ディズニーの絆力

著者 :
  • アスコム
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本棚登録 : 229
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776207221

作品紹介・あらすじ

なぜ、ミッキーにまた会いたくなるのか。喜びを運ぶ人になれ。みんなを魅了するディズニーキャストに学ぶ、最高の人間関係のつくりかた。

感想・レビュー・書評

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  • ディズニーの絆力 2012/2/29
    著:鎌田洋

    著者は商社、ハウスメーカー勤務を経て、㈱オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカトーディアル・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカトーディアル・キャストを育成する。その後教育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成を担当した。

    なぜ、人々は何度となくディズニーランドを訪れるのか。
    それは「夢と魔法の王国」が、人間としての絆を感じることのできる場所だからである。

    本書では、ディズニーランダーズ(ディズニーの住人)であるキャストとゲストの交流を通して、私たちの人間関係を改善するヒントを見出している。構成は以下の4章から成っている。
    ①人を迎える準備をする
    ②出会い、絆を作る
    ③離れていても、お互いを想う
    再開し、さらに絆を深める

    「絆」という言葉が今社会全体で更に見直されている。
    直近での数多くの地震・水害などによりそれはより顕著なものとなり、日本人の良いところという点でも「絆」をテーマにして取り上げられている。

    そしてディズニーランドにおいても「絆」は非常に大切なテーマである。
    「絆」は人と人のつながり、見える繋がりと精神的な繋がりの双方が大切であり、それは信頼から成り立っている。

    絆は一日二日で構築されるものではなく、信頼と同様に毎日の積み重ねにより形作られる。絆を広げることは難しいものであるものの、違った価値を提供するという点ではビジネス的に言えば、他社との付加価値の提供という点では差別化を図ることが可能である。

    しかし、絆というテーマをもってマネジメントを行っている企業はディズニー以外には見あたらないように思う。必要であるか必要でないかと言われれば目的は違えど必要であり、あるにこしたことはない。

    日本人として根底ではしっかりと見つめたいテーマでもある。

  • この手の本を読んでいつも思うのは、守秘義務とかはどうなっているのかと。
    いろんな裏話が書かれているが、噂話ばかりで
    問題になった本もあったはず。
    これは流石に、元キャストが書いているのだからその辺りしっかり
    しているのだろうけれど。

    レビューにも多くあるように、裏話であり
    それも結構有名なエピソードだったりで、目新しい内容ではなく
    ちょっとTDRマニアなら知っていることばかりな気がする。
    全く知らない人にとっては、カードを手渡す話などが参考になるのかも。

    相手に気遣いさせないことこそが気遣いというのは同意。

  • 仲間や友になれる同僚がいることは素晴らしいです。真剣に取り組んでこそ出来るものだと思います。

    最近は良くも悪くも密度の薄い関係が増えてきたような。同僚も友も。これがお国柄になると寂しいな。

    著者のように働きたい情熱をいつまでも持ち続けたい。

  • ナイトカストーディアルのトレーナー兼エリアスーパーパイザーとして,8年間働いた鎌田洋(ひろし)さんが著者の本である。リピート率驚異の90%以上を誇る東京ディズニーランドを通して,人間関係について学べることを実体験をもとに書かれている。東京ディズニーランドは,夢と魔法の国の圧倒的造り込みがなされている。現実感を一切感じさせることなく,夢の世界に浸れる。それが上記のリピート率の一因でもあるが,それよりゲスト(客)とキャスト(従業員)の繋がりや関係がこのリピート率を生み出しているという。キャストは,ディズニーランドのことが好きで,その良さをゲストに知ってもらいたいし,自分がディズニーから享受した幸せや夢をゲストたちにも分け与えたい。そんな思いで仕事をしている人が多い。その良さを知りたいとこの本を読んで思えたので,今年の夏はディズニーランドに行こうと思う。

  • なぜディズニーが世界中で愛されるか、これを読むとわかる気がします。

  • ディズニーランドの魅力の謎がわかった気がした。妥協しない徹底したスタンスはすごい。
    去年10年ぶりくらいに行ったら、また行きたくてたまらない
    でも私の印象では、キャストの質は昔より下がったような気がした

  • 課題図書として読んだのであまり興味がないまま手にとった。
    そのせいか、あまり手が進まず思った以上に時間がかかってしまった。

    内容はTDLの知らないことや、小さな喜び、ウォルト・ディズニーの考えやディズニーランドのあり方など多くのことが詰め込まれていた内容であったが、文章の書き方が私と合わない本だと感じた。

    ディズニー好きには嬉しい本だが、興味の薄い私では、作者には申し訳ないがあまり心を奪われるような内容ではなかった。

  • ささやかかけれど、自然と人を大切にできる人たちのエピソードに、
    思わず涙が出た。
    ディズニーランドのキャストだから体験できることもあるけれど、
    自分の努力で、職場や関係する人との絆を深めていくことはできると思う。

  • ディズニーの絆力 鎌田洋

    内容
     先日東京ディズニーランドは開業三十周年を迎え入園者数は5億人を超えました。これまでの人気に築き上げた仕組みや心意気が本書には書かれています。著者はこの要因として完ぺきな夢の国創りに徹底する事、またゲストとの交流を大事にすることによってリピーターを大切にしていると考えています。本書はリピーターを増やすために準備をしっかりすること、出会い絆をつくること、別れてもお互いを大切に思うこと、再会しさらに絆を深めることを各章ごとにまとめており、これはまた人間関係を改善するヒントになると書かれています。

    感想
     わたしは本書を読んでディズニーの徹底的なサービスと従業員(キャスト)の意識の高さを知り、なぜ人気が絶えないのか感じることができました。特に私が感銘を受けたのは身長制限でアトラクションに乗れなかった子供に対してそのアトラクションの従業員はカードを渡すということです。そのカードは将来その子の身長が伸びた時そのアトラクションに並ばずに乗ることのできる特別なカードで、子供にとって安全のために守らなければいけない残念なルールが未来の希望に変えられることができます。このようなサービスがゲストの心をつかみまた行きたくなると思いました。私は今飲食店のホールのアルバイトをしていますが、よりお客様側の立場で考えることや仕事に誇りを持って徹底的に取り組む姿勢が足りないと思いました。本書を読んだことをきっかけに自分のアルバイトの質を上げていきたいと思います。

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著者プロフィール

商社、ハウスメーカー勤務を経て、1982年、(株)オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカストーディアル・キャストを育成する。その間、ウォルト・ディズニーがこよなく信頼を寄せていた、アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー、チャック・ボヤージン氏から2年間にわたり直接指導を受ける。その後、デイカストーディアルとしてディズニーのクオリティ・サービスを実践した後、1990年、ディズニー・ユニバーシティ(教育部門)にて、教育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成する。1997年、(株)フランクリン・コヴィー・ジャパン代表取締役副社長を経て、1999年、(株)ヴィジョナリー・ジャパンを設立、代表取締役に就任。著書に『ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと』『ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと』『ディズニー ありがとうの神様が教えてくれたこと』(全てSBクリエイティブ)などがある。

「2013年 『30th Anniversary ディズニー 神様が教えてくれたいちばん大切なこと[3冊セット]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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