろうか・・・?

    本書では、核となる古生物のイラスト(上村一樹)を現代シーンと融合させる(服部雅人)という手法で、古生物を現代に生き生きと甦らせている。背景となる現代の写真の大半は、ストックフォトサイトistockのものを使っている。これに絶妙な解説がつく(土屋健(著者))。監修(群馬県立自然史博物館)もしっかりしていて、意外性がありつつ、地に着いた図鑑らしい安心感もある。

    重ね方がなかなかおもしろい。
    まずは、食べ物ネタ。パエリアに入っていたらどうか、ソーセージと並んでいたらこんな感じ、握り寿司だとイカと似てる、とか。いや、彼らの味は誰も知らないのだが。そういわれると触感とか歯触りとか、何だか予想できるような気もしてくる。
    チューリップに似てるとか、イヤホンみたいとか、テニスのラケットそっくりなどという意外な比較も楽しい。おもしろいのが、おそらく構造色で七色に輝いていたであろうというツノを持つ生き物。いったいに、化石から生物の色を予想するのは難しいと思われるが、これはなるほど虹色だったのだろう。
    小さいものもかわいらしいが、やはり現代と重ねて楽しいのはある程度の大きさのあるものだろう。表紙の駐車場にいるディメトロドン(単弓類・肉食性)や、ウシの隣で牧場を闊歩するエステメノスクス(単弓類・草食性)、イルカと一緒にショーに出るクラッシギリヌス(両生類)などというあたりは見ごたえがある。

    手のひらサイズのものが大半であった時代にはじまり(カンブリア紀)、多様性が増し(オルドビス紀)、植物が陸上に進出し(シルル紀)、多くのサカナが現れ(デボン紀)、昆虫と大森林の時代を迎え(石炭紀)、哺乳類への道が開かれる(ペルム紀)。
    恐竜が現れる前の時代にもこれほど多くの魅力的な生物がいたのかと感心する。

    このシリーズ、中生代編も制作が始まっているらしい。続編にも期待したい。

  • 発想がずるい!!
    古生物のサイズを単にデータとして記載するのでなく、現代にいたら比較してこんな感じ、という発想と、それにしたってそんなとこに置いて比較するなんて卑怯!!!面白いに決まってる!!!
    子供も大人も喜ぶ1冊ではないでしょうか。

  • まだまにあったら
    「リアルサイズ古生物図鑑」は、買い!
    まだでてないけど、今月なかば発売。

    2018/07/10 更新

  • 見て楽しい。
    読んで面白い。
    人に薦めたくなる一冊!

  • 古生物写真を日常にリアルサイズで紛れこませる。
    センスがいい。

  • 同好の士も多いであろうが、深海生物とか、水の中の変な生き物が好きである。マニアックに追及するとか、そういうのではなくて、ぼんやりと好き。ほんのりと好き。そんな人にお勧めな一冊。

    生活の身近にあるものと比較して古代生物の復元図を描く試みがおもしろい。解説文も硬軟織り交ぜていて、気楽な読み物になっている。

    やっぱり陸上化する前の、無軌道と思える進化をした生物達が良い。変なツノやら脚やら、過剰だったり合理性に欠けたように見える異形の姿形に惹かれる。心理学的に解釈すると、珍妙な姿の生物に自分を投影しているのではないか?あるいはその姿を見て、珍妙なのは自分だけじゃないんだ、と胸をなでおろしてるのかもしれない。なんてな。

    ただ、ここに描かれた復元図や生態は、あくまでも現時点の研究成果から類推したものだから、数十年したら全くの誤りな可能性もある。かの有名なアノマロカリスの化石は、頭部の脚部がエビのような別の生物の尻尾とされていたそうだ。後になって「違うじゃん!」とツッコミを入れる楽しみもありそう。

  • 気持ち悪かったです。ちょうどソーセージ食べようとしてて、手が止まりました。でも、切り口はとてもいい。

  • 今はもう絶滅しちゃった古代生物が、すっとぼけた顔でお風呂入ってたり、横断歩道渡ってたり、魚屋の店先に並んでたりする。キモイのもいるけど、「ああ、こういう大きさだったのね」とわかる本。

  • 古生物に興味を持ち出したなら、子どもにもオススメできる面白い一冊。

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著者プロフィール

オフィス ジオパレオント代表。サイエンスライター。修士(理学)。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科修了。在学時の専門は地質学・古生物学。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、部長代理を経たのちに2012年に独立し、現職。古生物学関連の一般向け書籍を中心に、著作多数。雑誌等への寄稿も多い。

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