- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775303337
作品紹介・あらすじ
地球上の、人間以外の生き物たちが、どんなふうに子孫を残しているか、あなたは知っていますか?ときには残酷で、ときにはおかしい。人間の理解を超えた生殖活動が、日々、あなたの隣で、足元で、営まれているのです。そして…ちょっと見方を変えてみると…。そこにはもしかしたらあなた自身の、性の嗜好が隠されているかもしれません。
感想・レビュー・書評
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図書館から借りました
生態本。擬人化。科学。観察系。絵本。
擬人化されて、戯画になった短篇ストーリーが繰り広げられて、答え(謎解き)がある。
絵は可愛らしい。頭がでかい、落書きみたいな絵である。
いろんな虫がいるもので、結婚(番う)までは性別が無く、背が高い方が雌になり、でも雄の方が成長が早く、雌の背を追い抜いた雄は雌にかわり、背が負けた雌は雄になり、再びまた背丈が追いつかれたらまた交換、とかいう究極ジェンダーですがな♪
あとは蜘蛛。交尾後、雄が食べられてしまうのは知っていたけれど、あえて交尾の時間を引き延ばして自分の精子の受精確率をより高めるために、あえて雌に「頭」を差し出す、っていうのは初めて知った。すげー♪ 無夜はてっきり、にげ損なっているのかと思っていたので、感動です。そうまでして子孫を残そうとする本能ってすばらしいです。
という感じのが、可愛らしい絵で牧歌的に描かれています。
おもしろかったですよ♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ときに残酷でときに可笑しい人間以外の生殖行動を、擬人化した短いマンガと解説で紹介する。
初めに出会った相手によって性別が変わったり、環境で性別を産み分けられたりと、虫の世界は本当に不思議。
カマキリのメスが交尾中に相手を食べてしまう話はよく知られているだろうけど、他にも表題になっている『ヌカカ』という蚊もそうだということだし、交尾後に失神してしまいメスの体に性器を残したまま引きちぎれて死んでしまうミツバチなどまさに命がけ。特に、短命で食事をする口すら持たないというダニの仲間などは、正に子孫を残すためだけに生れてきたよう・・・。自分がこの世に生まれてきた意義なんてことを求める人間としては、やるせない気持ちになりますが、生き物としてはそちらが普通なんだろうね。 -
昆虫の生殖を絵本にした内容です。カマキリの生殖が個性的なのは比較的知られているかもしれませんが、その他にも個性的な生殖をする昆虫が沢山いるのだなと関心しました。絵本なのですぐに読めるのも良いと思います。
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種の保存が目的の合理的本能。人間の男女間にも、実はこうした本能が入っているのでは?と、虫の本能を見ながら、ドキッとさせらせる。
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電子書籍で読む。
動き・絵が可愛い。が、内容がダークでシュールなのがよい。答え合わせでモデルがあるのがよい。生物って不思議だ -
久しぶりに再読
世界は
知らないことで
あふれている -
昆虫の子孫の残し方が絵本みたいな形式で、おぞましいなかにもやんわりとした感じで分かりやすくおもしろい。
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ティムバートンとエドワードゴーリーが好きな人は好きだと思う。
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虫の子孫繁栄の方法を擬人化して表現している。合理的で理屈的な方法が多いのだが、擬人化されるとせつなく、えげつない。解説もついているので解り易い。(電子書籍版)