黒田如水 (コスミック・時代文庫)

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  • コスミック出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774726236

作品紹介・あらすじ

豊臣秀吉に軍師として仕え、後世、"秀吉に天下を獲らせた男"と称される黒田官兵衛孝高、号して如水-。播州の大名・小寺家の家老であった当時、いち早く織田信長の才を買っていた彼は、領内を毛利より織田に臣従すべしとの方針でまとめ、自ら使者として岐阜へ赴く。そして、信長謁見の前に仲介を願ったのが、羽柴秀吉であった。初対面で意気投合した二人は、以降、主君と参謀という関係で随伴することになる。だが、摂津の荒木村重の謀叛に端を発し、毛利家に寝返る大名が続出。官兵衛は直ちに、村重の説得に単身伊丹城へ乗り込むが…。溢れる知略と一途な行動力-国民的歴史作家・吉川英治が、2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の主人公の魅力に迫る名作。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は官兵衛が信長に従うことを表明し、地元に根回しする中捉えられ軟禁された辺りを中心に書かれている。だから伝記として読むには情報が足りない。

    文字も大きく易しい文章なので、本を読み慣れていない人にはいいかもしれない。ただ、人物がカッコ良く書かれ過ぎてるし、物語としても読み足りない。

    この時代も表舞台とは別に裏で根回しする者がいて、今の政治家と変わらないなと苦笑。日本特有のものなのか、人間の本質なのか?

    • yuko-romarinさん
      ゆーきさん、コメント有難うございました。
      とっても嬉しかったです。
      ゆーきさんは、割と硬い本を多く読まれているようですね。私は軽いものば...
      ゆーきさん、コメント有難うございました。
      とっても嬉しかったです。
      ゆーきさんは、割と硬い本を多く読まれているようですね。私は軽いものばかりで・・・
      更新楽しみにしています。
      2014/10/18
  • 日の本で初めて天下を平定した秀吉に、その生涯において、両兵衛と称される二人の軍師がいた。

    一人は生来の病弱であるが全くの私心無く、信長からも直臣となる事を請われた竹中半兵衛重治。
    もう一人が本書の主人公である権謀術数の人、天下人秀吉をして、自分の後に天下を取ると言わしめた油断ならぬ人、黒田官兵衛孝高、後、号して如水円清である。

    本書は、小寺家の若き家老である官兵衛が、古き因習の毛利を見限り、新進気鋭の織田に味方することを主人である小寺政職に説く場面から始まり、生死を分けた伊丹城の軟禁を経て、二年間にも亘る籠城の末の三木城開城で締め括られる。

    ただ期間としては少し短いか。
    関ヶ原における、兵を起こしてあわよくば天下を掠め取ろうとする九州での自身の暗躍。その戦後処理において、家康と面会した息子である長政に、なぜその場で家康を刺殺しなかったのかと叱責する如水。そこがこの権謀術数の人、如水円清の本性が垣間みられる場面なのだから。

    三木城落城の折、別所の家老後藤将監基国から、その一子を託される。それが後に、長政と気が合わず黒田家から離反して浪人、後に秀頼に請われて大坂城に入城、真田信繁と共に奮戦し、道明寺の戦いで戦死した又兵衛基次その人であったことも、また面白い。

  • 黒田如水がどうして、身を立て、信長・秀吉・家康に支え続けることが出来たのか、その本質を垣間見るには、極めて優れた著述である。
    その本質は、武士としての情けというよりも、人間としての愛情が滲み出る人となりにあったに違いない。
    これからきっと、日本という国がさらに生きづらくなるだろう。
    そんな時期にこそ、官兵衛や半兵衛、秀吉という人誑しに学ぶことが多分にあるのではなかろうか。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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