もしも日本が戦争に巻き込まれたら! 日本の「戦争力」vs.北朝鮮、中国 (2時間でよくわかる!)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776206545

感想・レビュー・書評

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  • 今回の安保法案改定について、真正面から(そしてややフテブテしく)解説されていたのが、この本の著者小川和久先生

    この本は、2011年に出されたのもだけども、今読んでも非常に参考になる。

    北朝鮮の脅威、中国の脅威に言及して、こまごまと様々な疑問に答える形で解説されている。
    本当にズバリと解説されているので気分が良いし勉強になる。

    願わくば、時代や社会情勢の変化に応じて、続けて解説を出してもらいたいと感じた。
    ※「危機管理の死角」 ( 2015/7/31)
    ※「日本人が知らない集団的自衛権」(2014/12/19)
    を上梓されている。
    ————————
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    何が正しくて、何が嘘なのか?Q&Aでズバリ解答!「日本の戦争力」完全入門。
    ————————
    【著者略歴「BOOK著者紹介情報」より】
    小川/和久
    1945年12月、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。日本海新聞、週刊現代記者を経て、84年、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員などを歴任。現在、特定非営利活動法人・国際変動研究所理事長

    坂本/衛
    1958年5月、東京都生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学政経学部政治学科中退。在学中から週刊誌・月刊誌の取材・執筆活動を開始。96年、『放送批評』編集長、97~2004年『GALAC』編集長。サイト「すべてを疑え!!MAMO’s Site」主宰。現在、日本大学藝術学部講師。「琵琶湖塾」副塾長
    ————————
    【目次】
    PART 1 もしも、「北朝鮮の戦争」に日本が巻き込まれたら?

    北朝鮮はなぜ韓国を砲撃したのか?
    北朝鮮の狙いは何か?
    日本政府の対応、何がダメだったか?
    米韓軍事演習の狙いは?
    本当に北朝鮮は脅威なのか?
    「日米同盟」は北朝鮮の暴走を防げるのか?
    北朝鮮の暴走抑止に「国連軍」は使えるのか?
    日本に北朝鮮のミサイルは来るのか?
    北朝鮮は核ミサイルを持っているのか?
    どんな核兵器を持っているのか?
    実際にノドンが日本に発射されたら?
    生物化学兵器を使う可能性は?
    「北朝鮮の軍事力」、本当の実力は?
    特殊部隊が「テロ」を仕掛けてくる?
    本当に「ソウルは火の海」になるのか?
    北朝鮮は「核保有国」といっていいのか?
    なぜ北朝鮮は「核」を持ちたがるのか?
    北朝鮮崩壊で起こる「最悪のシナリオ」とは?
    北朝鮮とどうつき合っていけばいいのか?
    敵地攻撃、日本が北朝鮮を攻撃するのは可能か?
    日本が「核武装」したらどうなる?
    朝鮮半島の戦争に、どうすれば巻き込まれずにすむか?


    PART2 もしも、「中国の戦争」に日本が巻き込まれたら?

    尖閣沖の中国漁船衝突事件、政府はどう対応すべきだったか?
    なぜ中国は強硬姿勢をとったのか?
    日本政府の大失策、どこが間違っていたのか?
    事件映像を流出させた海上保安官は「英雄」か?
    尖閣諸島問題、すぐにやらなければいけないこととは?
    尖閣諸島、北方領土、竹島、どうするのが正解?
    海上保安庁と海上自衛隊、役割はどう違う?
    中国は本当に脅威なのか?
    台湾への武力行使はあるのか?
    「台湾に武力行使なんかできない!?」、中国の「軍事力」本当の実力は?
    中国はアメリカにとって本当に脅威か?
    中国海軍は太平洋に進出する力を本当に持っているのか?
    中国潜水艦の脅威に、自衛隊は対抗できるか?
    海上自衛隊は中国原潜を何度も撃沈している?
    「中国共産党」と「人民解放軍」のパワーバランスは?
    中国に対して有効な国家戦略とは?
    中国の戦争にどうすれば巻き込まれずにすむか?
    ———————

  • 北朝鮮と中国に起因する戦争に日本が巻き込まれた場合どうするのか、もしくは巻こまれないようにするにはどうするのかという本である。3年前の本なので北朝鮮は政権が変わり、中国も軍事力が近代化しているので多少状況は変わっているかもしれないが、北朝鮮は遅るるに足らずであることがわかったし、中国とも対決を避けるための取り組みが日中間でされていることがわかった。セカンドトラックと言って、政府間の公式なパイプ以外にも自衛隊と人民解放軍でも非公式なパイプがありお互いの研究家たちに交流させ本音の意見交換などがあるという。

  • 今後、中国は覇権を求めどこかで必ずアメリカとぶつかる。 それが朝鮮半島なのか? 台湾紛争なのか? 尖閣諸島なのか? 南シナ海なのか? 一番危ないのはやはり尖閣諸島か。

  • このところ気になることづくめだから、積読になってたこの本にてを伸ばしました。
    隣の国との関係の見方について、やはり多面的に知らないといけませんね。新聞やネット、テレビだけでは、切り取られた事実や見方だけになってしまう。もちろん、一冊の本からだけでも同じですが。
    このテーマにも、アンテナを強くしていくきっかけに
    広い視野にたって。
    相手の姿をきちんと見据えた上で。

  • 二時間でよくわかるとあるように短時間でスラスラ読める本。
    北朝鮮と中国の二カ国と日本に絞って軍事安全保障を解説。ベースにあるのは両国とも大きな脅威ではないから、日本国民がいたずらに脅威論に踊らされないように知識持たなきゃならんとゆう論。いつも彼が主張してることで、やはり日本人に主権者である意識が足りんってことですね。
    細かいとこだと北朝鮮がすでに核開発に成功してる可能性とか、MLRSの抑止力でソウルが火の海になるようなこたないとか、現在の核不拡散体制を維持するため北朝鮮を核保有国として認めるべきでないとか、戦力投射能力のない日本に敵基地先制攻撃がありえないとか、国際社会を考えれば日本に核武装はあり得ないとか、中国の船長を返す返さないでこじれたのは日本政府の外交経験の乏しさからくる失敗だったとか、中国に合わせて尖閣に関する領海法等を整備することとか、海保や国境警備隊は緩衝地帯としての役割があることとか、伸びる国防費だけ見て感じる脅威と実態は違うとか、トラック2の話とか。

  • 軍事・安全保障の”池上さん”的な小川和久氏の新刊★
    相変わらず専門知識とデータが混ぜてあるにもかかわらず,
    読みやすい!解りやすい!
    社民党・共産党にかぶれて、よくも解らず憲法改正と叫んでいる方には
    是非読んでもらいたいですな。
    あと、海猿をただのヒーローを思っている方にも

  • 対談形式で書いてあるので読みやすく、データに基づいて述べているので説得力がある。
    ただ、こう言った外交関係は1方向から考えるのではなく、多方向から知識を得なくてはならないといけないと思うので、別の人が書いた本も読みたい。

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著者プロフィール

軍事アナリスト。1945年12月、熊本県生まれ。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学神学部中退。地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査、隊友会本部理事などを歴任。小渕内閣では情報収集衛星とドクター・ヘリ実現に中心的役割を果たした。2012年4月から、静岡県立大学特任教授として静岡県の危機管理体制の改善に取り組んでいる。著書に『「アマゾンおケイ」の肖像』(集英社インターナショナル)、『フテンマ戦記』(文藝春秋)、『アメリカ式 銃撃テロ対策ハンドブック』(近代消防社)、『日米同盟のリアリズム』(文春新書)、『危機管理の死角 狙われる企業、安全な企業』(東洋経済新報社)、『日本人が知らない集団的自衛権』(文春新書)、『中国の戦争力』(中央公論新社)ほか多数。

「2022年 『メディアが報じない戦争のリアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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