- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775304334
感想・レビュー・書評
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錬金術についての概要を知るのにとても役に立った。わかりやすかった。
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・第1段階は「硫黄」と「水銀」の結合である。この結合はしばしば「結婚」にたとえられる。第2段階において容器の中の物質は黒色になるので黒色化(ニグレド)と呼ばれる。黒は「死」「腐敗」を意味している。第3段階は物質が白くなる白色化(アルベド)である。白は「復活」「再生」を意味している。第4段階では赤色化(ルベド)によって物質は赤くなる。赤は「完成」「完全」を意味している。
・”Paracelsus”という名には、「ケルススより偉大である」という意味がある。ケルススは、ヒッポクラテスやガレノスと並び称される古代の偉大な医師であり、彼はこの名前によって自分の偉大さを主張したのだ。
・古代ギリシアの哲学者プラトンはこの宇宙を作ったのは創造主(デミウルゴス)だとしたが、これは決して完全な神ではなかった。創造主より上位にイデア界という物質とは無縁の理想界があり、創造主はイデア界に似せるようにして宇宙を作った。だが、その材料として物質を用いたために、この宇宙はイデア界より劣ったものになってしまった。それゆえ、物質界の存在はイデア界を目的として変化すべきものとされたのである。 -
錬金術とは何か?
その歴史や影響など、とても分かりやすかった。
左に説明、右に説明について表や図があり、先生の説明を聞きながら、黒板を見てる、授業を聞いてるような感じの本の構成。 -
わかりやすい。錬金術について知識を得るための手がかりとなる一冊。
おおよその概観・主だった関連用語を押さえられる。
とにかく取っ付きがいいので、入門編としてはおすすめ。
ただ、より詳しく知りたい向きには物足りない。参考文献一覧から、ほかの本を探してみるのがよさそう。 -
西洋の歴史から錬金術は外せない。一時は科学とされていたくらいで、おかげで染料やビーカーなどの実験器具なんかも生まれて。
この本は、錬金術のいろはをカンタンにまとめてある。もっと知りたい人は別のマニアックな本に進めばいいと思う。はじめの一歩に。 -
科学の前身となった錬金術。その起源はアリストテレスからはじまる。
澁澤龍彦とかも錬金術には多く触れているが、このように基本的な考えた方ら丁寧に触れた本はなかなかなかった。オカルトなどと無視してしまわず、結構論理的に考えられた錬金術の世界をぜひ。 -
この本には、様々な錬金術が書かれている。
賢者の石とは、「哲学者の石」とも言われており、人間を不老不死にする力をもっているとも言われていた。中国では錬丹術の中にも、賢者の石について書かれていた。また、ホムンクルスというのは、人工的に人間を作るということである。 ウロボロスとは、竜が自らの尾を噛み円を描いている。これは古代の象徴でもある。意味は「不老不死」「死と再生」を表している。
その他、色々な錬金術もある。一見、難しいそうに思えるが、読んでみるととても興味深く面白い本だった。
昔の実験者たちは、様々な実験をやってきたんだなと思った。人工的に人間を作ってしまう技術があるのにすごく驚いた。 -
うさんくさくてグー。中学生が喜ぶ系。
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既読1300円