クトゥルフ神話ガイドブック: 20世紀の恐怖神話

著者 :
  • 新紀元社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775302538

感想・レビュー・書評

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  • クトゥルフ神話の内容というよりはクトゥルフが如何にして広まったかの詳細な解説。やはりクトゥルフの恐怖感はラヴクラフトの作品を読まないとわからないのだろう。ナイアルラトホテップ、クトゥルフ、ヨグ=ソ・トース、アザトース、クトゥグア…神々は魅力的ではあるがギリシア神話などのように四大元素に基づいていたりしないのでイメージが湧きにくいのは確か。

  • クトゥルフ神話群自体は未読。

    クトゥルフ神話という共同幻想がいかに生み出され、拡散してきたか、ちょっとわかった。それとともに、魅力的な単語に幻惑された。レンのトゥチョ=トゥチョ人ラマ僧チョ=チョなんて、意味不明すぎて思わず吹き出してしまった。

    そしてそういう単語に過剰に反応していることに気付き、やばい世界に片足突っ込みかけているのではないかと、慄然とする。ここまで来て読まずに済ますわけにもいくまい。…でも謎の言葉をつぶやく人になっちゃいそうで怖いなあ。

  • ラヴクラフトを始めとしたクトゥルー神話作品と作家についての解説本。
    サブカルまで含めたガイドは読みやすく、入門に向いている。

  • クトゥルーとの出会いは、多分、矢野健太郎のケイオス・シーカー・シリーズだと思います。

    で、学研のムック、創元推理文庫の「ラグクラフト全集」と青心社の「暗黒神話体系 クトゥルー」あたりを平行して読んで、RPG系とか、マンガ、菊地秀行の小説などに非濾過っていった感じです。

    こういう「世界」を共有しているというのは、おもしろいなぁ……という興味が大きいです。物語の中で、いろいろな関係ができているところが、楽しいのです。

    で、こういうガイドブックは、自分がみつけていないそういった世界の広がりを感じさせてくれるで楽しいです。

    今までのガイドブックは、やっぱり海外の作品についての言及が多かったのですが、このガイドブックについては、日本の作品のことも多く書かれていて、そのあたりが楽しかったです。

    わかる人にはわかる暗号みたいな感じで、それを作品に紛れ込ませるのは、けっこう気持ちいい行為なんだろうなぁと思いました。

    魔導書に人格があるという考え方は、なかなか、面白くていい設定です。

  • 表紙がちょっと買いにくい感じではあるのですが、中身は真面目にクトゥルフ神話です!
    ものすごく詳しく、分かりやすく書かれていて、クトゥルフ初心者さんから玄人さんまで幅広い人が楽しめると思います。
    オススメ。

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著者プロフィール

TRPGのデザイン/翻訳を主戦場とするフリーライター。
代表作『深淵』『真女神転生TRPG魔都200X』『クトゥルフ神話TRPG 比叡山炎上』(デザイン)、『シャドウラン5th Edition』『エクリプス・フェイズ』(翻訳)。
『クトゥルフ神話ガイドブック改訂版』『酒の伝説』『図解巫女』などの著作多数。

「2021年 『ザ・ループTRPG』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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