カーネーション (くもんの児童文学)

著者 :
  • くもん出版
4.20
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本棚登録 : 183
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774326900

作品紹介・あらすじ

――どんなに思ったって、願ったって、祈(いの)ったって、母はあたしを好きにはならない――

『家族を描くならここまで書きなさい…と、いとうみくにガツンとしかられた気がする』児童文学作家・安東みきえ氏
『「家族」から逃げている自分に気づく。みんなが幸せでいられる距離って本当に難しくて、苦しい』紀伊國屋書店新宿本店 新宮修子さん
『友だち、家族、そして母親の愛。葛藤(かっとう)した日々を過ぎれば、きっと前を向いていけると感じさせてくれる作品』クレヨンハウス子どもの本売り場 馬場里菜さん
『「子どもはどうしてこんなに健気なのでしょう。痛くて痛くて涙なしでは読めませんでした。いつのまにか夢中になって読みました。』MARUZEN&ジュンク堂書店池袋本店 市川久美子さん
『愛されていない相手との暮らしは本当につらい。このことから逃げられない子どもたちはどれだけいるでしょう。現代に必要な物語だと強く思います』MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 森口泉さん

感想・レビュー・書評

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  • よかった
    タイトルの「カーネーション」、花言葉がじわりと効いてくる
    途中から、ずっと泣きながら読んだ
    外からはごくごく普通の家庭に見えるのに、ちょっとした勘違いではすまない、亀裂が入った家族
    娘は母に愛されたい
    母は娘を愛せない
    父はその現実から目をそむける
    愛してほしくて、努力して、我慢して、それでも拒絶されたら、愛どころか、自分が壊れてしまう…
    物語は、完全解決ではないけれど、希望のあるラストになっていて、私も救われた気がした

  • 一度捨てて、捨ててそこから築きなおす関係もあるのかと思った。

    「母性」の振れ幅や、社会的な圧力も怖いと思った。
    妹に向ける母性にも歪んだものを感じた。

    親も親として成長していかなくてはいけないのか。

  • 50分くらいで一気読みでした。
    日和は母に愛して欲しくて愛される努力をしている、母は愛したいけど愛せない話
    日和目線で書いてあるのと、愛子目線でかいてあるのがあって凄く分かりやすい!
    泣けます…

  • 主人公の中学生の心の変化や状況がよく伝わりました。
    やっぱり私は人は人の中でしか育たない!が主題に入っている物語が大好きなようです。
    主人公を取り巻く人がいい味出しています

  • なんて切なく、悲しい物語でしょう。児童文学のカテゴリーですが、おばちゃんの私の心の奥を突きます。家や家族に居場所がない子どもの心細さ、寄る辺なさが容赦なく伝わります。愛して欲しかった母親。守って欲しかった父親。期待するほどに傷は深くなります。多分抑え込んできた私自身の気持ちをこの作品に重ねたのだと思います。私も早く大人になって、家を出たかった。そして家を作りたかった。「家族」はそんなに簡単で、当たり前ではないことだなと思います。日和ちゃん、よく辛抱したね。

  • 視界をにじませながら、一気に読んでしまった。

    あんまりにもつらくて、くるしくて、胸がぎゅっと締め付けられた。

    家族ってなんだろう。

    いろんな人がいるからいろんな家族の形があったっていい。

    でも、家族に愛されないのはつらい。

    役割や関係性にとらわれすぎてしまうとダメになってしまうのかもしれない。

    最後が前向きだったのが救い。

  • 家族とどう行きていくかを、自分で選んでいくところが良いと思いました。

  • 中一の日和は、母に愛されていないと感じていた。そして、愛されたいと心から願っていた。けれども、日和が母を喜ばせようとしても、ただ母の気に障るだけ。そんなある日、電話口で泣いている母をみかける。母もまた娘を愛せない自分を責めているのか?
    母との関係に悩む子の葛藤と成長を描く。

  • 勤務先で児童にあるか尋ねられ、なかったので公共図書館のYAコーナーにあったのを読んだ。

    私自身、愛子に共感できたのは、嫌いと思う理由がないということ。理由がなく人をうっとうしく感じる自分に自己嫌悪。
    私にとっては義父だったので、ちょっと違うかもしれないけど…

    そして日和の気持ちを思うと身につまされる。特に、保育園のときの思い出には、自然に涙が。

    周りに話せる人がいるのが物語の救い。

    家族だからって一緒にいなくちゃいけないわけじゃない、って、今一番思っていること。

    この話のように、離れて前よりいい関係になれるって保証があるといいけど、そこは家族それぞれでしょうね。

    尋ねてくれた児童にも読ませたいけど、予算が削られる小学校の学校図書館には入れられないかなあ。

  • 長女のおすすめ本、母の日にもらった。娘自身は酒井駒子さんのカバーで手に取ったとのこと。

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著者プロフィール

いとうみく 神奈川県うまれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞を、『空へ』(小峰書店)で日本児童文芸家協会賞を受賞。『二日月』(そうえん社)、『チキン!』(文研出版)が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。著書に『かあちゃん取扱説明書』(童心社)、『おねえちゃんって、もうたいへん』をはじめとする「おねえちゃんって、」シリーズ(岩崎書店)など。2020年『朔と新』(講談社)で第58回野間児童文芸賞を受賞。

「2021年 『つくしちゃんとおねえちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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