- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775318836
作品紹介・あらすじ
「幻想と怪奇」叢書第二弾はエドガー賞受賞作家作品
『ボトムズ』(2001 年)、『ダークライン』(2003 年)など日本で
もベストセラーを送り続ける鬼才が本領を発揮した西部怪奇
小説=ウィアード・ウェスト。
二挺拳銃の牧師ジェバダイア・メーサーが、布教の旅の
あいだにゾンビや吸血鬼、異次元の怪物どもと闘う。
ゾンビと戦い先住民の呪いを解く長篇Dead in the West
に加え、「凶兆の空」ほか四短編を収録。
感想・レビュー・書評
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2021年6月新紀元社刊。幻想と怪奇叢書シリーズ2作目。牧師の旅は果てしなく果てしなく続く、死屍の町、死人街道 、亡霊ホテル、凶兆の空、人喰い坑道、の6つの連作。凄腕のガンマンでもあり聖職者でもある男の活躍が面白い。魔界西部劇というフレーズにわくわくして手に取りましたが、凄まじい戦いばかりで食傷気味に。早撃ち等、記憶に残るシーンがいくつもありましたが、どれも同じようなお話でした。ボトムズでエドガー賞を取った作家さんですが、こういうお話も書いてらしたんですね。
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巻頭で著者も語っているが、本書収録の中編「死屍の町」は映画にしても面白くなりそうだ(フランスのプロデューサーが映画化権を持っているらしい。しかし製作されてはいない)。
短編「死人街道」「亡霊ホテル」「凶兆の空」「人喰い坑道」もどれも面白く読んだが、個人的には表題作が最も感じが良かった。
このシリーズの肝は、主人公の牧師ジェビダイア・メーサーの神に対する辛辣な評価だと思う。神との適切な距離感みたいなものが学べる。 -
強烈なエンターテイメント。魔導書がぞろぞろ列記されるのはちょいとサービス過剰だろう。
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エグい。
腰の二丁拳銃で、邪悪なる者や蠢く死者をあの世にもう一度還らせる牧師。
呪いと愛と欲望の血みどろなエクソシスト西部劇。