世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス〜イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析〜

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  • コスミック出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774790404

感想・レビュー・書評

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  • 2012/09/12
    自宅

  • 読み物としても面白い「ゾーンプレスとは」の本
    基本守備戦術の本です。

    イタリアに住んでサッカーに超密着取材をしている宮崎隆司さんの本。
    Nunberやサッカー批評にも記事を書いている方です。

    南アフリカワールドカップ直前に、それまでの日本代表の試合をイタリアの監督5人に分析をしてもらったという内容。
    イタリア人らしくというか、凄く守備に関する戦術内容が多い。
    「決定的戦術ミス」というタイトルですが、
    「ちゃんとゾーンプレスが出来ていない」というのがテーマです。

    サッカーブログで有名ならいかーるとさんが紹介していたので、
    読んでみましたがかなり面白かったです。

    守備時のポジショニングの仕方、考え方について多くページがついやしてあり、しかもそれはイタリアでは、ジュニアユースの年代から徹底的に教えて行くものとのこと。

    読んですっきりしたのが、以前からフル代表の妙に突っ込む守備については、かなり違和感があったのですが、やっぱりおかしいよね、という事でした。

    僕は個人的にもハイプレスなサッカーが好きなタイプではありますが、あんなに走ってチェイスする代表が、プレスがかかってる感じがしないのは、連動問題大きいですよね。

    日本全体の守備の基準がしっかりと出来てくれば、連携をとる期間もそんなにとれないフル代表ももっと強くなるんでしょうね。

  • 日本人の真面目さがサッカーをよわくしているという現実。考え方を変えればもっと強くなるのだそうだ。ヒーローを作るのではなく強くなって欲しい。

  • 岡田ジャパン(ちと古い)の守備的弱点をイタリア人の現役監督が分析。要約すると、ムダなプレスをするな、ポジショニングをしっかり、とのこと。セオリーを守れと。

  • サッカーが文化ってこういうことか、と、戦術バカのイタリア人のすごさを実感。

    <後日補足>
    その後、この本で徹底的に批判された岡田ジャパンであるが、本番(2010年W杯南ア大会)直前に(というか本番ぶっつけで)、戦術・システムの大転換を行い16強という結果を出す。そして後任監督が(たぶん、代表、Jリーグで初めての)イタリア人のザッケローニさん。そういう意味で、この本、おもろいと思う。

  • 岡田ジャパンの戦術を、イタリアの戦術家に分析して指摘してもらう本。

    どの分析に当たったイタリア人も真摯にこの仕事を受けとめて、すべての問題はユース(育成時)の戦術理解に問題があるのではないかと述べている。

    サッカーはいろいろな要素があるが、日本人はどうしてもテクニックを披露することに弱い。その意味では、戦略を見直し、戦術力を高めることは重要だと思う。

    ちなみにこの後、イタリア人監督 ザッケローニが日本代表監督についた。
    イタリア仕込みの戦術を日本に伝えてくれることを願う。

  • 基本批判的に岡田サッカーを語ります。しかもイタリア人監督が。内容も少し専門的で難しいかもしれません。

  • 南アフリカW杯での岡田ジャパンの予想外の健闘は、逆にこの本の内容の正しさを示唆しているといえよう。

    この本では、ディアゴナーレなどの基本戦術が日本代表に欠落していると主張している。また、前線での非効率なチェイシングがどれだけバランスを崩しているかについて述べている。
    岡田ジャパンは明らかにW杯直前で戦い方を変えた。チェイシングが得意でない本田選手をトップに置いた結果、前線での非効率なチェイシングが減ったのである。

    現在の日本代表はこのような戦術ミスを犯しているようにはみえないが、アマチュアチームにおいては未だに散見される。自分のチームがいまいち勝てないと感じているアマチュアプレーヤーや監督の方々にも手に取ってほしい一冊である。

  • 岡田ジャパンの戦いがよく分析されている一冊だった。イタリアのデイアゴナーレ(三角形)、スカラトゥーラ(上下左右動)といった考え方がわかる。サッカーに興味がある人は面白いと思う。

  • 【2010年6月 W杯前に読了】

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著者プロフィール

イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリエAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表のロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年単身イタリアに移住。バッジョの全試合を追い続け、引退後もフィレンツェに居住。バッジョ二世の発掘をライフワークに、育成分野での精力的なフィールドワークを展開する。圧倒的な人脈を駆使して、現地の最新情報を日本に発信。サッカー少年を息子に持つ父親でもある。

「2018年 『カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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