ノアの箱舟

  • ビーエル出版
3.46
  • (4)
  • (6)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 110
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776404477

作品紹介・あらすじ

神は、ノアに言いました。「すべてのいのちが終わる日が来る。わたしは地上に大洪水をおこす。それにより、すべてのものは滅びるのだ。だがノアよ、おまえには約束しよう。大洪水のあと、おまえから新しいいのちの物語がはじまる、と」リスベート・ツヴェルガーが描く旧約聖書の世界。ニューヨーク・タイムズベストイラスト賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 十日近く雨が降り続いている。(今日は久しぶりに晴れ間が見えて一安心)雨が好きな私だが情緒を通り越し雨の激しさは怖いほど。高台にあるので土砂崩れや洪水の心配はないといっても、バケツをひっくり返したようなひどい雨音に何度も目が覚める。川べりに住む人らはもっといたたまれないだろう。市内全域に向け避難を促す非常事態災害放送も夜間お構いなし。長雨鬱になりそう。
    いったいどれだけ降れば気がすむのか。「ノアの箱舟」を思い出し、何日降り続いたのか読んでみた。40日だった。およそ4倍続いたという計算になり、想像しただけでも気が遠くなる。ましてやコロナ下で、日本だけでなくヨーロッパでも大洪水に見舞われているという。
    旧約聖書の創世記にあるので架空の神話とみなされる一方、近年まで行われてきた様々な調査で、ノアの方舟の伝説が実話であったとも言われていて驚いた。邪悪な人々を大洪水によって滅ぼす目的で、箱船に入ったノアとその家族、および動物たちだけが生き延びたというのは置いても、真実味を帯びているような気すらする。
    気象学では2つの高気圧に挟まれ線上降水帯ができ次々と雨雲が発生している理由からと説明されている。でもあきらかに異常気象だろう。これほどまでに降りやまない雨を経験した記憶がないのだ。君臨した人間社会が自然破壊し続け、便利さを享受したツケが回って来たと思われてならない。

  • 「世界は暴力に溢れている。これでは、命の場所とは言えない。わたしが創った人間だが、他のすべての生き物ともども、地上から滅ぼしてしまおう」神は、ノアに告げた「すべての命が終わる日が来る。わたしは地上に大洪水をおこす。それにより、すべてのものは滅びる。だがノアよ、おまえには約束しよう。大洪水のあと、おまえから新しい命の物語が始まる、と」・・・「神」の存在の大きさを例えた、旧約聖書の世界を壮麗な絵本に描かれた、ニュ-ヨ-クタイムズ・ベストイラスト賞受賞作。

  • 人間があらそいをつづけて、大こう水が起こってしまったのがいやだ。今も外国でせんそうしているし、日本でもどろぼうがいるし、あらそいもある。今大こう水が起こったら、ぼくは、うそをついてしまうことがあるから、ノアみたいに教えてもらえないかもしれない。でも、ぼくはあらそいは好きじゃない。
    さい後、みんなが箱ぶねからぶじに出てきて、よかった。神様と地上の生き物全ての仲直りのしるしに、にじが出た。にじがきれいだった。神様はもう大こう水は起こさないって言ったけど、でも、神様が今の地球を見たら、どうするかわからない。
    絵がすごくきれい。1番好きなのは、箱ぶねに乗っているシーン。まどから外を見ている様子がかわいい。ぼくも、大こう水でなければ、箱ぶねに乗ってみたい。コアラがすごくかわいかった。それから、箱舟を作るときに、手伝っていたゾウがかっこよかった。ナルニア国物語にも出ていた上が人で下が馬の人もいておどろきました。(小3)

  • K
    6歳3ヶ月

  • ハインツ ヤーニッシュ (著), リスベート ツヴェルガー (イラスト), Heinz Janisch (原著), Lisbeth Zwerger (原著), 池田 香代子 (翻訳)

  • このひとつ前に読んだノアのはこぶねの絵本よりは内容がしっかりしているかな。文字は多いけど、理解できる子には。

  • [江戸川区図書館]

    何かの本で「ノアのはこぶね」という言葉が書かれていて、「まだ教えてなかったよなー、知らないよなー」と思っていたところに、図書館で見かけたので早速借りてきてみた。

    幼児さんには気もち字が多いかもしれないけれど絵本で分かりやすく、途中図鑑のように動物も描かれていて今回"入門"としては良かったかな。ただ途中、水に沈んだ中で泳ぎ回っているサカナ達を見た時、「箱舟に乗せてもらえなかった生物でも生き残るのかな?と思わないかな?」と親の側が少しハラハラしたシーンも。もう少ししたら確認がてら、次は"(旧約)聖書"や"キリスト教"についても繋がる線で教えておきたいな。

  • 大好きなツヴェルガーの挿絵本です。この朱色の箱舟。インパクトありますねー。対の動物たちの愛らしさ!幻想的なタッチの絵。いろんな絵本が出ているので見比べてみるのも面白いかも。

  • 2014.7.9 4-3

  • 資料番号:020222758
    請求記号:Eツヴエ

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

文*ハインツ・ヤーニッシュ (Heinz Janisch)
1960年、オーストリア生まれ。ウィーンでドイツ語とジャーナリズムを学ぶ。1982 年よりオーストリア放送協会に勤務し、「Menschenbilder(未邦訳)」シリーズの責任編集者を務める。著書は25 以上の言語に翻訳されており、児童・青少年向けの本も多い。オーストリア児童文学賞、ボローニャラガッツィ賞など受賞多数。ウィーンおよびブルゲンラントに在住。

「2020年 『アンデルセンの夢の旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハインツ・ヤーニッシュの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
A.トルストイ
中村 牧江
なかがわ りえこ
酒井駒子
トミー=アンゲラ...
湯本 香樹実
エリック・カール
ばーじにあ・りー...
エリサ クレヴェ...
トミー ウンゲラ...
ヨシタケシンスケ
モーリス・センダ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×