ホタルの光は、なぞだらけ: 光る生き物をめぐる身近な大冒険 (くもんジュニアサイエンス)

著者 :
  • くもん出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774321776

感想・レビュー・書評

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  • ちょうおもしろい
    身近な科学
    足元には新発見が転がっている
    それを見つけるためには、まず観察。
    つぎになぜに気がつくこと。
    なぜ、を三つに分けて考える
    役割としくみと、生物の場合は進化。
    なぜなのかしら、を分けることは、科学的思考の第一歩。
    疑う力や、論文を鵜呑みにしないこと、再現性があることなど、研究に不可欠な思考が平易な文章で読める。しかも研究対象がちょうおもしろいし。
    これは大学にいきたい中学生必読ですね
    課題図書のなかで今のとここれが一番好きだ。

  • 光る生きものの不思議に取りつかれた著者の大場さんは、めずらしいといわれる「ホタルミミズ」を探してみました。すると、学校の自転車置き場の土の中からみつかったんです。だれも探さなかっただけで、実は身近なところにいたんですね。こんなふうに、科学の発見は、やってみること、なぜだろうと考えてみることから始まります。発光生物を通して科学の楽しさを伝えてくれる本です。君の近くにも新発見の「ホタルミミズ」がいるかもしれないよ。

  • 凄く日常的なこととして書いてあるけど、この本に書いてある、「発見しました」という言葉は、今まで世界の誰もが知らなかったことを「発見しました」ってことなんですよね。
    それはものすごいこと。
    でもそれは、誰もの身近なところにある。
    要は、それを見つけようとしているかどうか、それに対して不思議だな、おかしいなという気持ちを持つことができて、調べてみよう!と思えるかどうか。
    その気持ちさえあれば、誰もが「発見しました!」と言えるようになるのかもしれないのですね。

  • 本屋さんのオススメコーナーで見かけて、気になったので借りてみた。 

    タイトルにホタルとバッチリ書かれているのに、
    いきなりミミズのお話から始まるよw
    ホタルミミズって光るミミズがいる事を初めて知った!
    発見例が少ない珍しいミミズらしい。
    で、こんな所にいる可能性もありますって探してみると・・・発見しちゃいますw 
    そして地元の新聞に載っちゃいますw

    冒頭から面白いなこの本w 
    パスツールってフランスの科学者の言葉がまた良いね。
    「チャンスは準備ができている心が好きだ」
    深い! この言葉何処かで誰かに言いたい!

    同じ様にホタルミミズを発見した御二方と
    連絡を取り合い八丈島へホタルミミズ探しに!
    ここでも見事に発見!そして地元紙にまた掲載!
    怒涛の展開で引き込まれるわw
    こうして、ホタルミミズは珍種と言われていたけど、
    どこにでもいるミミズだという事が証明されました。

    ホタルミミズの探し方も詳しく乗っているので、
    興味がある方はぜひ読んで実践してみてください!
    作者が言うように発見して報告したら
    新聞に載る可能性がありますw

    この後もう1種類の光るミミズ、イソミミズを探します。
    これも詳しく探し方が書いてあります。
    そしておまけコーナー的にウミホタルとヤコウチュウの捕まえ方も載ってます。

    更にそこから発光生物はなぜ光るのかとか、
    光る仕組みとか徐々に本題に移行していくんだけど、
    ここでも体験談や新しい発見の例なんかを
    うまい具合に挟んであるから堅苦しくなくて、
    楽しくどんどん読み進められるちゃう。

    なぜ光るのか読んでいくと気になる単語が!
    ルシフェリン(光を出す物質)と
    ルシフェラーゼ(それを助ける物質)が、
    "古代ローマ人の言葉で「光を生じるもの」を意味する
    「ルシファー」から名づけられました"
     これは堕天使ルシファーさんを思い起こさずには
    いられない!
    神に反逆して敗れて悪魔となったルシファーさんは
    光を生じるものって事は・・・
    あっ、思考が全く別の方向へ走りそうになったので
    やめておこう。

    そして遂にホタルの話に入るんだけど、
    この頃には話はが進化や遺伝子の事になってるのに
    ビックリ!いつもなら小難しそうって思っちゃう
    単語だけど、どんな事が書いてあるのか気になって
    仕方ないからどんどん読み進んでしまう!

    いやぁ、科学って面白いわぁ。

    この本、作者の体験談や採取の仕方なんかで興味を
    引きつつ、科学者として大事な事や科学者じゃなくても
    こんな事が出来ますよとか、
    わかりやすく教えてくれるてる感じだな。

    文章が読みやすいし話が面白いし、段階的にこんな感覚が科学者として重要ってやんわり教えてくれてるから、
    これ読んで、将来科学者になりたいって子が出てくるんじゃないかな。

    小学生の時にこの本を手に取っていたら、
    ホタルミミズを探しに出かけてる事だろう。

    そう言えば、81Pの12行目と13行目の部分
    「タンパク質だったいうことです」ここは
    「タンパク質だったということです」じゃない?
    "と"が抜けてるんじゃ無いかな。 いわゆる脱字?

  • ふ~ん。
    写真がちりばめられていたので読みにくかったけど、
    ふむふむ、もあったかな。

  • 発光生物の多様さに驚き。
    研究や科学者に必須の心構えに納得。

  • 「科学の本って読みづらいから嫌だな。でも、図書委員だし読まないと…」と、イヤイヤ手にとって読みました。なかなか面白い内容でした。わかりやすい言葉で丁寧に書かれています。これを読んだ後、私も発光ミミズを見てみたいと思いました。

  • ホタルやホタルミミズなど、光る生き物「発光生物」について書かれています。なぜ発光するのか?発光のしくみ、発光するに至った進化についてわかりやすく解説しています。対象小学高学年~中学生ですが、大人でも読んでいて勉強になります。平成26年度課題図書。

  • 最近少し話題になったホタルミミズの話は、この本からなのかな?
    ホタルというわりあい身近な生き物から、下村博士のノーベル化学賞の話、遺伝子の話、科学のことを、子どもにむかって話してくれているような内容。
    最近、現役研究者の研究なうな科学本が増えているのかな。もうちょっと光る生き物の部分が多くてもよかったかも。(i44)

  • 発光生物のホタルミミズは、何十年かぶりに発見されたのだけれど、実は日本の至る所に生息していたことを発見。ちょっとした知識があれば、見つけることができる。科学に対する姿勢を楽しく教えてくれる本です。

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著者プロフィール

1970年 札幌市に生まれる
1994年 北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
1997年 総合研究大学院大学大学院生命科学研究科博士課程修了
 名古屋大学大学院生命農学研究科助教などを経て
現 在 中部大学応用生物学部教授、博士(理学)
著 書 『ホタルの光は、なぞだらけ』(くもん出版、2013)
 『光る生きものはなぜ光る?』(文一総合出版、2015)
 『恐竜はホタルを見たか』(岩波書店、2016)
 『光る生き物の科学』(日本評論社、2021)他

「2022年 『世界の発光生物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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