レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記

著者 :
制作 : 小林 昌樹 
  • 皓星社
3.41
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本棚登録 : 187
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774407180

作品紹介・あらすじ

図書館は、本を貸すだけの場所じゃない!


「与謝蕪村全集はありますか?」「ワニの捕まえ方を書いた本はありますか?」「昭和が終わったらどうしたらいいでしょう?」……
レファレンスカウンターには、毎日いろんな人がやってくる。
昭和最晩年、レファレンス現場の「ジグザグ」な実態を描いた名著、『ある図書館相談係の日記』を大幅に増補復刊。


――当時レファレンスは、貸し出しの付属サービスだと思われていた。そうではなく、レファレンスは、 サービスを通して社会全体の情報資源を有効に活用するためのもの。もっと言えば、ひとびとの生活や仕事、地域社会をよりよいものにしていくと同時に、「知る権利」をはじめとする憲法的な価値を実現するサービスだという、今のぼくの考え方に近い考えを、当時持ちはじめていた。これは今の社会の中で非常に重要な考え方だと思う。(解説対談より)

感想・レビュー・書評

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  • 図書館司書を仕事にする方へおすすめしたい、レファレンス事例集+αです。
    日々、司書がカウンターや電話で受ける質問や相談ですが、その内容は十人十色、千差万別。
    とても難しく奥が深いのです。
    著者の様々な経験や失敗談、補足説明やインタビュー、役立つ内容が満載でした。
    司書になりたいな、司書でよかったなと思える一冊。

  • 『ある図書館相談係の日記 都立中央図書館相談係の記録』の増補版。昔図書館で借りて読んだが、今回は購入。索引や当時の都立中央図書館のレファレンスマニュアル、国立国会図書館小林晶樹氏の解説対談もある。以前も読んでレファレンス事例に驚いていた。今回は著者の特別区協議会調査部での調査事例に特に驚く。特別区協議会は各区の行政問題の協議や財政調整などを行うところであり、協議する上で様々な資料が必要だった。そこで著者は事前に協議会で設定されたテーマを調査し、論文・記事検索、調査レポートの作成、重要な論文・記事等のコピーを付けたそう。図書館司書の本気度がうかがえる。自分もそれぐらいしないと…。所蔵目録を「小説のように読め!」というようなエピソードもかなり好き。

  • 東京都立図書館のレファレンス担当だった著者の現場での実態を日記風にまとめたもの。1994年に刊行された「ある図書館相談係の日記」を2019年に増補改訂したもの。1988年の出来事を扱っているので内容的にはやや古くなっている箇所はある(Internet普及以前なので、今ならもっとネットが活用されているだろう)だろうが、具体的な手順やノウハウは興味深い(ただ索引が揃っている図書館という施設を最大限に活用した調査法なので、個人の調べ物にそのまま適用できるかは微妙なところか)し、業界内幕的な読み物としても楽しい内容。
    読んでいて一箇所気になるところがあって、都立図書館では子供に変わり親が図書館に調べてものの相談にくることを「有栖川の母」と呼称しているという記述があって、これの元ネタが判らない。図書館に相談してみるべきか?

  • 図書館のレファレンスサービスとは、どんなサービスですか? | レファレンス協同データベース
    https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000027284

    レファレンスと図書館 | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
    http://www.libro-koseisha.co.jp/society_education/referencelibrary/

  • 図書館員のレファレンス業務の実態がよく分かる本。正直、司書になったとしてもこんな質問に回答できるのかと不安を覚えるような問い合わせが多数よせられる実態が分かり、レファレンス業務に腰が引けてしまう。司書の専門性の高さと、レファレンスの奥深さを垣間見た。
    レファレンスが、情報を利用者に有効活用してもらえる様に提供して社会課題の解決につなげるとともに、憲法の知る権利、基本的人権の実現にも寄与する社会的機能であるという言に、改めてその意義を学んだ。

  • 図書館の役割は本の貸出とレファレンス。この2つはまったく違う機能。ゴッホの筆跡が分かるものを探してほしい、とか言えるらしい、びっくり。

    図書館のレファレンスセンターは確かに行かなかったです。行ってみようと思います。

    札幌市図書・情報館について
    https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/report/120600218/

  • 著者・編者:大串夏身
    発売日 2019年11月21日
    ページ数 248 ページ
    価格 2,000円(+税)
    版型 四六判並製
    装幀・造本 藤巻亮一
    ISBN 9784774407180
    http://www.libro-koseisha.co.jp/society_education/referencelibrary/


    【目次】
    はじめに─相談係の1日
    ある図書館相談係の日記文献・情報の調べ方
    思い出に残るレファレンス相談質問事例

    解説対談 レファレンスの理論と実践、そしてこれから 大串夏身×小林昌樹
    『ある図書館相談係の日記』成立前史/「でもしか司書」からの脱却/貸し出しとレファレンスの質的な違い/商用オンラインデータベースが登場した時代/レファレンスは図書館の存在意義の要/「ある図書館相談係」の日々/現場のレファレンスは「ジグザグ」している/東京都立図書館の先輩・同輩たち/『ある図書館相談係の日記』の反響/書誌調査と事実調査/図書館には多様性があっていい/日本文学学校のこと/いろいろな「図書館本」を作る/「チャート式」はどうしてできたか/名作ビデオ『図書館の達人司書実務編』/大学での仕事/これからのレファレンス

    参考資料
    索引

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著者プロフィール

著者:(おおぐし なつみ)昭和女子大学名誉教授。

「2020年 『図書館概論-第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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