- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776408635
作品紹介・あらすじ
美しい金の鳥をつかまえたいという王の命令により、金の鳥をさがす旅に出た3人の王子。
途中に出会ったおじいさんの忠告をきいた、優しくかしこい末の王子は…。
感想・レビュー・書評
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むかし昔、「金の林檎」を食べてしまう「金の鳥」を捕らえよと、王様に命じられた三人の王子。 旅の途中で出会った不思議な老人の教えに従った末の王子が、いくつもの試練をのりこえて幸せをつかむという、ブルガリアのむかし話。 「空飛ぶ馬」も登場して、お話しに色を添える幻想的で素朴な味わいが楽しめる絵本です。
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ブルガリアの昔話です。
むかし、あるところに王さまと3人の王子がいました。
お城には金のりんごがなる、不思議な木がありました。
りんごの木は、毎日、真昼に花を咲かせ、夕方に実をつけ、夜に甘く熟すのでした。
ところがある朝、王さまが庭に出ると、りんごが1つもありませんでした。
王さまは3人の王子に、夜の間、番をするように命じます。
王子たちは一晩ずつ順番に見張り番につきますが、上の2人の王子たちは眠ってしまってりんごを盗られてしまいます。
一番下の王子が眠らずに待っているとそこに現れたのはまばゆく光る金の鳥でした。王子が矢を射かけると、鳥は逃げていきます。
翌朝、落ちていた1枚の羽を王さまに見せると、王さまはこの鳥を捉えたものに王国を譲ると言います。
さあ、王子たちは鳥を見つけ出すことができるでしょうか。
3人兄弟、何かを探し求める旅、助言者の出現、美しい姫との出会い、裏切り、と、昔話ではときどき見られる展開ですが、このお話には予想を超えたふくらみがあり、素朴で温かい奥行きがあります。
七十七の門、金の鳥が入った金の鳥籠、空飛ぶ馬、クルミのからに収まる薄い婚礼衣装。
美しい描写に空想が広がります。
幻想的な挿絵も物語の奥へと読者を誘ってくれます。 -
読了
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「王に命じられて金の鳥をさがす旅に出た3人の王子。途中で出会ったおじいさんの忠告をきいた勇気ある末の王子は…。ブルガリアの幻想的なおはなし。」
3人王子のすえっこの旅。美しく柔らかい絵。
大判絵本で見やすい。両国のビッグサイズの王様の絵がいいなぁ。 -
いろとりどりの美しい淡色が昔話をかたどる。
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絵本で世界を学ぼう
で
紹介された本。
本書で76冊目だ。
どこの国の話?
こういうお話を末子成功譚と言うそうだ。
典型的なのは、三匹の子豚、ブーフーウーの原型。
ブーフーウーを知っているって、かなりイイ歳かな。
ウーは、黒柳徹子の声だった。
何で、長兄、次兄は末弟を裏切り、最後の最後には、
追放されてしまう。
損な役回りだ。
孫の役回りは、純利益10兆円以上を稼ぎ出すこと。
これはブルガリアのお話だ。
ヨーグルトの国というイメージだ。
再話も絵も日本人だ。
さかたきよこの絵はなかなかいい味を出していると思う。
落語の世界でも、三人兄弟の話がある。 -
おじいさんが結局何者だったのか判明しないのが独特だよな・・・
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金の鳥を探しに出かけた3人の王子たち。お約束どおり、「やってはいけない」ことをしてしまって、失敗してしまう王子さま……。
「つるの恩返し」でも、「うぐいす長者」でも、昔話では禁止されたものをやぶってしまって、取り返しの付かないことになってしまいますが、このブルガリアの昔話は違います。
夢のあるストーリー、冒険と探索の物語。末の王子の勇気とやさしさに触れてください。