浪人若さま 新見左近 陽炎の宿 (コスミック・時代文庫 さ 6-7)

著者 :
  • コスミック出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774725680

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  • シリーズ第5弾

    身分を隠して、浪人・新見左近と名乗り、ぼろ屋敷に住む、甲府藩主、徳川綱豊。ひょんなことから、身分がバレそうになったが、うまくはぐらかしたと思ったが、友・岩城康徳は、騙されなかった。

    妹のお琴と、左近との仲が心配で「嫁にしてやってくれ」と言う康徳。
    「それはできぬ。おれには、すでに定められた相手がいる」と言う左近。

    そんな時、新見正信が、国許から訴状が届いたと知らせる。

    悪代官一味に苦しめられる農民を助けるため、身分を偽って、正信、義徳、吉田小五郎と、四人で、国許へ世直しの旅をする左近。

    悪家老を成敗し、騒動を収めたが、正信が「殿には罪が無い」と、一切の責任を負って陰腹を斬る。
    幸に、一命はとりとめたが、それが元で、この世を去っていく。

    正信は、死ぬ間際に、真鍋詮房(後に綱豊が将軍になった時に、幕府御側御用人となって、家宣を支えた、間部越前守詮房)に
    「殿はいずれ、徳川宗家を継ぐことになろう。そのときは、そちが殿をお助けせよ。
    あれこれ考えずともよい。そちがすることは、ただひとつ。なにがあっても、殿を裏切らぬことじゃ。よいか、詮房」と言って、微笑むような顔で、旅だった。

  • 左近の正体が知れる危機一髪と思いきや、
    ごまかして終わってしまったので、がっかり。

  • えーっ、正信がいなくなるのぉ。好きだったのに。史実に基づいて書かれてるのかしら?

  • 2016.6.26

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著者プロフィール

ささき・ゆういち
1967年広島県生まれ、広島県在住。2010年に時代小説デビュー。「公家武者 信平」シリーズ、「浪人若さま新見左近」シリーズのほか、「身代わり若殿」シリーズ、「若旦那隠密」シリーズ、「若返り同心 如月源十郎」シリーズなど、痛快な面白さのエンタテインメント時代小説を次々に発表している人気時代作家。本作は公家武者・松平信平を主人公とする人気シリーズ、その始まりの物語第11弾!

「2023年 『町くらべ 公家武者 信平(十四)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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