- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774322667
作品紹介・あらすじ
「ドーン!グラグラグラ」。海の向こうの島が、赤い火をふきました。それをみたトチノミたろうは、ドングリたちによびかけます。「ぼくらのたびをはじめよう!」と。すると、あっちの森からもこっちの森からも、数えきれないほどのドングリがあつまり、歌いながら進みはじめます。おそいかかるリスをはねのけ、雪山や砂の丘を越え、海を渡って、ついに、島にたどりついたとき、ドングリたちは…。
『新幹線のたび』のコマヤスカンの、渾身の新作! 何百ものドングリたちの、山あり谷ありの大冒険スペクタクル! その一心不乱な姿は、個性豊かでどこかユーモラス。見ているだけで、あっという間に時間がたってしまうほど、すみずみまで描きこまれています。誰の心にも、希望と勇気がそっと芽を出すようなラストから、あなたは何を感じるでしょうか?
感想・レビュー・書評
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とてもたくさんのドングリの民たちが描かれており、絵本好き、特にウォーリーをさがせ!ファン等を魅了しそうな絵本である。
細かく1人ひとりを、見ていけば何回でも楽しめると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1年生読み聞かせ。
所用時間:5分未満
海の向こうの山が火を噴いた、それを見た森のドングリたちは遠くの火の島を目指します。
リーダーのトチノミたろうを先頭に、クヌギ、コナラ、カシなどのドングリたちは「ドングリドングラ」の掛け声をかけ合って長い旅を続けます。
リスに襲われ、吹雪に晒され、海の嵐を乗り越え…
辿りついた火山島の森は枯れ果てています。
ドングリたちはそれぞれの場所を掘って眠りにつきます。
こうして森は再生されていきます。
自然のサイクルの話なのですが、真面目さとユーモラスさの、大胆さと細かさの混ざった絵本となっています。
団体向けと言うより絵をじっくり見て楽しめるタイプではあるのですが、面白いので持って行ってみました。
子供たちには自然の再生というようなテーマが分かったかどうかは疑問ですが、ドングリたちの挿絵が頭はドングリ(クヌギ、椎、樫、など種別にかなり詳細な絵)で体は人間のため子供たちの印象は強かったようで、
「リスが人間捕まえてる~!」「崖から落ちた~!」「このクリがいる~!」などなど大騒ぎでした。
ラスト場面では子供たちには「火山の影響で森が枯れたから、どんぐりたちが旅をして来て、芽が出てまた森ができていくってことでした」と解説してみました。 -
遠くの島で炎が上がる。
それをみた山のドングリたちは、火を噴く島が呼んでいる!と立ち上がる。
進む彼らの行く手には。
ドングリの行進、山の、野原の、海原の景色。
細々としていて何度も読み返す。
こんな想いをしてもたどり着きたいアノ島にはいったい何が?
ラストが壮観!
りす、けっこう被害でてるよね。
これ、うわ寒そー。
アリとの戦いだ!
あ、これ賢い。あ、この洗剤もあり!
え?中に入んないの?上に乗んのかよー。
強いヤツが残ってて良かったよね。S12 -
ドングリたちの冒険…と思いきや、ドングリじゃないのもたくさんいるのです、松ぼっくりとか、銀杏とか、まずもってリーダーがトチノミたろうなので、そこからドングリではないのでした。
そんな木の実たちの大冒険は、困難ばかり。犠牲者も大量に出ています。芽を出すことすら許されない。
それでも、まだ見ぬ新天地目指して、ドングリドングラと行くのです。
細々とした絵なので、読み聞かせにはちょっと不向きかもしれませんが、なかなか面白いお話しなので、細かいところはあとから読んでもらうことにして、読み聞かせしてみるのもいいかもしれないです。
リスとの戦いは大迫力。 -
種の冒険というのは興味深いテーマだったんだけど、それをこんなにコミカルで壮大で楽しいファンタジーにしたコマヤスカンさんの独創がすごい。
ドングリの種類もたくさんあり、芽が出てきてしまう、リスから逃れるなど、キャラやエピソードに科学絵本としての価値がありつつ、物語として展開している!
こういうのが描ける創造性が欲しい。 -
トチノミたろうが遠くの島での噴火を見つける。
今こそ旅立つとき、と仲間のドングリを率いて出発する。
途中リスに襲われて突破したり、葉っぱの船に乗って海を越えたり、木を抜いて芽を出してしまいそこに根付いてしまうものがいたり。
やっとたどり着いた島は火山灰で一面真っ白。
生き残ったのは芽を出さなかった長老たちのみ。
トチノミたろうたちは島が緑いっぱいになった姿を想像して、木の葉の布団を被って地面に潜るのだった。
ドングリたちの旅。
いい土地を求めての希望の旅かと思ったら、木の生えなくなった土地を救いに行くためだったとは…。
最初の噴火だけでは分らなかった。
主人公の外見が等身の高いアンパンマンに見える。
他のドングリたちも忍者の格好をしたのもいて不思議な感じ。
表情や等身がユーモラス。 -
2021.04 4-1
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00507710
「ドーン!グラグラグラ」。
海の向こうの島が、赤い火をふきました。それをみたトチノミたろうは、ドングリたちによびかけます。「ぼくらのたびをはじめよう!」と。すると、あっちの森からもこっちの森からも、数えきれないほどのドングリがあつまり、歌いながら進みはじめます。おそいかかるリスをはねのけ、雪山や砂の丘を越え、海を渡って、ついに、島にたどりついたとき、ドングリたちは・・・。
(出版社HPより) -
「あかい ひを ふく あの しまへ、とうとう たびだつ ときが きた。さあ、いこう。うみをこえて。ドングリ、ドングラ、ドングリ、ドングラ。」
何故かはわかりませんが、使命感をもって旅立つ ドングリたち。
道のりは長く、険しい。季節が移り変わり、「うっかり めを だしてしもうた。」と、脱落者が出ることも。
そして、無事 目指していた島に到着して、、、、
いろいろな格好、表情のドングリがいるので、じっくり見て楽しめる。
“トチノミたろう”という、リーダー的存在のドングリがいるのだが、格好があるヒーローに見えて仕方ないのも面白い。 -
あかいひをふくしまに行ったとき、いろいろなふねをつくってうみに出たとき、いろいろなどんぐりたちがいろいろなふねをつくってて、おもしろいなと思った。