絶対よくなる!日本経済 スパッとわかる経済ニュースの大問題

著者 :
  • アスコム
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776206293

感想・レビュー・書評

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  • 高橋洋一先生著

  • 消費税を上げないと日本の財政は破綻してしまうという人が日本には現首相も含めて大勢います。消費税が3%から5%へになっただけで、その変更直前の駆け込み需要はさておき、長い間不況になってしまった状況を身を持って経験してきた私にとっては、疑問が残ります。

    この本では消費税はあげるべきではないと主張されている高橋氏が、その解説及び、日本経済の現在のポイントを解説してくれています。デフレ状態を判断する指標として、ブレークイーブンインフレ率”がある(p92)を初めてこの本で知りました。

    以下は気になったポイントです。

    ・今の日本にはGDPギャップがまだ30兆円もあるので、優先すべき経済政策は、財政再建よりもマクロ政策のGDPギャップ解消、やってはいけないのは、増税と金利引き上げである(p25)

    ・需給ギャップを放置したまま増税すると、さらにそのギャップは拡大し、失業はさらに増え、デフレは深刻化して、円高になり税収が減少してしまう(p34)

    ・鳩山政権で良かった点をあえて搾り出すとすれば、2009年12月、日米航空協定できまった航空の自由化、記者会見の一部オープン化、官邸はまだだが、外務省、金融庁、総務省では実施(p49)

    ・財政収支の対GDP比較は、2008年からは日本よりも、アメリカ、イギリスのほうが悪くなっている、また日本は金融資産以外の実物資産も他国より多く所有するので、実物債務残高(実物資産を除く)の対GDP比は60%(p61)

    ・税収が不足しているのなら、デフレを克服して名目成長率を高めるのが効果的(p64)

    ・今から10年前(1999年2月)は、量的緩和を主張していた中原氏のみが正しい主張をしていたが、当時は日銀事務局から異端扱いされていた(p84)

    ・普通の国債利回りと、物価連動国債利回りの差を計算した”ブレークイーブンインフレ率”は、日本では2008年後半からマイナスのままで、いまだにデフレ状態(p92)

    ・政府は企業に近いので、借金は必ずしも悪ではなく、それをどのように使ったかが問題、それを見るにはバランスシートの右側の資産項目(p122)

    ・財務省は負債の数字はすぐにだすが、資産はかなりおくれてから発表する、2010年7月現在では、2008年度末しかわからない、それによると、負債:1000兆円に対して、資産は700兆円(p123)

    ・郵政改革法案の裏には、かつて400兆円もの資金を特殊法人に流しこみ、天下りの温床としてきた「財投」の復活にある(p142)

    ・法律は、政府の閣議決定、党内の調整、国会での成立が必要であるが、政令は政府が閣議決定で可能、その下の省令は担当大臣が了解すればOK(p146)

    ・2010年の国会で強行採決された、国家公務員改正法案は、次官廃止の断念、天下り全面解禁(官民センターを温存)、給与改革は無し、であり、民主党が選挙中に言っていたこととは異なる(p171)

    ・ギリシア・は債務不履行、債務条件変更の常習国、1800年以降の歴史でそれおをこなったのは、50%、2年に1度は破綻している(p182)

    ・日本は100兆円にも達する外貨準備をもっているが、これは過去に為替操作をしてきた証拠であり、固定相場制を放棄したとは言えない(p186)

    2010/12/31作成

  • 今までの著作の焼き直しという感じです。新鮮さを感じませんでした。

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プロフィール

(株)政策工房会長、嘉悦大学教授。1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年『さらば財務省』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞。著書はほかに、『日本はこの先どうなるのか』(幻冬舎)、『「年金問題」は嘘ばかり』(PHP新書)など多数。

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