富者の集中投資 貧者の分散投資――資金を100倍にする攻撃的資産運用 (ウィザードブックシリーズ)

制作 : 岡村桂 
  • パンローリング
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775971109

作品紹介・あらすじ

ビッグマネーを手にするには、一握りの偉大な銘柄さえあればよい。真面目に取り組めば、投資家はだれでも勝利の銘柄を見つけるスキルを身につけられる-と、ベテラン銘柄選択者であり伝説の投資信託のマネジャーであるフレッド・コブリックは説く。本書でコブリックは、自らの投資経験から投資家に大きなリターンをもたらす会社を見つける4つの要素を紹介している。勝ち組となる会社には4つの要素BASM、「B(Business Model‐ビジネスモデル)、A(Assumption‐前提)、S(Strategy‐戦略)、M(Management‐経営力)」があり、これらを見極められるかどうかは優秀な投資家の試金石となる。偉大な会社には再現可能な「勝ちパターン」があり、成功を何度も繰り返す。特に設立間もない会社にはBASMは欠かせない。大きな可能性を秘めた会社を見つけたら、7つのステップ(知識、忍耐、規律、感情、時間枠、マーケットタイミング、ベンチマーク)を利用してポートフォリオを管理すべき、とコブリックは言う。コブリックの洞察力と興味深い逸話からこれらの原則を学ぶことができる。

感想・レビュー・書評

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  • 【みきまるさん株式投資本オールタイムベスト2017年版第44位】

    一度見たら忘れられないサイケな装丁が特長。
    しかもタイトル下の顔写真は著者ではなく
    ピーター・リンチだというのがまぎらわしい。

    著者のフレデリック・R・コブリックは、
    30年以上のキャリアを持つベテランのファンドマネジャーだ。
    本書でコブリックは、自らの投資経験から
    投資家に大きなリターンをもたらす会社を見つける
    4つの要素「BASM」を紹介している。
    それこそが勝ち組となる会社の条件だというのだ。

    B(Business Model=ビジネスモデル)
    A(Assumptions=前提)
    S(Strategy=戦略)
    M(Management=経営陣、経営方針、経営力など)

    BASMをもつ会社には再現可能な「勝ちパターン」があり、
    成功を何度も繰り返し、真に「偉大な会社」となる。
    偉大なビジネスモデルを持つ会社は、
    「勝ちパターン」を再現することができ、長期的な成長を展開する。

    会社が生み出す収益は、長期的には投資利益に結びつくが、
    短期的に考えると混乱や雑音が交錯する。…
    人間の本能や性質、そして自然な反応は投資に大きく影響する。
    人間には欲があり、うまくコントロールできればプラスに働くが、
    感情に走るとマイナスの影響を及ぼしかねない。
    また人間には、忍耐力にかけ、短期的な視野に立ち、
    ベンチマークを軽視するという欠点もある。
    もうひとつの大きな過ちは、短期的な市場の動きを予測して
    高いリスクを背負って投資する、という破滅的な戦略を立ててしまうことだ。
    投資を成功させるには、感情に左右されずに知識に基づいて行動し、
    ビッグマネーを手に入れるための正しい知識を身につけることが大切だ。

    偉大な会社を見つけたら以下の7つのステップを利用して
    ポートフォリを管理するべきである。

    1.知識
    自分の保有銘柄を深く知る。知識が深まると、自信が生まれる。
    自信があれば、株価が低迷していても収益が伸びている会社の株を
    保有し続けることができる。
    また自信があると、株価が下がったときに買い増しすることができる。
    しかし知識も自信もない投資家は、株価が下がると感情的になり、知識の欠如と恐怖心から投げ売りするハメになる。
    →いくら知識と自信があっても、ナンピン買いはやめたほうがいいと思うが。

    株で儲けたいという希望を持ち、BASMを理解し、
    常識を持ち合わせて多少の作業をいとわず、そして知識を身につければ、
    あとは真に偉大な銘柄をひとつ見つけるだけで十分である。

    つまり、たくさんのことを知っているキツネになるのではなく、
    重要なことをひとつだけ知っているハリネズミになれということだ。

    2.忍耐

    適切に銘柄を選ぶ人には深い知識があるため、忍耐力があればビッグマネーをつかむことができる。偉大な会社の株式を保有し続けるには、3〜5年の時間枠でベンチマークを設定する必要がある。投資家の最大のミスは、偉大な会社の株式を保有しているのに、普通の会社と同じように扱って普通の利益しか手にできないことだ。ビッグマネーを手にしたければ、偉大な会社の株式を長期保有しなければならない。

    非凡な投資家には、忍耐強く長期保有して真の富を手に入れる、という才能がある。ジェシー・リバモアも語っているように、「じっと座っている」のだ。忍耐強く、売買の規律を守り、そしてほかのステップに従っていれば、偉大な会社に出会い、最終的に大きな利益を手にできるだろう。

    ☆プラスの行動とマイナスの行動

    ■プラスの行動
    ○会社の成長計画とそれを実践する方法を知る。
    ○トレンドラインや競合他社の株価と比較して極端な高値や安値のときは、買いや売りの可能性を検証する。
    ○成長業界で世界規模の機会があるかどうかを知る。
    ○もっとも重要なのは、意思決定にあたっては感情よりも、分析、知識、常識を優先させる。

    ■マイナスの行動
    ○株価が下がると不安になる。不安になると、その株式を売る。
    ○株価が急騰し、好意的な記事を見つけたり友人に進められたりすると、それを買わなければ、という気になる。
    ○今後3〜5年間のその会社の展望を理解していない。
    ○マーケットタイミングを利用して行動し、保有期間に関する明確なビジョンがない。上昇して利益が出たら売ろう、と考える。

    ○規律
    1987年10月19日のブラックマンデーを引き合いに

    市場の不安と貪欲のバランスがうまく図れているときには最高の投資ができるのだが、
    1987年はこのバランスが崩れていた。景気や企業収益の伸びは緩やかだ

    買いの規律
    1. 納得できる評価
    2. 高い収益成長率
    3. 経営陣の実行力

    売りの規律
    1. 目標価格に達した
    2. 経営陣や戦略が変わった
    3. 経営陣の不履行



    4.感情
    5.時間枠(長期的な視野)
    6.マーケットタイミング
    7.ベンチマーク

    7つのステップとBASMを組み合わせると、ビッグマネーを得ることができる。

    ■感想

    集中投資が大切というのではなく、BASMを持つ偉大な会社を発見し、
    7つのステップに従って管理するのが大事ということであれば、
    タイトルはこうはならなかったと思う。
    実際、英語のタイトルは「The Big Money:Seven Steps to Picking Great Stocks
    and Finding Financial Security」だ。

    ゴブリックが第8章で紹介しているデルは、
    2013年に上場廃止になったんだなぁ。
    コブリックも、PCからスマホへの流れは読み切れなかったろう。
    そして当時は偉大な会社とは思っていなかったアップルを、
    いまならどう見るだろう。

  • タイトルからは分散投資よりも集中投資を勧める内容のように取れるがあまりそんなことは無くて、どちらかというと長期投資を勧める内容。「偉大な」企業を買って、知識を深めて短期の動きに動揺せず、成長をじっくり待とうと。何が偉大か。BASM。B=ビジネスモデル、A=前提、S=戦略、M=経営陣。じっくり銘柄を選定して腰を据えて投資をしようという気にさせる本。

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