- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774605494
感想・レビュー・書評
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豪くんと巧のバッテリーが不安定になって、もどかしい。登場人物の様々な感情が交錯する。
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「バッテリー」5巻目。ちょっと意外な方向に話が進んでる感じ。巧のキャラが少しぶれている? 変化、なのかな? 相変わらず煮え切らない巧と豪だけど、少しずつ内面で変化が進んでる。人との関わりあいの中で、人は変わっていくよね、好むと好まざるとにかかわらず。ピンボールのように、押したり押されたり、とばっちりを食って転がったりしながら。
それにしても、瑞垣、いくら何でもかわいそうすぎな変態キャラだ。あそこまで陰湿な人が必要なのか、この話には? -
中学野球部に入部した、原田巧と永倉豪。一人の天才の登場は、周りに波紋を投げかけた。野球部顧問のオトムライとの対立、先輩たちの陰湿ないじめ。「お前はおれを信じてないのか」巧は豪に投げかけるが…。
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「なにがほしくて、ミットを構えてんだよ」
め・い・げ・ん。 -
タバコ、酒、二日酔い…などなど、生々しかった…バッテリー二人の マウンド、マウンド外での 心の葛藤…なんか、青春って感じです♪
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瑞垣くんみたいなタイプは、ニガテ……
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巧の極限まできりつめた孤高への執着も、きたないものたくさん抱えて自分も巧も壊してそれでもマウンドにあがる豪も、とてもとても好き。
世界から眼を閉ざし耳を塞ぎ、独りで立つことは正義であり強さなのだと疑いもしなかったのに、本能の快感にぐずぐずと侵されて“マウンド外の”豪に問いかけずにはいられなくて、弱く崩れていく巧がひたすらに愛おしい。
考えてみればその頼りなさと切迫感と、必然に似たようなものは、中学の頃感じていたような気がしないでもないです。
弱くなることは悪いことではないと言えるくらいに歳くってしまった今では、そういう独り善がりな強さをもう一度求めても、多分それこそ本物の弱さになってしまうのだろうなあ。 -
≪よぶんな色合いをぎりぎりまで殺ぎ落としたようなこれまでのような冬景色の方が、好みに合っている。≫(p.14)
豪、修行僧と化し困惑する巧。
聞きたくもないのに「なに考えている」と聞きたくなってしまう自分に舌打ちする。
≪なにがほしくて、ミット構えてんだよ≫(p.71)
巧クンは意外にオムレツを作るのが上手なことが判明する。
球威は増したが球筋をコントロールできなくなったことが与える影響は。
巧の場合球が自身をもあらわすだろうからそれは自分自身をコントロールできなくなっているということかもしれない。
それにしても、球が速いだけでここまで他に影響を与えられる存在というのもすごい。
(2006年02月19日読了)