パオズになったおひなさま

著者 :
制作 : 宮尾 和孝 
  • くもん出版
3.77
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本棚登録 : 72
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774322674

作品紹介・あらすじ

ひなまつりに、愛花の家ではおばあちゃんだけがつくれるごちそう、肉まんが食卓にのぼります。小学5年生のひなまつりに愛花は、「おばあちゃん、うちの家では、どうして、ひなまつりに肉まんを食べるの?」とたずねます。クラスのみんなから「そんなの、聞いたことない」と騒がれ、先生に「理由を聞いて、発表してください」といわれたからです。
「おばあちゃんの肉まんはね、ふつうの肉まんじゃないんだよ。パオズ。中国で、肉まんのことをパオズっていうの」
そう前おきして、おばあちゃんが話し始めたのは70年ほど前に中国の大連に住んでいたこと、中国人のリンちゃんと仲のよい友だちになったこと、順調に商売をしていたお父さんが憲兵につかまり家に戻ってきたときには心を砕かれていたこと、リンちゃんとの友情も引き裂かれたこと、夢破れ一家で日本にもどると決めたこと・・・・・・。
おばちゃんが話してくれた、海のむこうでの生活や出来事、戦争が原因で起こった悲しかったことやくやしかったことに驚く愛花。おばあちゃんがつくるパオズには、そんな出来事が詰まっているのでした。

感想・レビュー・書評

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  • 2015年度課題図書(3&4年)

  • りんちゃんと仲良くなって、面白い2016年読了。

  • 戦争で引き裂かれてしまった二人の友情に心痛みました。

  • 戦中の 中国 大連の町での お話。戦争のために 離ればなれになってしまった 日本人のよっちゃんと、中国人のリンちゃんの お話。

  • 今年の課題図書 小学校中学年向き
    やさしくて苦しくてあったかいおはなし
    児童文学としてよくまとまってるな
    時代背景もこどもたちに伝わるといいな
    パオズ大好き
    《 大連の 街に育った 友情は 》

  • りんちゃんが港までよっちゃんを追いかけてきたのは、大切な友達が日本に帰るって聞いたから。もう会えないかもしれないと思って、大事なおひなさまをくれたよっちゃんに、いつまでも友達でいたいという願いを込めてパオズを渡したところが、感動した。戦争で離ればなれになるという悲劇が起こらないような、平和な国にしたい。

  • おばあちゃんが大連で暮らしていた頃、仲良くしていたリンちゃん家でいただいたパオズ。戦時中、引き揚げる時、手放さなければいけなかったひな人形。日本への舟が出る時、持って来てくれた温かいパオズ。おばあちゃんとリンちゃんの心をつなぐ思い出となる。

  • おばあちゃんのちいさな肉まん「パオズ」に込められた想いを知り、
    少女はあたたかさを伝えたくなる。

    小学生の愛花は、おばあちゃんに
    ひな祭りの日に肉まんを作ってくれるのかと
    聞いてみることから、話が展開していく。

    太平洋戦争末期、おばあちゃん一家の中国での生活。
    母親がパオズ屋の中国人の少女との交流。

    しかし、日本軍の戦局悪化から
    父親のスパイ容疑連行、中国人の暴動。

    それは、子どもたちにも影響してくる。
    仲良かった中国人の少女とも、会えなくなる。

    そして、日本への帰国での港。
    中国人の少女が、見送りに来てくれた。
    母親の作ったパオズをたくさん持って。
    その感動の情景が、目に浮かんでくるようだ。

    『愛花の胸は、パオズのように、ほっこりあたたかくなりました』
    どんな時代、どんな世相、どんな国籍でも、
    心通じ合えることは、すばらしい。
    このホッコリ感を誰かに伝えたくなる物語。

    平成27年度青少年読書感想文全国コンクール・小学校中学年課題図書。

  • …好みです。
    肉まん、食べたくなった。

  • 2015/6/16 ブックトーク 朝3年生
    2015/6/16 ブックトーク 朝4年生

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。一卵性の双子で、「佐和みずえ」は二人で共有するペンネーム。大学卒業後、少女漫画の原作者として執筆活動に入る。漫画の原作を書くかたわら、多くの少女小説や児童書を手がける。著書に『よみがえる二百年前のピアノ』『パオズになったおひなさま』(ともに、くもん出版)、『鷹匠は女子高生!』『走る動物病院』(ともに、汐文社)、『草原の風の詩』(西村書店)などがある。

「2018年 『チョコレート物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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