せきれい丸

  • くもん出版
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本棚登録 : 68
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774331935

作品紹介・あらすじ

淡路島に生まれ育ったたひろしは、戦争で父を失う。戦争が終わった年の冬、親せきに食べ物を運ぶため、淡路島と明石をつなぐせきれい丸に乗った。しかし、定員の3倍の乗客を乗せた船はあっけなく沈没してしまう。同じ船に乗っていた親友のりゅうたの父親に偶然助けられたが、りゅうたは助からなかった。ひろしは、漁師であるりゅうたの家族を手伝い始め、漁を通じて淡路島の海と向き合う中で、生きることへの力強い思いをとりもどしていく…
淡路島を舞台に命を描き続ける絵本作家、田島征彦の最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 戦後の混乱が生んだ海難事故。この絵本と出会うまで知りませんでした。戦争がなかったら…こんな事故はなかったのかと思うとやるせなかったです。命の重み、そして前向きに海とともに生きる主人公にはげまされた気がしました。

  • 戦後、1945年12月9日、淡路島と明石を行き来するせきれい船に乗ったひろし。定員の3倍の人を乗せたせきれい船は、西風にあおられて、沈没。海に投げ出されたひろしに、生きるんやという死んだ父の声が聞こえる。親友のりゅうたの父にりゅうたと間違われて、助けられる。りゅうたも含めて、三百人もの人が死んでしまう。りゅうたの父の船を手伝いながら、ひろしは漁師になろうと思う。(40ページ)
    ※戦後の混乱期が起こした悲劇。体験者の話をもとにしている。平和の大切さを教える教材としていい。

  • 田島さんの迫力ある絵が生きている。

    学校では習わない、戦後の悲劇。
    絵本で学ぶことができて良かった。

  • 実話をベースとした創作物語。

  • 2021絵本50
    泣けるお話

  • 2021/01/10

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著者プロフィール

1940年大阪府堺市生まれ。「じごくのそうべえ」で第1回絵本にっぽん賞、「ふしぎなともだち」で第20回日本絵本賞大賞受賞。ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、小学館絵画賞、ライプチヒ国際図書デザイン展銀賞受賞。他に「そうべえごくらくへゆく」「そうべえまっくろけのけ」(以上童心社刊)『のら犬ボン』(くもん出版)などがある 。

「2020年 『せきれい丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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