死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)

著者 :
  • 新紀元社
3.81
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本棚登録 : 219
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775318584

作品紹介・あらすじ

正当防衛で相手を殺してしまったところを同じ大学の先輩だという織賀に目撃された祝部。
秘密裡に死体の処理を請け負う『死体埋め部』の部長(ただし部員は織賀のみ)を自称する織賀に窮地から救ってはもらったものの、祝部は強制的に二人目の部員として、織賀待望の後輩になる羽目に。
織賀が運ぶ“奇妙な死体”がなぜそんな風に死んだのか、推理をさせられながら、祝部は織賀とともに死体を埋めるため、織賀の愛車のジャガーで山に向かう─。
 在りし日の織賀と祝部の物語のほか、“あのあと、もしも、そうなら”という、分岐した未来をそれぞれ描いた二編も含めた青春の補遺集。

感想・レビュー・書評

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  • 死体埋め部2、前作より好みでした!
    誰にも言えないことを共有しているとこういう関係になるんですかね。どこまでも地獄。だがそこが良い…
    祝部の心情も2人の狂った感じもとてもよかった。

    出会ったことのない読書体験でした!
    おもしろかったです

  • いつもの部活動と合宿、それから二通りの結末。前巻よりも救いがなくてしあわせなのに苦しくておもしろかったです。地獄の底を見ているようでした。しあわせのかたちは人それぞれ。

  • 個人的な印象として、一巻目は『一冊のミステリとして秀逸』だったのに、続編は『濃厚』という感じ。めちゃくちゃでかいサバラン食べさせられて悪酔いした気分。正直、祝部が織賀に絆されたポイントがわかるより、織賀が、きっとここで祝部に救われたんだろうな……って瞬間が匂う方が衝撃が大きくてしんどい。それで言うと、ルート不在もルート再会もそれぞれ地獄で最高だった。不在→再会という構成なので、やっぱり先輩がいないと寂しいから戻って来てよかったなって感想になってしまうんだけど、元通りになるのが良いわけがないんだよ。

  • 前作のラストを忘れてたので混乱。回想と再興か、なるほどね。祝部が病んでいくのが怖い。

  • 織賀先輩のような存在が今の私には必要だ…

  • ――

     納得のいかない人間関係というのは、ある。
     そういうのにケリなりナシなりをつけていくのを成長とするのなら、わたしの成長期はもう終わったようです。いいんだか悪いんだか。
     成り行き任せ、と思わなくもないけれど。

     なんで仲いいんだかわからないけど付き合いの長い奴って、居るよね確かに。
     あと、絶対仲良くなる要素無いのに何故だか腑に落ちる奴。
     それから、もうちょっと素直になっていればもっと仲良くなったんだろうな、って奴。
     きりがないけど。
     なんだかいろんなひとを思い出した作品でした。

     …毎度、内容とはあんまり関係が、無いぜぇ
     ☆3.3

  • あの終わり方からの続編なんて最悪なこと分かりきっていたけど予想を上回って酷かった。褒めてる。最悪の一途だけど、なのに、めちゃくちゃ面白かったです。

  • 埋めろ埋めろと、死体を埋める。 
    そんな死体埋め部の部長が・・・
    部長の愛車であるジャガーを維持するために普通のバイトでは無理になった祝部。
    ある時、怪しげな男から死体を埋める仕事を請け負った。
    果たして、部は存続するのか?部長は?
    近くの山にも死体が埋まってるんじゃないかと思えてくるお話。

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著者プロフィール

2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。楽園とは探偵の不在なり』『恋に至る病』『コールミー・バイ・ノーネーム』ほか著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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