高勝率トレード学のススメ (ウィザードブックシリーズ) (ウィザードブックシリーズ 108)
- パンローリング (2006年9月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775970744
作品紹介・あらすじ
夢と希望を胸にトレーディングの世界に入ってくるトレーダーのほとんどは、6カ月もしないうちに無一文になり、そのキャリアを終わらせる。この世でこれほど高い「授業料」を払う場があるだろうか。こうした高い授業料を払うことなく、最初の数カ月を乗り切り、将来も勝てるトレーダーになるためには、市場での実績が証明されたプログラムが不可欠である。本書はこのような過酷なトレーディングの世界で勝つためのプログラムを詳しく解説したものである。トレーディングの現実を著者独自の観点からあぶり出し、短期トレーダーと長期トレーダーたちによる実際の成功例や失敗例をチャートとケーススタディを通じて検証する本書は、まさにトレーディングの生きたガイドブックといえるものである。
感想・レビュー・書評
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株の教科書的な本。
始める前に読んでおけばよかった。
テクニカル、チャート分析、メンタル、トレーダーとして正しいあり方まで全てを網羅している。
少し高価だけど、手元に置いて繰り返し立ち返りたい1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【内容】
技術満載の投資本。
【感想】
ビックリするぐらいの重さ(重量的に)があります。
技術面ではフムフムって感じですが、いかんせん同じようなことが
繰り返し述べられます。だからもう少し薄くしてくださいませ。
要するに、チャンスまでジッとしてよう。
勝てるときに勝とう。そのために各種チャートを駆使して戦略を練るのだ。
ただ、あまりになれない技術要素が多くてすでに忘れてしまった。。。orz
【引用】
・高勝率トレードになるのは大概はメジャートレンドの方向にトレードした場合のみである。
・過ちとは市場の方向性を読み違えることではない。過ちとは負けトレードにどう対処するかと関係するものである。たとえそれが負けトレードであることが判明しても、適切な判断ができればそれは過ちにはならない。
・レンジの平均80%動いたら手仕舞うのが確率的にはもっとも確実な方法である。
・勾配が大きすぎるトレンドラインは信頼性は低く、ブレイクされやすい。
・上昇トレンドにあるにも関わらずトップラインに達しない時はトレンドの勢いが弱まっているか、トレンドがもうじき終わることを警告するサイン。
・相場が38.2%(3分の1)でとまれば、元のトレンドに復帰する可能性が高い。
・利が伸びている間は利食ってはならない。
・仕掛けた理由が変わったら、直ちに手仕舞わねばならない。
・ストップはあなたがどれくらいの損失を許容できるかではなく、相場が教えてくれる適切な位置におくべし。
・「勝率×平均利益」が「敗率×平均損失」を上回るかどうか
・ADX(平均方向性指数)トレンドの有無とその強弱を測る
0.数値が高いほどトレンドが強いことを示す。20-30は方向性がない。
1、値が低いか下落していれば、トレンドは長く続かない。20を下回ったら利食いは直ちに行う。
・ストキャスティックス(市場の勢いを見る)
0.75-100は買われ過ぎ。0-25は売られすぎ。
1.%Kラインと%Dラインのいずれも売られすぎ水準の上側にあり上昇している時には買い
2.%Kラインが%Dラインを下から上にクロスしたら買い
3.どちらのラインも買われ過ぎ圏の上側にあって、下落に転じていない時は買い
4.インディケーターが強く、再び買われ過ぎラインを超えた時は買い
・RSI(相対力指数)(市場の勢いを見る。)
0.RSIが70-80は買われ過ぎ。20-30は売られすぎ。
1.RSIが売られ過ぎ圏を脱したときには買い
2.RSIが50%水準にとどまっている時には買い
3.RSIが50%ラインを超えたら買い -
高勝率を上げるためのトレード技術全般に関する本。類書でよく見られる「簡単に儲かる!」的な内容ではなく、かなり具体的なテクニカル分析はもとより、トレード方針やマインドに多数のページを割いている。ある程度チケットサイズが必要であり「損もトレードコストの一部」という視点がベースにあるのは良い。「第4部 プランに基づくトレーディング」の部は少し上手くいってしまうと(もしくは大損していると)忘れがちな観点なので投資家は必読。長期的には株価は理論値に収斂するのでファンダメンタル分析は必須だが、短期的には公開情報は機関投資家がすぐに価格に反映する前提のもと個人投資家は機動力の高さを活かしたテクニカル分析がよいと思えた本であった。
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これもまた手法よりメンタルを書いた本。
手法もあるけども。
成功に必要なのはルールと規律。
何回も読んで実践しての繰り返しで刷り込ませたい。
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株で勝てなくて買い漁った株本のうちの一冊。
ちょっと同じことの繰り返しが多いため読んでいて飽きる部分もあった。株本はどれも似たことが書いてあって複数読むことで自分に刷り込んでいくものなのかなと思った。 -
FX投資指南本ではない。
s&pやコモディティー取引のチャートが出てくる。
どの章も上手くいったチャートの実例で解説されており、勉強して勝ちたい投資家を大満足させてくれる。
高密度過ぎて、どの章を実際に使うべきか分からないのが難点。
トレードの心得と言ったものは確実に身につく。
ただし、実際のトレードが高勝率になるかどうか?は、ご自身で自己責任でお願いします。 -
途轍もないボリュームで読み終えるのに数日を要した。基本的な知識、事前準備、心構えなどトレードに必要な技術は全て網羅されている。
全てのページに大切なことが書かれているので、何度も読み返して頭に叩き込み、実践で活かせるようにトレーニングする必要がある。 -
1.トレードを初めて2~3年は「学習期間」
・この期間は資金を減らすことと学ぶことに専念する
2.噂で買って、事実で売る
・情報が公表された時点ではすでに早耳の投機家たちは知っていて売り逃げている
3-1.出来高を伴う値動きは市場がその方向に動き続ける可能性が高い
・出来高≒トレンドの強さ
3-2.複数の時間軸を見る
・複数の足種チャートが全て成っているときのみトレードする。
・長期のチャートでトレンドを掴み、そのトレンドの方向に対する仕掛けタイミングを短期のチャートで見つける。短期チャートで押してから買う
3-3.トレンドラインは長ければ長いほど強い。勾配が緩やかなほど強く長く続く。
3-4.トレンドが強ければトレンドフォロー系インジケータ、トレンドが弱いか横ばいならオシレータ系インジケータのほうが上手く機能する
3-5.スローストキャスティクスの使い方
・トレンドが強い時に、インジケータが買われ過ぎ圏から下がって抜けて再度買われ過ぎ圏を超えた時は強力なトレーディング機会を表すサイン
・相場とインジケータのダイバージェンスを見つける。例:相場が安値を更新している時にストキャスが安値を切り上げている。このときは相場は上がる(ストキャスの方向に相場が動く)
3-6.オシレータによる高確率トレーディング
・メジャートレンドの方向にトレードし、売られ過ぎ研磨で下落したら買う
・オシレータが売られすぎ/買われ過ぎ圏にある間はトレードせず、押した後の戻りを待つ
・ADXを使ってトレンドの強さを測定する
3-7.サブトレンドラインのブレイク
・高値ブレイクよりも高確率。理由は、A.押したり、戻したところで仕掛けられる、B.メジャートレンドの方向にトレードする、C.すぐ近くにメジャートレンドラインが有り、それが支持線やストップロスオーダーの位置になるため低リスク
4-1.バックテスト結果の中で特に注目すべき項目は、平均利益、PF、ドローダウン
4-2.資金管理
・リスク資産と無リスク資産(現金など)は分ける
・プロのトレーダーは1トレードのリスクをリスク資産の2%に設定
・複数ポジション保つ場合は、全ポジションの合計リスクがリスク資産の半分以下(できれば30%以下)になるようにする
・1日の許容損失はリスク資産の2~5%が妥当
#最後に注意。本書は日本株を対象にしていないので、日本株に対して戦略を適用する場合は必ずバックテストして有効であることを確認してから実弾投入すること -
非常に重要なことがくり返し記載されています。
トレード経験のある人にとっては、苦い薬であり、一方で示唆に富んでいます。
私は、重要な点を記載しておいて、トレード前に読みなおしてから、トレードしています。
それでも、失敗を繰り返します。そして、また読みなおして反省します。そして改善をはかります。
それを繰り返して生き残った者が、上級者になるのだと思います。