リバモアの株式投資術 (ウィザードブックシリーズ 246)

  • パンローリング株式会社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775972151

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭、トレードの世界で大勝利と破産を繰り返した相場師ジェシー・リバモア。本書は、彼が亡くなった1940年に彼自身の手で書かれた唯一の相場書である。ほかのリバモア関連書籍のように、著者の創作などが一切入っていないものである。なお、本書の後半に特別収録としてマンガ「伝説の相場師リバモア」を掲載し、波乱に富んだリバモアの一生を視覚化した!

感想・レビュー・書評

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  • 幻想と欲望の市場よりも自分は断然こちらだった。
    勉強になることは多くある。
    何度も読み返して叩き込みたい内容である。

  • リバモアのメンタル管理については大変勉強になった。特に資金管理において、有益な情報が多かった。
    テクニカルについてマークミネルヴァのピポットポイントはリバモアから影響を受けていることがわかる。
    後半のテクニカル部分は独特であり、難しさも感じた。

  • リバモア本人が手法について記した唯一の書ということだったが、現代とは環境が全く異なるので、当然そのまま使えるものではなかった。
    手法というよりは、相場に対する心構えを説いた本と見るべきか。
    リバモアの生涯を描いた漫画部分はよくまとまっていて、読み物としても面白かった。

  • 面白かったけれど、チャートの具体例が全く無いのと、突然初見の言葉が登場したりするので(ナチュラルラリーなど)頭で理解するのに時間がかかる。

    何より、【ポイント】という単位が、果たして日本の株ではどの単位で使ったら良いのかが分からず、全く参考にならない。
    %で表記してくれたらまだ使えたのにね。

    後半の漫画は手法ではなく生き様なのでこちらも参考にならない。

  • 前半の投資術の解説よりも後半のリバモアの壮絶人生を描いた漫画に引き込まれた。

  • 時間的要因を株価変動と組み合わせる。

    朝早く、新しい考えが閃いて飛び起きる。徹底的に検証する。
    仕掛けを急がない。上がると思ってもブレイクするまで待つ。
    エントリー後にすぐに利が乗ったトレードが大儲けにつながった。
    利益が目減りしても身を滅ぼさないが、損が膨らめば悲惨なことになる。損切りを忘れずに。自らが自身の保険プローカーであるべき。

    ルールを持つが100%正しいルールは存在しない。予定通りに動かないときはポジションを閉じる。
    時間的要因を記録に取り入れる。

    値が利しすぎているという理由で株を売ってはならない。
    大幅に下落しているという理由で株を買ってはいけない。

    出来高の急増とともに価格が上がる。
    その後、ノーマルリアクションと呼ぶ下落が起こる。これは正常な動き。
    本物のトレンドであれば、1両日中に上昇が再開される。
    次のノーマルリアクションが起きる。
    以上とは、同じ取引日における大きな下落。大きな振れ幅は、危険のサイン。
    また上昇を始めたら買えばいい。

    やるべきトレードは年数回しかない。

    利益が出たポジションを閉じるたびに、利益の半分は別にすること。

    ローマは一日にして成らず=本物のトレンドも1日は一週間では終わらない。価格変動の大部分はトレンド終焉の最後の48時間に起こる。そのときマーケットにとどまっていられるか。

    ピポットポイントを突き抜けて思うような値動きでなければ手仕舞うこと。

    購入単価は常に前回より高い値段。空売りも同じ。
    勘を働かせる。いやな思いがしたらポジションを閉じる。

    小さな変動をとらえて売買を繰り返すのではなく、大きな変動をとらえるために場帳をつける。時間的要因が必要。大きなトレンドの中にも数多くの中程度の変動がある。
    30ドル以上のある程度人気のある株で使う。6ポイント程度の下落は、トレンドの転換ではなく、ナチュラルリアクションと考える。

  • 【みきまるさん株式投資本オールタイムベスト2017年度版17位】

    「投機というゲームは世界中で最も人々を魅了するゲームである。
    しかし、それは愚か者や怠け者や
    感情のバランスを欠く者のためのゲームでも、
    一攫千金を狙う相場師のためのゲームではない。
    そういった連中は、貧困の果てに最後を迎えることになる。」

    本書の出だしのこのあまりにも有名なフレーズは、
    まさに投機の本質を言い当てている。

    もちろんこれ以外にも、名言のオンパレードだ。

    「株や商品への投機や投資の世界において、まったく新しいことは何も起きない。」

    「マーケットはけっして誤らないが、個人の考えはしばしば誤る。」

    「特定の銘柄や業種に関して明確な考えを持ったとしても、仕掛けを急いではならない。」

    「大儲けに至った投機は、株でも商品でも仕掛けたあとにすぐに利が乗ったトレードによるものである。」

    「価格の勢いが非常に強く、行くところまで行くしかない状況下で行ったのだ。私の売買が価格を動かしたわけではなく、その銘柄の本来の勢いが非常に強く、単にそうなるべくして、そうなったのだ。」

    「人間なら多少なりとも持っている意志の弱さこそが、投資家や投機家の最大の敵」

    「投機というビジネスに望みと恐れを持ち込めば、極めて恐ろしいことに直面することになる。」

    「その株が正しく動き、マーケットが正しいのであれば、利食いを焦ってはならない。」

    「もし間違っていればまったく利益が出ないのだから、自分の判断に自信を持てばよい。
    そのままずっとマーケットに乗っているのだ。」

    「それは時に非常に大きな儲けになるかもしれない。マーケットが不穏な動きを見せないかぎり、信念に従ってトレンドに乗り続けるのだ。」

    「投機家は初期の少額の損失を受け入れることで、続く大きな損失から身を守るべきである。」

    「手持ちの株が予想どおりに動かなければ、まだ機が熟していないと判断を下し、即座にポジションを閉じる。」

    「最重要事項として念頭に置くべきことがいくつかある。

    第一に、値が上がりすぎているという理由で株を売ってはならない。

    逆に、前の高値から大幅に下落しているという理由で株を買ってはならない。

    私はけっして押し目買いや戻り売りをしない。

    けっしてナンピンをしてはならないのだ。」

    「危険シグナルに一貫して注意を払う姿勢があれば、長い目で見ると莫大な利益を得ることになるであろう。」

    「私が投機を真剣なビジネスと考えている人々に対して声高に、繰り返し伝えようとしていること、それは希望的観測は捨てろということである。」

    「覚えておいて欲しい。あなたが何もしていないとき、明けても暮れてもトレードをしなければならないという観念に駆られた投機家たちが、あなたが次に投機するための足場を固めていると言うことを。あなたは彼らの過ちから恩恵を受けるのである。」

    「株価は上下に変動する。それは過去も未来も変わらない。私の考えでは、大きな変動の背景には逆らうことのできない大きな力が存在する。知っておかなければならないのはそれだけである。」

    「価格変動の裏にある様々な理由に興味を持ちすぎるのは良くない。逆風に逆らわず、そして何よりもマーケットを打ち負かそうなどと考えてはならない。」

    「特定の一業種に明確なトレンドが発生したら、それに従って行動をとるべきである。」

    「株式市場では古い先導株が去り、新しい先導株がその座を占める。」

    「投機というビジネスに従事する人は、どんな銘柄であれ、一つの投機対象に投じるのは資金の一部に限定すべきである。」

    「現金を引き出すことを方針にしよう。自分がいくら持っているか数えよう。」

    「投機家が幸運にも元本を二倍にできたら、一刻も早く儲けの半分を引き出して蓄えに回すべきである。」

    「経済的破綻のリスクを冒してまで、絶対にトレードしてはならない。」

    「ローマは一日にして成らず。重要な本物のトレンドも、一日や一週間では終わらない。」

    「私はマーケットのトレンドを表すのに『強気』や『弱気』という言葉を使わない。」

    「時間的要因を価格変動と組み合わせ始めたときから、場帳が私に語りかけるようになったのだ!」

    「株価が上昇を始めた場合、新高値を付けると同時に買うのはたいてい安全なトレードである。」

    「自分でポイントを見いだし、自らの手法でトレードし、我慢強く待ち、危険シグナルに注意すれば、的確なトレード感覚を身につけていくことができるに違いない。」

    「すべての重要な値動きは単に同様の値動きの繰り返しに過ぎない。」

    「慎重にタイミングを計ることが重要だ。短気を起こすと手痛い目に遭う。」

    「投機家の誤りはマーケットが教えてくれる。」

    「自分の判断の誤りに気づいたら、すべてを手仕舞い、損を受け入れ、笑みを絶やさず誤りの原因を突き止めるために記録を精査し、次の大きなチャンスを待とう。長期に及んだ最終的な結果にこそ、投機家は関心を持つべきである。」

    「投機や投資の世界で声高に言われることはないが、これらの二つのビジネスで成功するのは、本当に努力した人だけである。一攫千金などない。」

    努力、努力、また努力。
    最初から最後まで、すべての行に赤ペンで線を引きたくなる、
    史上最高の相場師・リバモアからの贈り物のような神本。

    リバモアの一生が俯瞰できる巻末のマンガも、
    読みやすくて楽しい。

  • 前半はリバモア本人による投資法で人によっては興味深いかも知れないが、いかんせん古過ぎる。
    株式投資をしている人には少しは参考にはなる。
    文字は大きく字間も広いので、すぐ読める分量。

    後半は中途半端な伝記マンガで読むに値しない。
    一冊の本として出版するための単なるページ稼ぎ。

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