- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775523216
作品紹介・あらすじ
公爵家令嬢の従始妹と間違われて誘拐されたウィルミナを助けてくれたのは、この国の王子、レジナルドだった。彼も最初はウィルミナを従姉妹と勘違いしていたらしく、救出時にいきなりキスされてしまう。つまり彼は従姉妹のことが好きなのだ。そう思ったウィルミナは、レジナルドの恋を応援しようと決める。けれど、なぜか彼の声を聞くだけでどきどきしてしまい-?
感想・レビュー・書評
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両親を事故で亡くし叔父である公爵に引き取られたヒロインと王子様ヒーローとのすれ違いラブストーリーです。
序盤で教会の孤児院へと向かう馬車の中、従姉妹の指にサファイアの指輪が嵌められている事をヒロインは見ている筈なのに、誘拐犯に問われた時に覚えていなかった事が矛盾を感じてしまいました。
誘拐されたショックで記憶が混乱していた?
ヒロインは家族同様に接してくれている叔父夫婦と従姉妹に恩を感じている為、少し遠慮がちな性格をしています。
ヒーローと従姉妹が幼馴染の関係で親しく接していたり、自分に向ける態度が違う事を感じたヒロインは、ヒーローが従姉妹に特別な感情を抱いていると思い込んでしまいます。
本当はヒロインに一目惚れし顔を合わせると意識して上手く話せなかった事が、後に彼の口から語られます。
この辺りはヒーローの心情を分かってから読み直すと、納得する部分があったりして楽しいです。
…うーん、読み終わった感想としては、とにかくヒロインが後ろ向きな性格の為、全体的に鬱々としたお話になってしまってます。
一応、タイトルにもあるように指輪の秘密が絡んできますが、そこ迄メインになるような事件ではありませんでした。
あと、ヒロインと初対面の時にヒーローは彼女の事を10年ぶりに再会した従姉妹だと思ってたのに、何故キスしたのかも謎です。
あまりにもヒロインが可愛かったから勢いでしたのでしょうか。
ラストで2人の誤解が解けても、色々と謎が残りました…。