せかいでさいしょのポテトチップス

  • ビーエル出版
3.90
  • (19)
  • (30)
  • (22)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 420
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776408291

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人気の高い絵本らしく、数か月待ってようやく図書館から借りられた。
    タイトル通り、世界で最初にポテトチップスを作ったひとのお話。
    実話なのに寓話のような雰囲気も漂う、不思議な味わいがある。

    料理とイタズラがだいすきな、ジョージ・クラムさん。
    そんな彼のレストランは、いつもお客さんでいっぱい。
    ある日自称「こだわり屋」のお客さんがお店に現れて「ポテトだけ」をオーダーする。。

    面白いのは、このお客さんとクラムさんの勝負の行方。
    何度調理して出してもクレームばかりのお客さん。
    でもクラムさんは屈しない。むしろ楽しんでいるようにさえ見える。
    寓話のようなと最初に書いたのは、この部分があるからだ。
    そしてもうひとつ、このお客さんの名前がとーっても難しい。
    「フィルバート・パンクティリアス・ホースフェザース」と言うの!
    本番でかまないように、しっかり練習しないと。
    テキストはところどころ漢字が入って読みやすいのだけれど、このギャグのような名前がネックになりそう。

    ポテトチップスをさほど好まない私だが、読み終えると無性に食べたくなる。
    それもお皿に並べて、お箸で行儀よくつまんで。
    クラムさんが苦心して作り上げた料理だもの。それくらいはしなくちゃ。

    表紙を開くとすぐ現れる見返し部分も、調理道具がズラリと描かれていて楽しい。
    巻末の「著者のことば」には史実が記載されているので、さらっと説明して。
    出来ればクラムさんの写真も見せて、約9分。
    中学年から。中学生も喜びそう。
    程よいデフォルメの明るい挿絵は遠目も効き、展開も面白くておすすめ。
    誰もが知っているポテトチップスの、意外な誕生秘話。

  • ポテトチップスの起源は判明していませんが、ルーツの一つが描かれた絵本です。
    本書の主人公ジョージ・クラム氏はサトラガ・チップスを世に生み出しました。
    絵本のクラムさんは飄々とした好人物で、大好きなポテトチップスのように親しみが持てました。

  • [江東区図書館]

    図書館で立ち読み。表紙絵と題材を見てのも読んだことがあると思ったんだけれどブクログに未登録だったので気のせいだったのか、忘れていたのか??

    ポテトチップス始者と言われる人がレストランでメニュー開発したことを、フィクションで紹介した本。ただ、この人が作ったとされる時代には既に文献にレシピがあったりするそうなので、既にどこかでは作られていたかもともあった。

    まともに読むと少し字が多いところもあるけれど、開発時の顧客とのやりとりが面白いし、読み聞かせに使えそうな本。

  • 今では当たり前のパリパリのポテトチップス。

    最初はこんなきっかけだったんだとこの絵本のおかげで知りました。

    何でも最初に考える人って偉大だなあ。

  • 「こどもとしょかん 第159号」で知り、ポテトチップスおいしい!よむ!、と借りた。

    ジョージ・クラムさんは、料理がだいすき。
    「クラムのレストラン」という、おみせをはじめた。
    ある日、おかしなかっこうをした紳士がやってきて、「ポテトをどっさりたべさせてほしい」という。
    クラムさんは、どんな料理を作るのでしょうか?

    おいしいって幸せですね。
    見返しに、「これからあじわっていただくのは、ほんとうにあったできごとに、ちょっとスパイスをきかせたおはなしです。」とあります。
    ポテトチップにはこういう歴史もあったんですね。
    こだわり と いたずらごころ、それぞれがうまくはまったことが、楽しくて嬉しかったです。
    ことばや名前の繰り返しも効果あり。
    また絵が魅力的なんです。
    輪郭と視点の効果か、時代的に暗めだったであろう色も、少しあざやかに見えてくるからすごい。
    最後に「著者のことば」で歴史的な補足をしているのもいい。
    光村教育図書の絵本、なんだか好きです。
    絵本の最初に、またこの感想の最後に、好きなことを仕事にすることの幸せを感じられて良かったです。

  • ポテトチップスを娘と作るようになったきっかけの本!

  • こちらはポテトチップスのはじまりの話。
    冒頭に「これから味わっていただくのは、本当にあった出来事にちょっとスパイスをきかせたお話です」とあるように、完全にノンフィクションというわけではないようです。(本当のところは誰が発明したのかはっきり分かっていないとのこと)

    お料理上手のジョージ・クラムさん、「クラムのレストラン」を開く。
    ウェイトレスはグラディスという女性。
    レストランは大人気。
    やってきたのは「フィルバート・パンクティリアス・ホースフェザーズ」。(パンクティリアス=こだわりや)
    彼はポテトだけを注文。
    フライドポテトを出すが、見ただけで突き返す。
    「ぶあつすぎる」
    今度は薄くするがちょびっとかじって「まだぶあつい、味がしない」という。
    もっと薄く切って、塩を振りかけて…
    これを繰り返してできたのが「クラムのパリパリ・ポテト」、ポテトチップスだという話。

    お話はとってもリズム感があって、ユーモアたっぷりに描かれています。
    おはなしとしてとっても面白いです。
    (「フィルバート・パンクティリアス・ホースフェザーズ」と何度も出てくるので、読み聞かせしているとまるで早口言葉みたい!
    大好きなポテトチップスの話とあって小2娘も年長娘も興味津々でした。
    もののはじまりの話は面白いですね。

  • ジョージ・クラムさんの料理はナンバーワン!
    レストランはいつも満員

    ある日、ポテトだけが食べたい偏屈なお客さんがやってきた
    ところがこのお客さん、グラムのポテト料理がお気に召さない
    「ぶあつすぎる!味がしない!」
    イタズラ好きなクラムさんはジャガイモを透けそうなくらいにスライスして、たっぷりのラードでカリカリに揚げて塩をまぶした
    偏屈なお客さんも大満足
    名物料理が出来たってわけ

    〇みんな大好きポテトチップスの起源絵本
    ※起源と言われている逸話の1つ
    肖像絵本のクラムさん、今にも笑い出しそう。人生を楽しんでいたんだろうな

  • 3歳7ヶ月。気に入ったみたいで毎日のように読んでいる。ポテチができるきっかけになった偏屈な男性の名前を覚えてしまった。フィルバート・パンクティアリス・ホースフェザーズ。

  • ポテトチップスを発明したと言われている米国のコックのおはなし。

全42件中 1 - 10件を表示

千葉茂樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
キャロル・オーテ...
ジョン・クラッセ...
カーソン エリス
やぎ たみこ
ポール・フライシ...
トミー=アンゲラ...
アーノルド・ロー...
ドリュー・デイウ...
ジル・ボム
パット ハッチン...
マイケル・グレイ...
ユージーン トリ...
ヨシタケ シンス...
ヨシタケシンスケ
tupera t...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×