- 本 ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776404422
感想・レビュー・書評
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マドレーヌちゃんシリーズ絵本を検索していて、祖父のルードヴィヒが作ったシリーズを、かなりの時間をおいて孫息子が引き継いだことを知った。
検索の過程で「祖父は16歳でたったひとりで米国に渡った」というくだりにひっかかって、孫息子による祖父のまとめ本に出会う。
ルードヴィヒさん、なんだって16歳で単身渡米?
なんだか無茶苦茶な生育歴で、2歳のときにチロルでホテル業を営んでいた両親が離婚。
理由は、父親の浮気で浮気相手は妊娠中。
忙しい両親のかわりにルードヴィヒさんの面倒を見ていた家庭教師も父親に孕まされてて、彼女は自殺しちゃったらしい。
ほんでもって、母親とともに母方の実家ーーホテル業を手広くやっているーーに移ったんだが、そもそも、父親は祖母のオトコだったとかで .........
ルードヴィヒさんは、まぁとにかく、手のつけられない悪ガキでどうにもならなくて、ドイツの矯正施設かアメリカ送りの二択 ってことになったらしい。
はぁ.........
絵本だけじゃなく、大人の本はもちろん、風刺画や雑誌のコラム、映画の脚本などなどあらゆる分野で活躍したらしいが、渡米して最初の仕事はリッツカールトンのボーイ。
祖父母のご推薦ですね。
リッツでは15年ほど働いたらしい。
そこでの人間観察がいろんな作品の土台になっている、ということらしい。
ルードヴィヒさん自身も、最初の奥さんとは離婚しているが、チロルの母親はもちろん、父親の面倒も見たらしい。
実弟も米国に呼んだのだが、彼はそこになじめないうちに事故でなくなっている。
なんにせよ、あまり良い家庭環境でないのに、がんばって生き延びた方なのですね。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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