さよ 十二歳の刺客 (くもんの児童文学)

著者 :
  • くもん出版
3.90
  • (7)
  • (4)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774327792

作品紹介・あらすじ

「アサギをよぶ声」シリーズで、戦うヒロイン・アサギを描いた森川成美が手がける、まったく新しい歴史ファンタジー。今度の主人公は、源義経への復讐を誓う、平家のお姫さま!

なにもいらない 義経の命のほかには……

 壇ノ浦の戦いから、ひとり生き残った平氏の姫・さよ。奥州藤原氏配下の武士・清原良任のもとに身を寄せ、弓馬の腕を磨いていた彼女には、一族を滅ぼし、自分から幸せな生活を奪った源氏の大将・源義経に復讐をするという野望があった。兄・頼朝に追われ、都から落ちのびてきた義経が、藤原泰衡の館に滞在していると聞き、良任とともに平泉にやってきたさよだったが……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 奥州で暮らすさよは、流鏑馬もこなすお転婆な娘だった。ある日、平泉の泰衡さまの館に義経が逗留していることを知る。実はさよは平家の生き残りで、義経には大切な人たちを殺された恨みがあった。なんとかして義経を討ちたいと思っていたら、義経の子千歳丸の遊び相手として館に住むことになり…。平家と義経の栄枯盛衰を12歳の少女の目線で語る。人気の義経を悪役として描きながら、人間の悲哀をも感じさせる物語。

  • 外から見た源義経。平氏から見た源義経とも言える。
    源義経という名前に対する恨みがあろうと、個としてのその人や、その家族を知ってしまえば、そうそう割り切ってはいられない。
    みんないろんなことを考えながら生きている。
    当たり前のことだけど。
    歴史を題材にした作品なので、結末はある意味見えている。
    そのラストに対しては、児童文学だからな…と思ったのは確か。

  • 平氏と源氏の時代。
    檀ノ浦の戦い後、源氏が政権を握ったころの話。
    さよがもとは平家のお姫様で、源氏に恨みを抱いていた。流鏑馬の稽古に励んでいたさよは、兄の誘いによって、流鏑馬の大会を見に行くことに。
    それがきっかけで義経の面倒をみることになる。
    フィクションだが、当時の時代背景が見えて、歴史好きにも、勉強にもいい物語。

  • 一族の復讐のため、ある人物を殺そうと誓っているさよ。誰にも言わず、その誓いを果たそうとするが……。児童向けで復讐ってどうよ、と思っていたのですが、こういう展開か。うん。これはこどもに読んでほしい話かも。

  • 世は源の時代。復讐を誓う平家のお姫様、さよのお話。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

森川 成美
東京都生まれ。「アオダイショウの日々」で第18回小川未明文学賞優秀賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で、第43回日本児童文芸家協会賞。そのほかの作品に『さよ 十二歳の刺客』『はなの街オペラ』(ともにくもん出版)、「アサギをよぶ声」シリーズ、『ポーン・ロボット』(以上、偕成社)、『夢の発電って、なんだろう?』『光るマウスが未来をかえる』(以上、講談社)、『てつほうの鳴る浜』(小学館)など。

「2023年 『かわらばん屋の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森川成美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
戸森 しるこ
ヨシタケシンスケ
寺地 はるな
砥上 裕將
小手鞠 るい
芦田 愛菜
辻村 深月
アラン グラッツ
ジョーダン・スコ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×