有栖川有栖の密室大図鑑

  • 現代書林
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本棚登録 : 107
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774501833

作品紹介・あらすじ

不可能犯罪はいかにして可能となったのか?古今東西の四十密室が大集合。詳細なイラストと解説によってカーの密室講義を今超える。

感想・レビュー・書評

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  •  いろいろなミステリの名作を集めて紹介する本は数多くありますが、この本はその中でも『密室』に特化して集められています。
     こういう紹介本の場合、古典作品が多くなるのはよくあることですし、この本自体の発行が1999年だから、今読むとどうしても古い作品が多い印象になっちゃうけれど、今まで読み過ごしちゃってた作品に気が付くのにいいかも。
     でもこういう紹介本て、特にミステリの場合は、お勧めするのにあらすじも書かなきゃだけれど、ネタバレにならないようにしなきゃいけないから大変だ。

  • ミステリーのジャンルの一つである密室。
    推理小説を読むのが好きな人でも、ホラーチックとかファンタジーとか二時間ドラマ的などは、読むときの参考にされることがあると思うが、そのなかでも特定のシチュエーションで、読む本を選ぶ方はそう多くないと思っていた。
    が、好きな人はいるんですね。

    密室。

    この本を書いた有栖川氏の好きなジャンルに関するエッセイは、やはり面白い。好きなことを知りたくて調べているうちに雑学王になっちゃったっぽい所からくるのかな?と思われる、同好の士でない人たちにも嫌みなく語りかける門戸の広さや、さりとて、この手の本は読み飽きたよっぽい同好の士にもまだ提示できる知識・雑学の数々。そして、一人ボケツッコミがナイスです。
    (なんてところに着目して評価を下すところは大阪の人間の良くないところだと思うが、大阪人にとってはとても重要なのである!)
    いつもの通り、読んだことがない本にとても興味がわきました。密室を推理することはとうてい無理ですが、手に入れられそうなあたりから、読んでみようと思います。

    また、紹介されている1冊ずつに、イラストが添えられています。あっさりとポップで美しいイラストです。
    紹介されていた本の中には数冊読んだことのある本があったのですが、脳内で描かれていた展開図と、一致しているのがあいにくありませんでした。しょんぼり。
    けれど、読みながら、建物の展開図や方眼厚紙で縮小した建物を作ることが好きすぎて、小学生の時、工作部に所属していたことを思い出しました。
    手元にある本はもう一度本棚から探し出して、密室以外楽しんでみようと思います。

  • 5
    密室ミステリ紹介本。
    一気に読んだわけではなく、日常的にパラパラめくって楽しんでいる。故に、通算すれば既に何周かしているのだが、未だに楽しい。未読のものは「面白そうだなあ、読みたいなあ」と思わせ、既読のものは「あーこんな部屋だったのかなあ」と振り返り、ほとんど飽きることがない。

    本書に限らず、有栖川氏が紹介した本は不思議と面白そうに感じてしまう。何故かどんなものでも面白そうに思えてしまう。紹介の達人である。ひっくり返すと、その紹介文や解説そのものが面白いのかもしれない。だから他作家の本に有栖川氏の解説が載っているととても得した気分になる。
    そんな紹介文が40本も読める!なんてお得!

    と冗談はさておき、私のようなミステリ漁り初心者にとっては本書はバイブルと言える。掲載された作品を片っ端から読むのも良いし、その中から気に入った作家を掘り下げるのも良い。きっかけ作りには持って来いである。

    文庫版も出ていて著者の作品が1編加えられているが、イラストが大きい本書の方が見応えがあって良いというのが個人的趣向。

  • 不可能犯罪はいかにして可能となったのか?古今東西の四十密室が大集合。詳細なイラストと解説によってカーの密室講義を今超える。(「BOOK」データベースより)

    内外40の作品の密室を有栖川有栖氏の解説と磯田和一氏のイラストで紹介。
    未読の作品でも、トリックや内容のネタバレはないので、安心して読むことができます。
    むしろ、この本に取り上げられている作品すべてを読みたくなりました。

    が、若干、イラストに「ん?」と思う箇所ありました。
    「D坂の殺人事件」では部屋の間取り?レイアウト?が解説とイラストと相違しています。
    「本陣殺人事件」では解説には鎌と書かれているのに、イラストには斧と描かれています。
    「刺青殺人事件」では「横に引いて下に落とす閂式」の鍵がイラストでは「引くだけ」のものとして描かれています。
    「求婚の密室」ではイラストの南京錠が鍵の役目を果たしていないというか、ドアと壁をつないで金具が固定されているので、鍵を外してもドアは開かないと思います。
    そして「妖魔の森の家」では思いっきりのネタバレ……なぜこのまま出版されたんだろ……。

  • 古今東西のミステリに登場する密室を図にして、あれこれ語ったエッセイのような図鑑。「トイレがない」とか揚げ足をとるわけでなく、愛情あふれた文章で、海外古典ミステリなどにも興味がわく。

  • いわゆる本格ミステリが大好きで、中でも図や地図などがあると、子供のようにワクワクしてしまう。
    この本は私にとっては、まさにおいしいとこどりの本。
    読んでみたいなって本が増えました。

  • ミステリを読み始めた超ビギナーなので、面白そうな本をカンニングしようと思って読んでみた。
    国内はどれも面白そうだなあ。海外は苦手なのですがチャレンジしてみたくなるような書き方をしている。
    一番興味を惹かれたのは「ローウェル城の密室」。次読んでみよう。

  • いろんなミステリー小説の密室トリックを図解。知ってる作品があまりなかったけど結構楽しめた。むしろこれで見てから読んでみようかなという作品がいくつか。

  • 有栖川先生が楽しく作品を選んで解説し、磯田さんが詳細な犯行現場を図にして描いてくれる、一粒で二度美味しい本。

  • この本のおかげで・・・

    森 博嗣に出会えました!感謝感謝!

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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