旦那(アキラ)さんはアスペルガー 奥(ツナ)さんはカサンドラ

著者 :
制作 : 宮尾 益知 
  • コスミック出版
3.43
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本棚登録 : 84
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774791173

作品紹介・あらすじ

壊れかけた妻がみつけた再生のヒント。大人の発達障害に悩む家族へ。

感想・レビュー・書評

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  • カサンドラ情動剥奪障害に落ち込んでいくツナさん。
    本人も気付かないくらいゆるやかな下り坂。下った行先は孤独と無力感。抑うつ、罪悪感、偏頭痛、月経前緊張症。心にも体にも症状が出るカサンドラ症候群。
    妻も気付けなかったアキラさんのアスペルガーに、周囲の人はもっと気付かないから、「あなたの気のせいよ」という態度でツナさんの疎外感を強めていく。
    だんだんに疲れ、擦り切れていく妻を、誰も助けてくれない様子が本当によくわかって、つらい。この誰もわかってくれないつらさ故の病気を、ギリシャ神話のカサンドラの故事に因んでカサンドラ情動剥奪障害と呼びます。
    本の中で、ツナさんが心の中のからんだ糸をほぐすにつれて、「誰も悪くなかったんだ」という安堵が広がります。
    誰も悪くないのに、つらい目にあうアスペルガ―のパートナー。
    アスペルガーやカサンドラ症候群が人に知られるようになって、ツナさんのような人が長く苦しまずに済むようになればいいと思います。

  • 『旦那さんはアスペルガー』シリーズ5作目。私にとっては1作目読んからのいきなり5作目読了になっちゃいましたが。

    共感してくれない、分かってもらえない苦しさ……ねぇ……。。。

    「男なんてそんなもんよ」
    「うちの旦那もそうよ」
    ↑これもこれで何かを我慢してないか心配になるなぁ。共感を得られなくて苦しい人程、「当たり前」「普通」「正常」「常識」にこだわりますからねぇ。

    とりあえず、お疲れ様でございます。

  • 2017/2/7読了

    アスペルガーの夫に対し、一人もやもやを抱えたまま
    とある日に「故障」してしまった妻。
    夫を理解しようとすればするほど、どんどん体調が悪くなっていく。

    ストレス社会だとか、夫婦の在り方を決めつけられるだとか
    それはうわべだけ、一般的な会話の中にしかないもの
    ここのパターンはそうではない。
    アスペルガーというひとつの「タイプ(属性)」であり、
    カサンドラというのはそれに付随する、これまたひとつの「タイプ」なのだろう。

    どこかで諦め、死をも思ってしまうほどに。
    追いつめられる妻がいる、もしくは、その逆かもしれなかったり、親だったり、子だったり。
    他の理由でも苦しい思いをする人はいるのかも。

    この現象にちゃんと名称があったこと、それが知れただけでもこの本を読んでよかったと思う。

  • アスペルガーはかなり身近になってきたが
    カサンドラはまだまだ理解されていないので、理解が深まった。

  • 借金あるのはきつい。
    教職の授業で扱われたから関心持ってたんだけど、漫画でとても読みやすかった。

  • 市立図書館で借りて読みました。
    奥様のことはカサンドラというのですね。
    納得できる点がたくさんありました。
    わかってもらえない苦しさ、つらいです。

  • 近年、ネットでよく目にするアスペルガー。最近、ネットで見かけたカサンドラ。カサンドラに関しては認知度がアスペルガーに比べると格段に減るだろう。仲良くしていただいている方にアスペルガーの方が居るため、アスペルガーに対しての知識を今以上に深めるために読んでみた。アスペルガーに対してはそれなりに知識はあったがカサンドラに関しては無知に近いため、勉強になる事ばかりだった。もっと、カサンドラに関して認知や理解が深まればと思う。

  • 旦那がアスペルガー患者の妻ツナさんのお話。…と聞くと妻のツナさんが哀れに思えるが、ツナさん自体もアスペルガーまたは定常発達とアスペルガーのボーダーラインにいる女性なんじゃないかと読んでいて思った。アスペルガー患者は定常発達の人間から見ると明らかにおかしいのに、それに気がつかずむしろ美点だと思って結婚までしてしまうなんて自分もアスペルガー患者またはアスペルガー患者の傾向があるということなのではないか?(なんでもそうだが、同類のおかしさには気付かないものである)ましてや女は相手の言動のおかしさに必要以上に敏感な生き物である。また、ツナさんの独身時代の性格(ヒステリック)や行動(相手の出方が見たいからって後ろから突き落とす)もよくよく考えるとアスペルガーの特徴とも言えなくもない。変な男に捕まる女は女の方も変なのだ。

    • ひとこさん
      感想をみて確かに~と思いました。どうも美点だらけなのは恋は盲目ではなく、作者自身がアスペルガーに近しい反応だったからなのだと。
      作者の視点...
      感想をみて確かに~と思いました。どうも美点だらけなのは恋は盲目ではなく、作者自身がアスペルガーに近しい反応だったからなのだと。
      作者の視点からのエッセイになってしまいますが、第三者の冷静な目で見てみるとまた感想も変わってきますね。
      2017/02/07
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プロフィール

野波ツナ(のなみ・つな)
東京都生まれ、漫画家。少女漫画アシスタントなどを経て青年誌でデビュー。アスペルガー症候群のある夫との日常を綴った『旦那さんはアスペルガー』(コスミック出版)が話題に。他の作品に『旦那さんはアスペルガー うちのパパってなんかヘン!?』『旦那さんはアスペルガー しあわせのさがし方』(いずれもコスミック出版)がある。

「2013年 『発達障害がある人のための みるみる会話力がつくノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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