うつから帰って参りました。

著者 :
  • アスコム
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本棚登録 : 35
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776204695

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の場合、うつ病というよりは躁うつ病(双極性 I 型)という感じであるし、治療法なども一昔以上前の内容なので、そういった意味ではあまり参考にはならない。

    ・・・が、ドラマ「彼女が死んじゃった。」とあわせて読むと、病気がどうこうというより、すこし本線を外れてしまったり生き迷ったりしたときに、何かしら琴線に触れるものがあると思います。

  • ドラマ「彼女が死んじゃった」についてのエピソードで、「見える抗鬱剤」にしたかったとの記述があった。この事を知って、より一層ドラマ第1話のディープなシーンの必要性への疑問が深まった。

  • 著者は売れっ子(?)脚本家のようですが、寡聞ながら私は著者の名前を今回初めて知った。
    代表作品は、「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」「病院へ行こう」「ショムニ」等々・・・。これらの作品については私も見聞きしたことがある。

    本書は、著者は「『うつ病漫遊記』(闘病記とは意地でも書きたくない)」と称しているが、うつ病闘病記というよりは、むしろ「ヤク中克服記」と証すべき内容である。

    著者はかなり長年に渡り、違法でない薬をオーバードーズしており、その薬でハイになって数々の仕事をこなしてきた。
    しかし、その薬の魔法がだんだんと効かなくなり、仕事ができる状態ではなくなってから、神経科の医師に「うつ病」という病名を付され、治療を開始している。

    本書は、うつ病治療過程の具体的情報より、ヤク中時代の著者の異常ぶりにかかる記述に殆どのページが割かれており、半ば「看板に偽りあり」という感も否めない。
    近年何かと「うつ病」が注目されていることもあり、本書の注目度・売り上げアップのために、、わざと「ヤク」でなく「うつ」の方を使ったでのであろう。
    本書を通読すると、このあまりに見え見えの魂胆が、著者のこれまでの(今後もか?)人生に一貫した生き様・処世術であるように思えて仕方がない。

    ただし、著者は脚本家と言うこともあり、随所随所の言葉の使い方がなかなか特徴的で面白いのは一興。


    「気合いが足りない」「人間、気の持ちようだ」などという発破で事態が解決すると考えている猿並みの想像力しかない人(著書からそのまま抜粋)は、まだまだこの世に多く存在することだろう。

    そろそろ社会全体が、そういう前世紀的概念から卒業してもいい頃ではないだろうか。

  • クリエイターは大変・・・

  • 人気脚本家のうつ病克服記録。

    重い本だ。重苦しい、のではない。
    語り口はむしろ爽やかで読後感は明るい。
    重さ、それは現実の重みだ。
    いい本、とか、為になる、等のカテゴライズを出来る
    本って、イコール現実に対して余裕がある本なのかも
    しれない。

    なかなか普通に理解されなかった私の‘病気’に、
    ある面優しく寄り添ってくれる、大事な一冊。
    人はたまに、ただ優しくされる事って必要。
    例え、栄養にはならない白砂糖のような甘さである
    としても。ごくたまにならば。

    「いまでは、うつ病よりもうつぼの方が身近だ。」
    これは名言!(あとがきにかえて、より)

    • Michiruさん
      ライトな語り口とはいえ、読むには
      覚悟が必要でした。
      でも読んで良かったです。

      どんな人にも、多かれ少なかれ躁と鬱はありますよね。...
      ライトな語り口とはいえ、読むには
      覚悟が必要でした。
      でも読んで良かったです。

      どんな人にも、多かれ少なかれ躁と鬱はありますよね。

      「自分を愛する」という
      この鍵につきてくるのでしょうか。
      2009/05/20
  • 「一色さんが書くキャラクターって、モデルがいるんですか。それとも、全員、自分なんですか」

    いとしい美和さまのお言葉です。
    アマレットを撮ったマサさんと同窓生の一色さんのエッセー。
    ドリのことが読みたかったから読んだんだけれど、なかなか考えさせられたのでした。

  • こういう体験記は今特に敬遠しがちだけど、
    ドリブログでマサさんが薦めていたので借りてみた。
    脚本家だけあって読みやすい文章。症状もすごくわかりやすい。
    「感情がオブラートで包まれたよう」とは言いえて妙。
    〔図書館・初読・2/12読了〕

  • ホイチョイとも関係の深い、脚本家・一色伸幸の闘病記(?)。ちょっとついていけませんでした。図書館予約数は8(07/11/19現在)です。

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著者プロフィール

一色伸幸(いっしき・のぶゆき)
1960年東京都生まれ。脚本家、小説家。
1980年前半から『宇宙船サジタリウス』『私をスキーに連れてって』をはじめ『七人のおたく』『波の数だけ抱きしめて』などアニメ、映画、ドラマと幅広い分野で次々とヒット作を生み出す。
『僕らはみんな生きている』『病院へ行こう』は日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。
多忙を極める中、うつ病を患い仕事を中断。無気力と自殺願望に苦しむ毎日を送るが、2年間の療養生活を経て復帰する。

2004年の連続ドラマ『彼女が死んじゃった。』(日本テレビ)や、2007年のエッセイ『うつから帰って参りました』(アスコム)、後にドラマ化、舞台化された小説『配達されたい私たち』(小学館、後に角川書店から文庫化)でうつ病患者の心情を表現するなど、復帰後は人の内面に深く入り込んだ作風で高い評価を受ける。

NHK特集ドラマ『ラジオ』は、2013年に文化庁芸術祭大賞、ギャラクシー賞優秀賞、シカゴ国際映画祭テレビ賞金賞、菊島隆三賞など数多くの賞を受賞。2014年には国際エミー賞にもノミネートされた。

「2018年 『感動コミックエッセイ さよなら、うつ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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