- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774611129
感想・レビュー・書評
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最近注目している画家のひとり、藤本氏の表紙に惹かれて手に取った。アースカラーに鮮やかなひなげしが美しく、可憐な少女アンジェラの「おねがい」が何なのか全くわからないまま読みすすめたのだが…その「おねがい」がこんなに深い意味を持つものだとは…。
小学校の国語の教科書に載っていた「最後の授業」を彷彿とさせる内容だった。友達と別れ、お父さんと別れ…少女を悲しませるサラエボの内戦。終戦後長い月日がたち平和が当たり前な日本とは違い、今も世界のあちこちで戦いが起こっている。「最後の授業」は遠い昔の話ではないのだ…ということを思い知らされ、そのことが何だかやるせない。抑えた文章から悲しみが滲む。もっと世界に目を向けようと今更ながら思った。
子供とも少しずつ「世界」や「平和」について語り合えるようになるといいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・激しい内線を子どもの視点から描いている。
・現代にこのような戦争があることを知ることができる。
・絵ははっきりしている。 -
鉛筆で描かれた線に惹かれて図書館で借りました。
しかし、個人的にはデジタルでペタッと着色されていることが線を生かし切れておらず勿体なく感じた。
話しの内容も、戦争の悲しさを伝えているのかもしれないが普遍的で心に響く物が無い。
「いのっていれば」願いが叶いました、というオチ。
線の良さだけで星はふたつ。 -
「郵便屋さんのお話」の絵を描かれていた
藤本将さんの他の作品も見たいと思って読みました。
サラエボの内戦がテーマで、
友達と引き離される場面はやっぱり悲しくなりました。
最後のお父さんからの手紙に希望を持つことができましたが、
戦争とは遠いところにあるという考えを
改めなければいけないなと思いました。
こんな子どもたちが一日でも早くなくなればいいのにと思います。