浪人若さま新見左近: 書下ろし長編時代小説 (風の太刀) (コスミック・時代文庫 さ 6-11)

著者 :
  • コスミック出版
3.50
  • (1)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774727790

作品紹介・あらすじ

貧乏浪人・丹波哲次郎は、ひょんなことから、世を騒がす大悪党の殺害を依頼される。よんどころのない事情でやむなく引き受けた丹波であったが、標的とされた侍は、どうにも悪人には見えぬ。それどころか、うかつに近寄れぬほどの剣の達人であった…。それもそのはず、悪党と間違われた浪人こそ、現将軍・徳川綱吉の甥にして、甲府藩主のお殿さま。市井に下って悪を成敗する、新見左近その人であった。事情を聞いた左近は、哲次郎が胸に秘めた哀しき想いを知り、悪党退治の助太刀を申し出るのだが…。庶民を泣かす悪党どもを、左近が続けざまに成敗する、シリーズ屈指の痛快作。剣と人情あふれる待望の第八弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 浪人若さま 新見左近 シリーズ8

    後の六代将軍・徳川家宣(現、甲府藩藩主・綱豊)が、浪人・新見左近となり、庶民を泣かす悪党どもを。成敗する。

    《憤激の剣》
    二人の侍が刀を交えている所に出会した左近は、助けに入った。
    一人は、幕府勘定方・本田正成、もう一人は、浪人・若佐利重。
    若佐利重には、本田の命を狙う理由があった。

    《左近、用心棒になる》
    左近は、 町人が斬られる場面に遭遇する。
    命を落とした、天城屋長兵衛は、金貸しをしていた。
    左近は「犯人は、借金をしていた者」と見当をつけ、跡取り息子・長太郎の用心棒となり、犯人探しをすることになった。

    《風の太刀》
    貧乏浪人・丹波哲次郎は、先手組に、濡れ衣を着せられ、罪を許す代わりに、世を騒がす大悪党の殺害を依頼される。やむなく引き受けた鉄次郎であったが、標的とされた侍は、何と、左近であった。
    事情を聞いた左近は、哲次郎が胸に秘めた哀しき想いを知り、悪党退治の助太刀を申し出る。

    《狙い撃ち》
    将軍家の鉄砲を総入れ替えしたい、若年寄・高町相模守と、古いが、性能の良い鉄砲を大切にすべきという、幕府鉄砲方・田崎兼次。
    そこで、将軍綱吉が、双方、鉄砲術を披露し、勝敗を決めると言い出した。
    忠臣と名高い田崎家に、災が降りかからないように、左近が一肌脱ぐ。

    家宣・家継二代に渡り、側用人として、大出世をなした、間部詮房が『風の太刀』の章で、登場する。
    そろそろ、将軍も近いか。

    お琴恋しい、綱豊だが、この頃には、綱豊には、正室がいただろうに。
    正室の事を思うと、哀れになる。
    この頃には、後の月光院となる側室は、もう居たのか。

  • 左近として世直しをされるのは良いけれど、周りは心配しますよね。

  • 2016.6.28

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ささき・ゆういち
1967年広島県生まれ、広島県在住。2010年に時代小説デビュー。「公家武者 信平」シリーズ、「浪人若さま新見左近」シリーズのほか、「身代わり若殿」シリーズ、「若旦那隠密」シリーズ、「若返り同心 如月源十郎」シリーズなど、痛快な面白さのエンタテインメント時代小説を次々に発表している人気時代作家。本作は公家武者・松平信平を主人公とする人気シリーズ、その始まりの物語第11弾!

「2023年 『町くらべ 公家武者 信平(十四)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木裕一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×