きまじめな花嫁志願 (エバープリンセス)

著者 :
  • オークラ出版
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本棚登録 : 11
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775524725

作品紹介・あらすじ

伯爵の娘クリスティーナは、継母からメイド同然に扱われていた。義母と義姉が贅沢な暮らしを送っているために、伯爵家には莫大な借金がある。だが、義姉に公爵との結婚が決まり、援助を受けられることになった。けれど、公爵はガマガエルのように醜いという噂を聞いた義姉は、公爵との結婚を拒んだ。代わりに公爵家に嫁げと、クリスティーナは命じられてしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • 父伯爵が死んで、継母と義姉にメイドとしてこき使われるヒロインのクリスティーナ。
    なんとなく、シンデレラっぽい設定です。

    義姉が公爵アンドリューの元に嫁ぐことになり、その姉はガマガエル公爵という噂を鵜呑みにして結婚を渋り、クリスティーナが代わりに公爵の元に行くことに。
    これって、義姉がそのまま噂を知らずにアンドリューの元に行っていたら、どうなってたんでしょうね。
    伯母さんの顔をたてて、結婚してたのかなぁ、なんて。

    最初は粗末な服やあかぎれだらけの手から使用人では、なんて思っていたアンドリューですが、女性の側から妻がダメなら愛人でもいいなんて言われたら、お金目当てとしか思えないですよね。
    これは仕方ないかな。

    クリスティーナが本当の伯爵家の血をひくことを知り、アンドリューが彼女の性格に惹かれていくところは、視点がヒーロー側になって、分かり易かったです。

    驚くのは彼の伯母様。
    両思いになってさあ結婚ってところで、当然ガマガエル公爵がハンサムときいて、義母と義姉が飛んでくるんですが、2人の結婚を認めていたはずの伯母様が、明らかにつじつまがあわない彼女らの話を鵜呑みにして、反対に回ります。アンドリューのことを思っているのは分かるのですが、人の話に考えをコロって変えすぎでした。

  • ヒロインは伯爵令嬢ですが、父親の死後は継母と義姉から使用人のように扱われています。
    ある日、美しい義姉の身代わりとして「ガマガエル公爵」と噂されている公爵に嫁ぐ事になります。
    健気で真面目な18歳ヒロインと、本当は金髪碧眼の美貌の青年公爵である28歳ヒーローとのシンデレラストーリーです。

    …あれ?
    同じようなヒロインの身の上設定のTL小説を、つい最近も読んだような気がします。
    TL小説ではヒロイン=シンデレラは王道のようです。

    「ガマガエル公爵」とあらすじで紹介されているのに、表紙でネタばれだと思いました。
    せめてヒーローは仮面を付けたままの方が良かったのでは…?
    あと、作品内で「卑猥」「いやらしい」の言葉が何度も使われているのが気になりました。
    表現を工夫するようにして、あまり同じ言葉は使わないようにした方が良いと思います。
    章毎にヒロイン視点、ヒーロー視点と切り替わるので、互いの心情が分かりやすくて良かったです。
    しかし、ヒーローの叔母が人の言葉で簡単に意見を変える人間で驚きました…。
    地味だけど誠実なヒロインに遊び人のヒーローがコロッと落ちる物語は読んでいて気持ちが良いです(笑)。
    物語内では当の本人達はそれ程気にしていませんでしたが、ロインとヒーローの年齢差は10歳と以外と年齢差カップルのお話でもありました。

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著者プロフィール

大阪府生まれ、都内在住。元コピーライター。別名義でミステリー小説や舞台脚本も手がける。著書に『奥様はバージンなボディーガード』『結婚なんて興味なし、愛の手ほどきだけで。』(共にオークラ出版)などがある。

「2017年 『トップスターのノーマルな恋人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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