「聖なるあきらめ」が人を成熟させる

著者 :
  • アスコム
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776208624

作品紹介・あらすじ

「聖なるあきらめ」とは、前向きにあきらめること。物事に執着しない「諦め」、物事を明らかにする「明らめ」、この二つから成る、人生を賢く生きぬく知恵なのです。

感想・レビュー・書評

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  • すごく大切なことがたくさん書いてある。
    製薬会社で営業をしているが薬の害を考えてしまってつらいという事例に対して…
    「人とはこのような矛盾を抱えて生きざるをえないこともあるからです。矛盾がつきものの経済活動を通じてしか人は生きられず、自分一人の命さえ守ることはできないのです。」
    「もし、自分に矛盾を感じたら……。「自分は分裂している」という現状をよく自覚しましょう。すぐに解決できないときは、矛盾している状態を無理やり解消することは諦めて、あるがままに受け入れることです。すると、自分で努力できる範囲が明らめられます。あとはそれに向かって努力するのみです。」

    そうか、わたしが会社を辞めるときにこの言葉を聞いていたら辞めずにいたかもしれないな。
    「大きな矛盾の中にあっても、できる限り「最善の道」を洗濯しながら歩んでいく。白黒(善悪)をはっきりさせにくいことを、モヤモヤしながらも受け入れていく。それは、ある意味とても人間らしい生きる姿勢ではないかとさえ感じます。」

    吉田茂元首相が英語を克服しようとしなかった話も興味深い。
    「吉田さんは、自分の適性を明らめることで「語学が並はずれて得意でない」のを自覚して受け入れ、「母国語のように語学ができない自分を責めること」や「外交官としてのキャリアアップ」を諦めたのでしょう。そこで吉田さんはさまざまな人の力を借りることを覚えて「外交官を極める道」ではなく、「政治家への道」を選んだのです。」

    なるほどねえ~…
    がんばるばかりが能ではないんだよな。
    「解体新書」のことを思い出しちゃった。実際に訳したのは前野良沢なのに、杉田玄白の本ということになっていることに憤りを覚えてしまうんだけど、杉田玄白にも、コーディネーターとか、また違った才能があったということなんだろうな。
    語学はだめだから、諦めて、明らめたのかもしれない。それはそれで素晴らしい。まあ、それでもわたしには、どうしても前野良沢さんが不憫に思えるんだけど。話が全然違う方向に行ってしまった^^;

  • 何度も涙しながら読みました。
    友達にもプレゼントしました。

    何事も恵みに変える姿勢に、感銘を受けました。

  • 構成を担当させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

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著者プロフィール

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。フランス、イタリアに留学。スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授(日本近代文学)を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・聖心会会員。長年にわたり、全国および海外で講演活動を行い、多くの相談を受けてきた。特に、死が近づく人やその関係者からの相談が非常に多い。世界中の病院をめぐり、東日本大震災の被災地巡りを頻繁に行っていることや、自身が臨死体験をしたことが関係している。著書に44万部突破の『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』(PHP研究所)のほか、『死にゆく者からの言葉』(文藝春秋)、『愛と癒しのコミュニオン』(文藝春秋)、『心の対話者』(文藝春秋)など。

「2017年 『死は人生で最も大切なことを教えてくれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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