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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775525470

感想・レビュー・書評

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  • 4人の作家による合作ホラー。「ドラキュラの頭蓋骨」を購入した富豪が、その頭蓋骨に噛みつかれて救急搬送される。そこで起こった恐ろしい変貌、そしてそれは次々に周りの人へと伝染していき、病院は阿鼻叫喚の地獄絵図となる。その中に巻き込まれた三組の男女をメインにして繰り広げられる、グロテスクでスリリングで、終始ハイテンションなサバイバルホラーです。
    一応ここに出てくる怪物は「ドラキュラ」とされているけれど、吸血鬼でありながらゾンビのようでもあり、さらにそれ以上の恐ろしい何かのようにも思えます。血を欲する点は吸血鬼だけれど、襲い方があまりに野蛮だし。その割には変なところで人間だったころの知恵を残しているし。かなり遭遇したくないタイプの怪物です。特に道化師の技が嫌すぎました。あれはないわ。
    そんな中で何とか生き延びようとする人たちの活躍がまたスリリングこのうえなし。それぞれのカップルの、相手に対する感情が変わっていくところも読みどころなのですが。しかし生き残ることができるのか……目が離せないのだけれど、読み進むのが怖いような気も。

  • 今までの美女の首筋に牙をたてるセクシー系ドラキュラとは全く違い、血を吸う方法があまりにグロテスク
    スプラッター...

    ドラキュラなのになぜ表紙が道化師?って思ったけど読んでなるほど、これはヤバイ敵だ

    惨劇のきっかけとなったムアコックは新たな身体を得て外の世界へ出て行ったわけだけど、結局彼はオズワルド・ヴォルケンシュタインの子孫だったから新しい身体を手に入れたのだろうか..?

  • 「殺戮病院」なんちゅうタイトル!スラッシャーB級ムービーのテイスト、バリバリです。グロいよぉ〜!登場人物が切り替わりながら話が進むのでページをめくる手が止まらない。巻末の四人の著者へのインタービューで、登場人物毎に担当し創り上げていったのが功を奏したことが明かされている。F・ポール・ウィルスンのクレイトンを贔屓しちゃうな。続編があってもおかしく無さげなラストもお気に入り。面白かったぁ!

  • 吸血鬼のようでもゾンビのようでもあり、全く別の怪物のようでもあるその造形がいい。時々挿入されるイラストも効果的に思えた。
    往年のスプラッタ・パンク、B級ホラー映画(観たことないがw)よろしくハデでゴアなシーンのオンパレード、人物造形はハリウッド作品や近年の海外ドラマが描く「典型的アメリカ人数パターン」という感も無きにしも非ずだが、4人の作家が各キャラクターをそれぞれ分担して書いており、通しで読んでいてもさほど不自然さがないのは、皆作家として手練れだから、というだけではないだろう(あんまり綿密に摺り合わせしたわけではないらしい)。

    それだけにオチまでハリウッドっぽいのは……まぁ仕方ないか。これ、映像作品にもなじみのある面々だけにこういう―"To be continued"を思わせるような結末にしたんだろうけれど、やめた方がいい気がするw

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