バッテリ-セット(全6巻)

  • 教育画劇
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784774606392

感想・レビュー・書評

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  • 主人公と同じ年の頃、本を読む習慣を育ててくれたシリーズ。
    あさのあつこさんが表現する岡山県高梁市や美作市の風景、登場人物たちの感情、情景がリアリティでシリアスなシーンは手に汗を握るほど引き込まれる。妙に大人びた主人公とそれを囲む個性豊かな仲間たち、教員、他校生がとても魅力的。

  • かなりいい。
    各登場人物の心情描写がていねい。
    3年間分読みたかった。

  • 母にすすめられてはじめて読んだ思い出の本、
    読書といものにはじめてのめりこんだ本、
    あさのあつこさんに興味をもてた本、
    このほんから私は読書することが本がすきになりました。
    映画もよかったです。

  • 面白かった!
    なんというか、心地良かった。
    野球、スポーツ、ジョギングがしたくなった。
    また読み返したい。

  • 野球好きな子はぐいぐいよめます。

    全体通すと、春夏秋冬、そして春の物語なんだね。

    恋愛感情をたどるのが苦手の小中学生の男の子諸君、この本はおすすめ!
    主人公とまわりの人のかかわりあいから、少しづつ感じることがあるでしょう。
    それぞれの登場人物の、心の有り様が、色彩感豊かに書かれています。

    最後の試合、新田東はどうなったんだろうか。超~気になるわ。
    大多数の人にとっては、勝ち続ける人生って、ない、と思うんだが、巧はどうなんだろう。
    巧の3年後、5年後が、気になります。

    巧のまわりの、おじいちゃん、先生、キャプテン、豪、青波、なんてみんな素敵な人ばかりなんでしょうね。かりに最後の試合に負けてたとしても、彼は、周りの人に救われるだろうね。
    そして自分の道を見つけられるでしょう。
    巧がおじいちゃんに、まわりのひとを疎むなっていわれています。
    ぼくはその通りだと感じますね。あんまり大人、枠組みに挑戦するのも、ほどほどに。

    2010/08/31

  • この本を読んだから野球が好きになって
    高校で野球部にもはいれた

  • 図書館児童文学コーナーにて発見。
    野球のセンスに恵まれた巧のお話。
    少年期特有のちょっと醒めてて人づきあいが下手な尖がった巧が、切なすぎて読んでて苦しくなるくらい、今の自分に苦しむ巧が全編出てきます。多感なお年頃の少年時代がキラキラして眩しいです。野球を通して仲間と知り合いになれてぶつかりあいながら成長してゆく・・・・。中学校に上がる前に読ませたいですね。

  • 剛であり、孤高の主人公。ピッチャーになるがためのピッチャー巧。
    柔な心のキャッチャー豪。

    巧の弟(病弱)、ほっとする青波。
    =彼の野球をやりたい気持ちが兄とは対照的なんだよね。
    巧のおじいさま。
    =甲子園出場経験が複数ある指導者。
    それぞれの家族。
    チームメイト。先輩。先生。

    取り巻く人々。

    中学一年生になる前の春休みからほぼ一年間のお話。
    巧と豪くんとのお話。
    バッテリーのお話。
    巧と先輩とのお話。
    巧とその周りの人たちとのお話。ですわ。

    巧があまりにも、自分以外(野球、ピッチャー以外)
    のモロモロを、う・ま・く考えられない・・・。
    んだよね。

    《そうだよ。》
    時には他人に聞けばいいんだよ。
    頼っても。って、思っちゃう・・・。
    豪くんは、自問自答しながら。も、ついていく。
    巧のキャッチャーとしてね。
    青波は大好きお兄ちゃん。大好き豪くん。
    (お兄ちゃんのほうが好き。ってトコお話であったけどね。)

    響いてくるのはおじいさまの言葉。
    『野球は楽しむもんじゃ。それだけじゃ。~』
    考えてみる自分の野球・・・って・・・。
    『~巧には巧の野球があるし、青波には青波の野球があるけん、がんばれ~』
    そして、人間。人のする野球。
    『~勝つためだけの道具にしてくれるな。~人間として扱ってくれな。~』
    『野球てのはな、人間がやるから野球になる。~』

    あとがき(1では、[あとがきにかえて]と、なっている。)で。
    十代ゆえの眩さ(まばゆさ)を信じたかった。
    ~少年であるがゆえに発光するもの~。
    作者の言葉は、はっきりと、伝わってきます。
    生の言葉として。

    中学生だけで試合を立ち上げる。
    学校抜きでね。対決するの。
    仕切りの話(ここは、巧&豪はあんまり力を出していないんだけど)でも、あるんだけど。
    一度対戦して。巧と豪がもたれあって、試合には負ける。
    再試合。
    その次・・・。ここが、いろぉ~んな葛藤後で。
    キャッチャーとして戻ってくる豪。
    お互い、巧じゃなきゃ。豪でなきゃ。投げられない?の?
    どうなる?どうなる?
    って、読み進める原動力でもあるんだけど・・・。
    最終章のしかもほんのすこしって感じなんだ。
    待ちに待ってた巧と四番打者スター・門脇との対決なんて。
    ね。何球だっけ?

    でもね、私は、個人的に。
    巧がみんなと、というか、豪くんと、木に登ったトコで終わりにしてもよかったかな。なぁんて。
    思ったりもしております。

    バッテリーを読んで。
    改めて。ね。
    私は、協調について考えるようになった。
    学校生活において一番と、言えるかもしれない・・・。この言葉。
    団体生活。社会と、置き換えちゃってもよいのかも・・・。

    協調とは、なんぞや?

    もしかして、おしつけで。不必要なのかもしれない。・・・と。
    私は、ある意味、大事にかかえて生きてきた。

    共生。かな?思いつくの。
    共にそれぞれが生きていく・・・。
    共生を、意識してくれたらいいなぁ。
    と、感じるようになってきております。
    できれば、
    それぞれの感情。
    複雑でからみあう感情。
    思いのたけ。

    を、享受してくれながら。

  • ちょっとヒネクレ者の瑞垣くんが好きです。

  • 登場人物の誰より瑞垣が一番好き。だって瑞垣の葛藤が一番読んでいて魅力的だと思ったから。天才コンプレックスはぞくぞくしちゃいます。

  • 本当におもしろい。
    見てない人はだまされたと思って見てみればビックリするくらいおもしろい。
    あさのワールドに引き込まれます。

  • 割と早くから目をつけていた作品(笑)野球好きなんで。青春とか言うよりも、もっとなんかリアル。そんでもって同調できない。完結してますが、ちょこちょこ番外を書いているらしく油断は出来ないらしい。

  • 児童文学なんだってば、と何度己に言い聞かせたことか。あさの作品はそういう意味でちょっと危険。巧と豪は実際傍にいたら二人の尻を蹴飛ばしてしまいそうだ。ちなみに初読の際、青波のことを妹だと信じ込んでいた。少年野球つってるのになんで信じ込めてたのだろう。謎。
    一応完結してはいるが、ちょこちょこ番外編を書かれているので油断ならない。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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