ヌカカの結婚―虫たちの不思議な性戦略

著者 :
  • 新紀元社
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本棚登録 : 67
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775303337

作品紹介・あらすじ

地球上の、人間以外の生き物たちが、どんなふうに子孫を残しているか、あなたは知っていますか?ときには残酷で、ときにはおかしい。人間の理解を超えた生殖活動が、日々、あなたの隣で、足元で、営まれているのです。そして…ちょっと見方を変えてみると…。そこにはもしかしたらあなた自身の、性の嗜好が隠されているかもしれません。

感想・レビュー・書評

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  •  図書館から借りました


     生態本。擬人化。科学。観察系。絵本。

     擬人化されて、戯画になった短篇ストーリーが繰り広げられて、答え(謎解き)がある。
     絵は可愛らしい。頭がでかい、落書きみたいな絵である。

     いろんな虫がいるもので、結婚(番う)までは性別が無く、背が高い方が雌になり、でも雄の方が成長が早く、雌の背を追い抜いた雄は雌にかわり、背が負けた雌は雄になり、再びまた背丈が追いつかれたらまた交換、とかいう究極ジェンダーですがな♪

     あとは蜘蛛。交尾後、雄が食べられてしまうのは知っていたけれど、あえて交尾の時間を引き延ばして自分の精子の受精確率をより高めるために、あえて雌に「頭」を差し出す、っていうのは初めて知った。すげー♪ 無夜はてっきり、にげ損なっているのかと思っていたので、感動です。そうまでして子孫を残そうとする本能ってすばらしいです。

     という感じのが、可愛らしい絵で牧歌的に描かれています。
     おもしろかったですよ♪

  • ときに残酷でときに可笑しい人間以外の生殖行動を、擬人化した短いマンガと解説で紹介する。


    初めに出会った相手によって性別が変わったり、環境で性別を産み分けられたりと、虫の世界は本当に不思議。
    カマキリのメスが交尾中に相手を食べてしまう話はよく知られているだろうけど、他にも表題になっている『ヌカカ』という蚊もそうだということだし、交尾後に失神してしまいメスの体に性器を残したまま引きちぎれて死んでしまうミツバチなどまさに命がけ。特に、短命で食事をする口すら持たないというダニの仲間などは、正に子孫を残すためだけに生れてきたよう・・・。自分がこの世に生まれてきた意義なんてことを求める人間としては、やるせない気持ちになりますが、生き物としてはそちらが普通なんだろうね。

  • ○タイトルの意味がわからずに手に取ったところ、「なんだこの話は!?」という驚きがありました。そのまま読み進めてみると、生物の生殖のお話とのこと。つまり、こんな不思議な生殖をおこなう生き物が現実にいるんですね。生き物の神秘的ともいえる不思議さを面白おかしく描いた短い本です。

    ○生き物のなかで一夫一妻が特殊なものだということは容易に想像がつきますが、同じように、他の生物にもなぜこんな性戦略が必要なのかと思うものがたくさんあります。具体例を挙げれば、大きさでオスとメスが入れ替わるとか、自分の遺伝子を遺すためにメスに自分の頭を差し出すオス(カマキリの話は有名ですが、自分から差し出すとか!)とか、互いに受精し、互いに受精卵を放棄しないための仕組みがあるとか(つまり、相手さえ出産すれば自分の遺伝子は残るので、こちらが守る義理はない……のでそれを阻止する)……。

    ○生存に有利な遺伝子をもった個体が生き残るとは高校時代に学んだかなり怪しい記憶ですが、それにしても、どのようにしてこんな戦略をとるに至ったのでしょう。生き物の不思議さを知るという点で、面白い本です。

  • 昆虫の生殖を絵本にした内容です。カマキリの生殖が個性的なのは比較的知られているかもしれませんが、その他にも個性的な生殖をする昆虫が沢山いるのだなと関心しました。絵本なのですぐに読めるのも良いと思います。

  • 種の保存が目的の合理的本能。人間の男女間にも、実はこうした本能が入っているのでは?と、虫の本能を見ながら、ドキッとさせらせる。

  • 童話絵本のようであって、
    いえいえこれは動物たちの不思議な性のお話。
    可愛らしい絵とは裏腹に、
    怖いなーこんなこともあるのね、と思う箇所多々。
    有名なものだと、
    カマキリのメスが交尾後にオスを食べてしまう!!
    とか、そんなようなお話たち。

    読むと不思議な気分にさせられるんだけど、
    これって実際に起きていること。
    ゴーリーの絵本を読んだ後のような感覚が味わえます。

  • 電子書籍で読む。
    動き・絵が可愛い。が、内容がダークでシュールなのがよい。答え合わせでモデルがあるのがよい。生物って不思議だ

  • 久しぶりに再読

    世界は
    知らないことで
    あふれている

  • 昆虫の子孫の残し方が絵本みたいな形式で、おぞましいなかにもやんわりとした感じで分かりやすくおもしろい。

  • ティムバートンとエドワードゴーリーが好きな人は好きだと思う。

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著者プロフィール

森川幸人(もりかわ ゆきひと)
1983年筑波大学芸術専門学群卒業。モリカトロン株式会社代表取締役。株式会社ムームー代表取締役。モリカトロンAI研究所所長。AIの研究開発、CG制作、ゲームソフト、スマホアプリ開発をしている。2004年「くまうた」で文化庁メディア芸術祭審査員推薦賞、2011年「ヌカカの結婚」で第一回ダ・ヴィンチ電子書籍大賞で大賞を受賞。代表作は、テレビ番組CGとして「アインシュタイン」「ウゴウゴ・ルーガ」、ゲームソフトには「ジャンピング・フラッシュ」「アストロノーカ」「くまうた」など。著書に『マッチ箱の脳』『テロメアの帽子』『ヌカカの結婚』『絵でわかる人工知能』(三宅陽一郎との共著)など。

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