仙人のおしえ (日本昔ばなし)

制作 : かないだ えつこ 
  • くもん出版
4.38
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本棚登録 : 49
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774322537

作品紹介・あらすじ

本書は、昔話研究の第一人者である小澤俊夫氏を著者に迎え、昔話の理論や法則、構造や語り口(文体)などをきちんとふまえ、昔話を正統的に伝える絵本シリーズの第4弾。母の病いを治す方法を知るため、息子は仙人を訪ねる旅に出ます。途中で、病いの癒えない娘をもった長者、3年実のならないみかんの木を育てるお百姓、何年修行しても龍になれない蛇と出会い、それぞれから答えを仙人に聞いてきてほしいと頼まれます。息子は険しくつらい旅路の果てに、ついに仙人と巡り合いますが、仙人から3つしか答えてくれないと言われてしまいます……。
 金井田英津子氏の、繊細かつ緻密な鉛筆画により、昔話の世界が立ち上がってきます。感性豊かな子どもから、目の肥えた大人までもが楽しめる、新しい昔話の表現を追及した本格派の絵本です。親から子へと代々語りつがれてきた昔話には、人間の生き方、命のありよう、自然との共存といった、人類の生きる知恵や思想が凝縮されています。話の構造がシンプルで明快なため、子どもたちに読んであげる、あるいは語ってあげる最初の物語として最適な1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 日本昔話のひとつである「三つのねがい」の絵本化。
    小澤俊夫さんによる再話がとても馴染みやすく、一行目からすうっと心に入ってくる。

    押さえた色調の金井田英津子さんの挿絵も、お話の世界をしっかり伝えている。
    ネズミや鶏、ハクセキレイや鶴やカエル、さりげなく描きこまれた脇役たちも味わい深く
    お話の進行にちゃんとひと役買っている。
    ようやく登場した仙人が、愛嬌にあふれた風貌なのも面白い。

    トントン拍子で話が運ぶようにみえるが、キーワードのどれひとつとっても簡単ではない。
    親孝行、信心深さ、人の親切に報いる心、勇気と行動力、利他の心。
    それらが全て総合して、この奇跡のような結末がある。

    昔話の特徴で、起きたことだけをあっさりと語っているが、お話の良さを
    子どもたちに伝えられるよう丁寧に読みたい。
    大人にもじゅうぶん満足のいく骨太の昔話。

    約15分。低学年くらいから。

  • 大じゃがりゅうになるってふしぎ。

  •  目の見えない母親のために、息子は仙人をさがす旅に出ます。
    (一般担当/YUKI)夏休みに読みたいおすすめの本

  • 29年度 4-1
    8分

  • 「やまなしもぎ」と「わらしべ長者」を足したような感じでした

  • 普通に楽しめた

  • やさしいことをしただけ自分にかえってくるお話

  • 目の見えない母親と暮らしている息子、何とか見えるようにしてやりたいと、教えを請うために仙人に会いに行くのです。
    でもその途中で出会った人たちからも聞いてきて欲しいことをお願いされ快く引き受けますが、仙人は三つしか教えられないと言います。
    息子は頼まれた三つの事を聞いて、母親の目のことは聞けませんでした。
    帰り道、仙人のおしえを伝えながら家に帰ると、お礼にもらった品々で知らず知らずにお金持ちになっています。おまけにお嫁さんまで。
    後はお母さんの目が見えるようになること・・・
    このお話では、「3」という数字が効果的に使われています。
    三年三月・三本のミカンの木・三つのおしえ等、
    少し長い話ですが、それらがリズミカルに出てきて、アクセントになっていると思います。

    平成27年1月20日 4年1組
        1月27日 4年2組

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著者プロフィール

1930年中国長春生まれ。小澤昔ばなし研究所所長、昔ばなし大学主宰。ドイツ文学者、筑波大学名誉教授。主な著書に『日本の昔話全5巻』(福音館書店)、『子どもとよむ日本の昔ばなし全30巻』(くもん出版)がある。


「2016年 『うらしまたろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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