- Amazon.co.jp ・マンガ (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776795698
感想・レビュー・書評
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いいマンガと出会いました。
深い。とても沁みます。
この作家はSFマンガと聞いたけど
これは現実の日々の生活にある問題を
鋭く突いたものばかりでした。
もっとこんな作品、読んでみたい。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
猫丸(nyancomaru)さん読んだコトが無いので、チャレンジ(大袈裟)してみます。読んだコトが無いので、チャレンジ(大袈裟)してみます。2012/04/05
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戸田さんの作品はどれも何度も読み返す。読んだ直後はピンとこない話も、自分の人生経験が増えるたびに新たに感じることができるから。
若い人でも楽しめるだろうが、人生後半戦になった大人のほうが味わい深さが分かる気がする。
『見知らぬ女』が特に好きな話だ。
まるで童話のように不思議な、暖かい話。初めて読んだ時から大好きです。 -
戸田先生の描く女性は性格も顔もステレオタイプだが悩みや考え方がリアルなので読んでいて共感できます。
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やっぱり泣けた。
この作者の作品は重たい話が多く、なかなか読む事がつらい時もありますが、自分の抱える悩みとか辛さと重なる状況の主人公を見ていると涙が自然と流れてしまいます。
この作品は、WOMANというタイトル通り「女性」がテーマのショートストーリーがまとめられています。
私は男ですが、なんとなく辛い部分の根っこは男性と女性も近いものがあるのか、共感できる話が沢山あり、感動しました。 -
とにかく最後キレてまとまる話ばかり、まあ要するに雨降って地固まる話ばかり、ちゃんと出来てるから破綻はないんだけどちょっと今回はつまんないと感じた。多くをお求めるのはわがまますぎるかな?
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必ずしも女性向けのマンガじゃない。結構、自分にも激しくシンクロするところがあった。
戸田誠二10作目となる単行本。表題にあるように女性を主人公にしたショート漫画。帯には「美しくしなやかに生きる。」とあるが、必ずしも美しいと一見言えないような作品もある。
戸田誠二の魅力は、観察力にあると思う。そこに自分の主観をリプロダクトする。リアルに見える漫画だけど、あくまで漫画。
閉塞したこの世の中をうまく切り取っている。
著者自身は男だから女性の観点なんてわかるのか?そういう疑問も出ては来たがそれはそれ。
とりあえず、読んでみると良いと思う。 -
初期作品のころのタッチに近い気がする。
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落ち着く。この人の漫画を読んで私は思う。
爆発的な面白さがあるわけじゃない。
重厚なストーリーがあるわけじゃない。
個性のあるキャラクターがいるわけじゃない。
けれど、私たち人間の普段を描く。
その手法にはSFやファンタジー的要素が入っても、描くのはあくまでも普段の私たち。
共感できる面白さ。 -
電車の中で読んでうっかり涙腺がゆるんでしまったのが猫の恩返し話。
なんとなく先が読めるんだけど、リアリティのある演出でうっかりはまってしまうのが戸田ワールドでしょうか。 -
三カ月、家族で、1900年の暮らしをすることになる『1900』。戻ったあとの、私は、1900年の方がよかった!という叫びにハッとする。選択肢が少ないほうが迷いは少ないけど、選ぶことのできる幸せもまたある、と言うことを心に留めながら。『サッフォーの末裔』、引き継がれる、世間体と当人の気持ちの対立。まあ、世間体が悪い、と思うのもその人の気持ちかもしれないけど、それを理由に押しとどめられるほうはたまったものじゃない。本当にわかってほしい人には、正面からぶつかって、訴えかけるしかない、至極当たり前だけど、相手の納得いかない気持ちも、丁寧にとかせるぐらいに。ということに、思い巡らす読後感。『猫』は、昔から繰り返される、恩返しものだけど、料理の仕方で、こうも印象が違うかな、と。ブラックなほうへ傾いていっても、最後は、と。『ミーム』、子育ても大変、仕事も大変、どちらかだけが大変という境地から一歩抜け出すには、きっかけが必要。例えば、大嫌いだったクラスメイトの子供を預かるとか。あとは、理解してくれる人がいることと。