- 本 ・本 (52ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776408093
感想・レビュー・書評
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え?なんか怖いんだけど…深読みしすぎ?
そうじゃない、考えすぎだと誰か言って!!
だって、ちょいちょい間に挟まって出てくる「父さんは海の下。石炭を掘っている」ってところ、いつも同じセリフだし、なんか…崩落事故起きてるよね?
お父さん出てくる所も回顧録なのでは…!?とか変に勘繰ってしまう。
え?どっち?
やっぱり私の考えすぎ???
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危険と隣り合わせの炭鉱で働く父親。祖父もそうだった、そしてぼくもいつかそこで働く。淡々と語る少年に言葉を失う。父親の働く真っ暗な炭鉱と、まばゆいばかりにきらめく海の描写の対比がまた、、、
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1950年代の、海底の炭鉱を中心に、労働者と家族が暮らす町を、少年の目線で淡々と語るお話です。日本にもいくつもありましたよね、石炭で栄えて、今は寂れてしまった町…。
暗く狭く危険で劣悪な環境である坑道に毎日入って、過酷な労働に従事する父。亡き祖父も同じ人生を生きた。そして主人公の少年は、自分も同じ道を歩くことに疑問を持っていないのです。その後の時代を生きてきた者として、切なくなってしまいます。 -
海辺の炭鉱の町に暮らす少年の1日。輝く海、潮風、友達。そして、海の下の暗い穴で1日中石炭を掘る大人たち……。
図書館本。
太い輪郭線の漫画チックだが説得力のある絵で、光と陰の表現が秀逸。横長の見開きを活かした広々とした海に目を奪われる。
子供らしい生活の合間に、父の働く真っ暗な坑道が挿入されるのは何だろうと思ったら、最後の方の文章が……。
『いつか ぼくも そこで はたらく。』
かつて、地方に選択肢は無かった。巻末の『作者あとがき』にそのあたりの事情が述べられている。
これ、今時は親御さんでも実感が無くて説明に困りそうだねえ……。 -
ぼくの生活と、ぼくが将来おなじことになるであろうお父さんの生活の対比。後書きにある通り、当時その地域では当たり前だった「限られた生活資源での遊び、決められた将来」。そのような生活が幸せなのか?そもそも、そのような生活以外が存在しない環境だから、当たり前に受け入れてしまえるのか。美しい絵だがなんとも無機質な部分もあり、子と父の対比・人生が決められた世界を描いている。とても素敵な絵本だと思うが、少し切なくなり考えさせられた。
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この表紙の絵を見て分かるとおり、海が光る情景をよくとらえている!!
話の展開もゆるやかに進む良い感じ(*^_^*) -
6分。高学年から。炭鉱の物語。
シドニー・スミスの作品





