うみべのまちで

  • BL出版 (2017年7月12日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 24
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  • 本 ・本 (52ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776408093

感想・レビュー・書評

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  • え?なんか怖いんだけど…深読みしすぎ?
    そうじゃない、考えすぎだと誰か言って!!
    だって、ちょいちょい間に挟まって出てくる「父さんは海の下。石炭を掘っている」ってところ、いつも同じセリフだし、なんか…崩落事故起きてるよね?
    お父さん出てくる所も回顧録なのでは…!?とか変に勘繰ってしまう。
    え?どっち?
    やっぱり私の考えすぎ???

  • 危険と隣り合わせの炭鉱で働く父親。祖父もそうだった、そしてぼくもいつかそこで働く。淡々と語る少年に言葉を失う。父親の働く真っ暗な炭鉱と、まばゆいばかりにきらめく海の描写の対比がまた、、、

  • 1950年代の、海底の炭鉱を中心に、労働者と家族が暮らす町を、少年の目線で淡々と語るお話です。日本にもいくつもありましたよね、石炭で栄えて、今は寂れてしまった町…。
    暗く狭く危険で劣悪な環境である坑道に毎日入って、過酷な労働に従事する父。亡き祖父も同じ人生を生きた。そして主人公の少年は、自分も同じ道を歩くことに疑問を持っていないのです。その後の時代を生きてきた者として、切なくなってしまいます。

  • 〝ぼくの うちからは 海が 見える。道を渡って 崖を超えると そこは もう 海。海辺には、町が遠くまで、ひろがっている。ぼくの 父さんは 炭坑で 働いている。炭坑は 海の下に 掘った トンネルだ・・・〟カナダ・ケープ・プレトン島の海辺の町。親子代々、海底炭鉱の町で働いてきた家族の姿を、少年の語りかけで描かれた、情景の籠った心にひびく作品。

  • 良いお話だった!

  •  海辺の炭鉱の町に暮らす少年の1日。輝く海、潮風、友達。そして、海の下の暗い穴で1日中石炭を掘る大人たち……。


     図書館本。
     太い輪郭線の漫画チックだが説得力のある絵で、光と陰の表現が秀逸。横長の見開きを活かした広々とした海に目を奪われる。
     子供らしい生活の合間に、父の働く真っ暗な坑道が挿入されるのは何だろうと思ったら、最後の方の文章が……。

    『いつか ぼくも そこで はたらく。』

     かつて、地方に選択肢は無かった。巻末の『作者あとがき』にそのあたりの事情が述べられている。
     これ、今時は親御さんでも実感が無くて説明に困りそうだねえ……。

  • ぼくの生活と、ぼくが将来おなじことになるであろうお父さんの生活の対比。後書きにある通り、当時その地域では当たり前だった「限られた生活資源での遊び、決められた将来」。そのような生活が幸せなのか?そもそも、そのような生活以外が存在しない環境だから、当たり前に受け入れてしまえるのか。美しい絵だがなんとも無機質な部分もあり、子と父の対比・人生が決められた世界を描いている。とても素敵な絵本だと思うが、少し切なくなり考えさせられた。

  • この表紙の絵を見て分かるとおり、海が光る情景をよくとらえている!!
    話の展開もゆるやかに進む良い感じ(*^_^*)

  • 6分。高学年から。炭鉱の物語。

  • 穏やかで、代々続けていく仕事、ゆっくり一日一日過ぎるねー

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