イエスの弟―ヤコブの骨箱発見をめぐって

制作 : Hershel Shanks  Ben,3 Witherington  舩渡 佳子  菅野 圭子 
  • 松柏社 (2004年7月発売)
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  • 本棚登録 :13
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775400685

作品紹介・あらすじ

2002年、エルサレムで『ヤコブ、ヨセフの息子、イエスの弟』と銘記された骨箱が見つかった。イエスとはあのイエスなのか?イエスには弟がいたのか?骨箱は本当に2000年前の物なのか?マリアは処女ではなかったのか?キリスト教社会は騒然として大揺れに揺れている。本書は考古学、聖書学、歴史学の多方面からその真偽の謎にせまり、初代キリスト教と教会の最初の指導者、「イエスの弟ヤコブ」の姿を生き生きと蘇らせる。死海文書を越える衝撃のドキュメント。

イエスの弟―ヤコブの骨箱発見をめぐっての感想・レビュー・書評

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  • 2002年にエルサレムで発見された骨箱に「ヤコブ、ヨセフの子、イエスの弟」とアラム語で刻まれていた。これが本物ならば、史上最大の発見!!。西暦60年頃の骨箱であることがほぼ確実である論証から、またその刻まれた文字が当時のものであることの言語学的な論証。そして当時のエルサレムの人口を8万人と推定し、この3つの名前が並ぶ確率を当時の男性の名前の比率を基に統計的に計算。これに該当する約20人のヤコブがいたと考えられると言う。しかし、わざわざイエスの弟と刻まれていると言うことは何を意味するのか?と、正にキリストの弟ヤコブそのものの可能性が極めて大きいことを主張するのです。この手の本は眉唾が多いものですが、考古学、地質学、古文書解釈学、言語学、そして聖書学の研究を踏まえた極めて学問的な内容となっており、興味は尽きません。後半は聖書からイエスの弟ヤコブがどういう人物であったかを論証しています。アラム語、へブル語、ギリシャ語に通じた知的人物像が浮かび上がってきますが、どうして大工ヨセフの息子にそのような人物が産まれたのか、イエスの十字架まではイエスに反対していた弟たちがなぜ、キリスト教会の柱ともいうべき最主要人物になったのか、そしてヤコブはイエスの弟でありえたのか、などと根源的な問いに迫っていきます。骨箱の真贋はカトリック、正教、プロテスタントそしてユダヤ教の主張の違いにも影響を与える重いテーマになることが説得力に富んでいます。極めて正しく聖書を解いている内容に圧倒される思いがしました。

  • 2002年にイスラエルで「ヤコブ,ヨセフの息子,イエスの弟」と刻まれた骨箱が発見された。本書は骨箱発見をめぐる経緯とイエスの弟であるとされるヤコブについての解説の2部構成になっている。骨箱自体は現在も真贋論争が決着がついていないようであるが,本書は学問的なスタンスを保っているように見受けられる。ヤコブの存在すら知らなかったので,興味深く読むことができた。

  •  考古学、文献史学などの視点で題名にある骨箱に残された歴史を探る。序盤の骨箱をめぐって現代の人々がどう動いたかの記述も興味深かった。うーむ。宗教がからむとなんでも複雑に思えてくるのは自分がほとんど無宗教だからですかね。

  • 読売書評04/9/26

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