2時間でいまがわかる! 放射能の真実! (2時間でいまがわかる!)

  • アスコム
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776207009

作品紹介・あらすじ

「放射能」はわからないことだらけ。素朴な疑問と不安にすべてこたえる。

感想・レビュー・書評

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  • 工学部でたけど、原子物理は高校の化学で教わったレベル。
    それも年月と共に怪しくなってきている小生にも痒いところに手が届くよう!
    参考になる!

  • 福島に行く前に放射能について知っておこうと思い、買い求めました。

    妊娠初期の脳を形成期の胎児に影響があること。
    精子よりも卵子のほうが放射能には影響ないこと。
    被爆するとDNAに傷がつき、修復する過程で間違いが起こり、細胞が癌化すること。

    理解できたことです。

    元素の話は難しくて読むのとばしましたが、読む前よりも放射能についての知識が増えました。

  • 辛坊さんの本は面白くて分かりやすくてアホウの目線で話をしてくれるので、大好きです。

    放射能について正しく理解していないと、恥をかくだけですね。
    正しい知識を持って、冷静に対応しなくちゃならんな。

    五山送り火の件は、本当に最低。
    キーキー文句言うだけで、代替案を考えない人たちも最低。

    12.11.28

  • 資料ID:92115277
    請求記号:

  • 京都大文字の騒動について漠然と抱いていた違和感は、騒いでいた人たちの「根拠のない不安」と、それを示せない当局が原因だったんだな、と。そしてそれを漠然としか捉えてなかった時点で、立場は違えど自分も同レベルだったんだな、と。

    相変わらず数字は苦手だが、物事を定量的に見るのはやはり大事なことだ。

  • 京大の高橋教授と辛坊のやりとり形式なので読みやすい。
    放射能、放射線による人体への影響を中心に科学・医学的に解明されている部分、解釈している部分、分からない部分がちゃんと書かれている。

    かなり自分でも誤解したりネットの情報を鵜呑みにしてる部分があることが分かった。
    勉強になりました!

  • 盲目的に放射線を悪者と決めつける数多のブーム本に比べれば、正しい知識を、特に放射線の生物に与える影響に関する知識を与えてくれる。
    放射線の影響を動物を使って実際に調べている学者さんらしい。

    低線量の放射線照射とガン化との関係は、やっと15年ほど前に出尽くした。アメリカはビーグル犬、イギリスはマウス、フランスはバブーンというサルの一種で実験した。0.2グレイ以下での影響はわからない。
    核分裂と崩壊の違いについてもきちんと説明されていてわかりやすい。

    LNT仮説が絶対ではないが、安全を見て厳しい基準を採用しておくべきとしてLNT仮説を擁護する。その議論に無理はない。
    さらに良心的にイランのラムサール地方にはラドンが多く、年間200ミリシーベルトの放射線を浴びていても、染色体異常が増えることはあっても発がん率はほかの地方と変わらないとも紹介している。
    ただし、その理由として、代々その地方の人たちは高い放射線を浴びていて死んじゃう人はずっと以前に死んじゃって、放射線に強い人たちだけが暮らしているとは言えませんか?という辛坊さんの質問に高橋先生は選択説という用語でその可能性を認める。だが、この理屈にはちょっと無理を感じる。年間200ミリシーベルトでも人の生活に支障はないと考えるほうがふつう。普通じゃない考え方をあえて紹介する理由が弱い。むしろラムサールの例を選択説で説明すると、ホルミンシス効果を肯定することにもつながるんではないだろうか。

    結論として、年間100ミリシーベルトはナンセンスと切り捨てるが、その理由はあくまで安全を見てということ。ハザード評価はしているがリスク評価および費用対効果をきちんと議論できていない。
    放射線に関する議論で、規制値を議論する際に費用対効果まで考慮して経済的な議論を排除するのは、放射線をタバコやその他の健康被害要因とは別枠の特別に排除すべきものとしてタブー化する呪縛から抜け出せていない。

  • 辛坊さんが好きでつい買ってしまったけど、この人は単なる聞き手だったんだよね。(買う前に気付けよ) でも、こういう専門家が世の中にはいて、放射能のことなんか何も分からない世間の人たちに分かりやすく紹介してくれるっていう内容なので、まさしくこれがこの人(辛坊さん)の仕事なんですよね。
    この高橋千太郎先生っていうのは正直で好感持てるけど、最後の方で、なぜあのとき専門家が力にならなかったのか、という話で、声がかからなかったから、と答えていたが、これには不満。自分で動けばいいじゃん。

  • 辛坊次郎,高橋千太郎読了。読んでるときは、成程と思うが、後になるとまたあれはどうだったろうとか,あやふやになることがあって困った。一応理系の学部を卒業したのに,困ったものである。単位とかやっぱり複雑でなかなかすっと頭に入ってこない。しかしある程度自分なりに,状況を整理できてよかった。それと、知らなかった事柄とか色々あって興味深かった。
    とにかく政府には、[専門家を活用しつつ適切な判断と実行のできるリーダーがいなかった]事が良く解った。政治家の皆さんには,しっかりして欲しいと切実に思います。

  • 著者による同シリーズの本としては、年金問題、財政問題等何冊か読んだがすでに知っている事柄が整理されているレベルであった。この本はそうした期待を見事に裏切る非常に内容の濃い本である。高橋千太郎氏が放射線の人体への影響についてわかりやすく説明していて、初めて知った事柄も多々あった。
    100ミリシーベルト以下の被曝の議論について、何故LNTモデルに落ち着いたかについてきちんと説明されている。低線量被曝については、研究データがない訳ではなく、矛盾するいろいろなケースが見つかっていて、安全サイドをとって、LNTモデルに落ち着いている。100ミリシーベルトで癌による死亡者が最大で0.5%増える。原発労働者で、年間5ミリシーベルト、10年間被曝して白血病になったケースでは労災が認定されている。しかし、もう一点重要なのは、しきい値が存在する障害もある。精子の製造能力は200ミリシーベルトの被曝で1時的な影響が出る。発癌性のような確率的影響としきい値がある確定的影響を理解することが放射線の影響を考えるときに必要である。

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著者プロフィール

1956 年大阪府出身。早稲田大学法学部卒業後、讀賣テレビ放送に入社。プロデューサー・報道局解説委員長等を歴任し、現在は大阪綜合研究所代表。
「そこまで言って委員会NP」「ウェークアップ!ぷらす」「朝生ワイドす・またん!」「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」などのテレビ・ラジオ番組で活躍。近著に『風のことは風に問え―太平洋往復横断記』(扶桑社)、『日本再生への羅針盤~この国の「ウイルス」を撲滅するにはどうしたらいいのか?』(光文社)などがある。

「2022年 『この国は歪んだニュースに溢れている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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