こっこさん

著者 :
  • 宙出版
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感想 : 29
  • Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776791270

感想・レビュー・書評

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  • 『素晴らしき「もののあはれ」の世界』

    小学生の女の子がノラ鶏を拾ってきたことで始まる日常生活が
    なぜこうも面白く、愛おしいのか。

    主人公たちが平気で見せる「アイター」という
    変な顔や(これがまたカワイイ)、少しずれた行動。

    それは名作『さんさん録』でもキラキラ輝いている
    素晴らしき情緒ギャグの世界なのです。

    そのしみじみとした調和的な情趣の世界はもはや
    もののあはれと言ってもいい。言い過ぎか。

    作者が織り成す愛50:ギャグ50の
    絶妙なブレンドに只今夢中です。

    いま個人的に注目度No.1作家のひとりです。

  • 拾いニワトリ・こっこさんが巻き起こす騒動と飼い主やよいを始めとする周囲の人々の成長。

    マンガの中での動物は、書き手や登場人物の都合の良いように脚色されていることが多々あるが、こっこさんは脚色が少なく現実のニワトリそのまんまで、物語に都合よく動いてくれないのが面白い。後書きで書かれている作者のニワトリ飼育経験が反映されているのだろう。

    作者が好んで使っていると思われる、下からあおるような構図で描かれる風景と佇む人の絵が綺麗で好き。

  • こうの史代さんの作品『こっこさん(2005)』を読了。

  • にわとりのこっこさんと飼い主…だけれど、こっこさんのあまりのキョーボーさに気圧されっぱなしのやよいちゃんの心温まる(笑)物語。

    かわいらしーです、やよいちゃん・・・健気!
    かっこいーです、こっこさん・・・無敵!

    こうの史代さんは手塚治虫文化賞と文化庁メディア芸術祭大賞を『夕凪の町桜の国』でダブル受賞したとか。
    そちらは戦争・原爆を扱った作品。

    この方の描く絵は”味がある”というか、雰囲気が独特で好き。
    同じく鳥が出てくる、『ぴっぴら帳』も好きだった。
    当時、我が家でもインコを飼っていて、ほんっとにインコの生態をよく分かっていらっしゃるなという描写だと感じた。
    こちらのぴっぴらさんもこっこさんほどではないけれど、なかなか強い。
    こうのさんの描かれる世界では人間よりも鳥が強いようだ。

  • 小学生のやよいが、学校帰りに拾ったニワトリの「こっこさん」。根性悪で凶暴、目つきも可愛くないけど、すっかり家族の一員となって……。心温まるコメディです。

  • ニワトリのこっこさん、凶暴でかわいい!ニワトリといえば反射的に『動物のお医者さん』のヒヨちゃんが思い浮かぶけど、ニワトリに対するイメージは全くそのままだったw
    こうの史代さんの描く世界は「世の中決して甘くないよ」ということを教えてくれると同時に、とても温かいものが流れていて、ほっこりして好きだなぁ。そして、佐々木倫子さんもこうの史代さんも、動物に対する観察が細かくて楽しい。

  • 2017.6.3市立図書館
    このところハマっているこうの史代の過去作品シリーズ。1999〜2001年の作品。
    まるでかわいげというものが感じられないオンドリをなぜかペットとして飼うことになってしまうなんて不条理&ほとんど受難ながら、いつしかそこはかとない交流もなんとなく感じられるようになる不思議、へたにことばがつうじてしまう人間よりもよほど真実があるかもしれないとさえ感じた。オンドリ側に押し切られるように飼い始めつつ投げ出さず辛抱強くこっこさんのためにあれこれ知恵を絞って工夫できるやよいちゃんのまじめさとやさしさがいいし、なんでもないように受け入れている家族もありがたいなぁと思う。

    娘たちが先に読んで、「長い道」と共通のキャラが出てくる、という発見報告あり。ちょうど前後する時期の連載だったようだから、遊び心かな? スターシステムもあるのかしら?

  • こうのさんの鳥が大好きだ。キュートという意味ではあんまり可愛くないけど、愛すべきという意味ではものすごく可愛い。
    人間くさく描いてあるので、読んでいるうちに鳥の形をした人間なんじゃないかと思ってしまいそうなくらい・・・。
    「こっこさん」はニワトリという、これまた人間の生活と切っても切れない鳥。ニワトリと人間の交流(?)を描いた物語が果たして他にどれほどあるだろうか。斬新なのに、こっこさんが隣の家にもいるような気がしてくる不思議な物語。

  • 最近こうの史代のまんがばかり手にとってしまうな。
    なついてるかなついてないのかわからないような凶暴な鶏、こっこさん。愛らしいけど、やっぱりくちばし(と爪)は、けっこうこわいっす。

  • 無口で頑固で無骨で、果てしなく かわいい。
    私も鶏好きですが、本当に鶏の魅力を描いている作品だと思います。
    動物を甘やかしすぎることなく、
    動物も、人間に対し必要以上になれ合わない。
    ただ一緒に、そこにいる。
    それだけで、情が生まれ、温かいものが生まれる。
    私の動物と接する理想が、ここにある。

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著者プロフィール

1968年広島市生まれ。1995年マンガ家デビュー。2004年『夕凪の街 桜の国』(双葉社)で文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞新生賞を受賞。『この世界の片隅に』(双葉社)は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、「THE BEST MANGA2010 このマンガを読め!」第1位などを獲得。ほかの作品に『ぼおるぺん古事記』(平凡社)、『日の鳥』(日本文芸社)など。

「2019年 『この世界の片隅に 徳間アニメ絵本38』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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