ぜつぼうの濁点

  • 教育画劇
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774607030

感想・レビュー・書評

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  • 昔、言葉の国での出来事です。
    『ぜつぼう』に長年使えていた濁点は主を不幸にしているのは自分が着いているからではないかと考え、主に別れを告げます。

    主を思う健気さ、他の言葉たち(やくざ、ゆすり、た)に虐げられる様子などから、この哀れを誘う濁点にすっかりやられてしまいました。

    真っ暗な深い孤独の沼に溶けてしまうという時に呟いたある言葉が『気泡』になり・・・という最後のオチが素晴らしく良い気持ちにさせてくれる気持ちのいい絵本です。(中学年〜)

  • ひらがながその言葉通りに暮らす国のお話。『ぜつぼう』の "ぜ" の字の濁点が "ぜ" を離れ無意味な物になり主を探すお話。
    無意味なものはないと元気づけられるお話です。

  • 高学年、または大人向けの絵本。
    ぜつぼうに付いている濁点が自分のせいで「ぜつぼう」が毎日嘆いていると気がつき、旅に出る。しかし、誰にも相手にされない。そこで「し」の沼に身を投げたとき、「きほう」に出会う。

    最後が救われるのがこの絵本の良いところだと思う。

    人権についても考えさせられる。

  • これはむしろ大人向けな絵本だと感じました。

    ひらがなの国で、「ぜつぼう」という言葉から離れてしまった「〝」のお話。

    自分がいるせいで…。
    自分さえいなければ…。

    そんな風に自らを責めてしまっている「〝」さんの行く末に、目が離せなくなりました。

    がつり、と手応えの残る、絵本です。

  • ぜつぼうの「濁点」が主の苦悩から救うために自ら旅にでる。
    新しい主をさがすものの誰からも相手にされず、、、

    自ら絶望を味わい孤独のまま沼の底へ、、、。

    これでよかったのだ というつぶやきが
    きほうとなり、それにくっついた濁点は「きぼう」になった。

    ☆災い転じて福となす  適材適所

  • せつぼうは幸せに暮らしたのだろうか。
    本当に救い出せたのだろうか。
    でも本人がそう思っているなら、それもまた希望か。

  • 「昔むかしあるところに言葉の世界がありましてその真ん中におだやかなひらがなの国がありました。ひらがなの国でおきたふしぎなお話です。」

  • ああ〜これ来年うちの学校で買おう…とてもいい…

  • 小さい子向けの言葉遊びの本はよく見かけますが、大きい子が(大人でも)楽しめる稀有な作品だと思います。
    昔エッセイはよく読んでいましたがこんな秀逸な本があるとは。文体も講談のようで、練習したら楽しみながら読み聞かせできるかも?

  • 大人向けの絵本ですよね。言葉遊びではありますが、味があります。なかなかの絵本でしたよ。

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